12月30日、晴れ。
マジで晴れている。
おかしい。12月30日なのに?
何故か気持ちのいい青空が広がっていて、冬の太陽が、残雪に緩やかな光を注いでいる。
今日は朝から仕事に出た。
歩いてオフィスまで向かう。
こんな冬の晴れた日は、ゆっくりと街でも散歩したいのだけれど、残務整理が色々と残っているので、仕方がないから誰もいないひっそりとした執務室に独り籠る。
石油ストーブを点け、ドアを閉めてなるべく暖かい空気を逃がさないようにしながら、厚手のコートを着たままで机へと向かった。
上司から2度の電話が鳴る。
少しずつ気が滅入ってきた。けれど、仕事である、割り切るしかない。
感情を押し殺し、出来るだけソフトランディングできるように気配りし、到達点を探り出し、なるべく誰も傷つかないように配慮する。それしかない。
それが仕事である。
外を見る。
青い空に薄い雲が流れてゆく。
今年の暮れの、澄み切った午後の空。
ああ、帰りたい・・・。
お昼も忘れてパソコンに向かっていたら、事務室の掛け時計は既に午後3時を回って、もう夕暮れ近い。
帰ろうか。
身支度をして、石油ストーブを消し、事務室の鍵を締めた。
階段を降りたら、「あれ? ストーブ消したっけ?」。
もう一度4階まで階段を登り、鍵を開けて再度確かめた。締めてましたね、ちゃんと。
歩いて家へと帰り、朝からダビングしていたNHKテレビ「暦の上ではディセンバー これで見おさめ!じぇじぇじぇ!“あまちゃん祭り”」を観る。
やはり、朝の連続ドラマだった「あまちゃん」は傑作である。
改めて始めから観直してみて思うのは、宮藤官九郎の脚本の素晴らしさ。
それと小泉今日子と能年玲奈。そして、ほかの共演者たちの凄みと演技力。
今回の10時間に及ぶダイジェスト版、ドラマ自体が終わった後のオマケがまた良かった。
連続テレビ小説枠が終了した直後にオンエアされている「あさイチ」(月~金 午前8:15からの番組)の司会者、「V6」の井ノ原快彦と有働由美子アナウンサーが、「あまちゃん」についてコメントするというコーナーが、今回新たに組み込まれていた。
「あまちゃん」がオンエアしていた時間時はちょうど出勤する時刻だったので、一応定時ダビングしていたものの、「あさイチ」については冒頭シーンしか観た事がなかった(「あさイチ」の冒頭で番組自体が切れちゃうのだ)。
聞くところによると、「あさイチ」の番組冒頭、「あまちゃん」を観ての感想トーク、いわゆる「あま受け」というコーナーが設けられていたらしい。
今回、ダイジェスト版オンエアに合わせて、井ノ原と有働アナの「あま受け」コーナーもまた新たに付け加えられたのだ。
それにしても有働由美子って、ひょうきんだなあ。
それにしても年末は企画もののドラマがたくさんオンエアされるので、目移りしてしまって仕方ない。
WOWOW「ドラマW 三谷幸喜『大空港2013』」もそうで、これもまた一気に観てしまった。
この「ドラマW 三谷幸喜『大空港2013』」という100分ドラマ、なんと、すべて1シーン・1カットで撮っている。
1シーンで1カットということは、つまり、重い撮影カメラを担いで、全部で100分以上一度も撮影カメラを止めずに、しかも一度のミステイクをすることなく、次々と現れる俳優たちを撮り続け、セリフと動作まで全部頭の中に叩き込むという、失敗など絶対に許せないことを意味する。
ただ、実際のドラマを観ていると、どうしても1シーン・1カットのことに気がいってしまって、ちゃんとドラマ自体を楽しめなかった。
主役の竹内結子、それと生瀬勝久、戸田恵梨香、オダギリジョー、香川照之、みんな上手かったし、それなりに笑わせてくれて面白い事は面白かったんですけど・・・。
そして、あともう一本観た映画は、「遺体 明日への十日間」。
あの3.11、東日本大震災直後に設置された遺体安置所における真実を追ったドラマである。
主演の西田敏行が素晴らしかった。
監督は君塚良一。
次々運ばれてくる無残な遺体。被災者でもある釜石市の職員や地元の医師やボランティアたちが、遺体と家族との引き合わせ、それから過酷な状況下での搬送などの作業にあたる、その真剣な姿が克明に描かれてゆく。
何度も泣いてしまった。
「遺体 明日への十日間」、これもまた観るべき映画だと思う。
マジで晴れている。
おかしい。12月30日なのに?
何故か気持ちのいい青空が広がっていて、冬の太陽が、残雪に緩やかな光を注いでいる。
今日は朝から仕事に出た。
歩いてオフィスまで向かう。
こんな冬の晴れた日は、ゆっくりと街でも散歩したいのだけれど、残務整理が色々と残っているので、仕方がないから誰もいないひっそりとした執務室に独り籠る。
石油ストーブを点け、ドアを閉めてなるべく暖かい空気を逃がさないようにしながら、厚手のコートを着たままで机へと向かった。
上司から2度の電話が鳴る。
少しずつ気が滅入ってきた。けれど、仕事である、割り切るしかない。
感情を押し殺し、出来るだけソフトランディングできるように気配りし、到達点を探り出し、なるべく誰も傷つかないように配慮する。それしかない。
それが仕事である。
外を見る。
青い空に薄い雲が流れてゆく。
今年の暮れの、澄み切った午後の空。
ああ、帰りたい・・・。
お昼も忘れてパソコンに向かっていたら、事務室の掛け時計は既に午後3時を回って、もう夕暮れ近い。
帰ろうか。
身支度をして、石油ストーブを消し、事務室の鍵を締めた。
階段を降りたら、「あれ? ストーブ消したっけ?」。
もう一度4階まで階段を登り、鍵を開けて再度確かめた。締めてましたね、ちゃんと。
歩いて家へと帰り、朝からダビングしていたNHKテレビ「暦の上ではディセンバー これで見おさめ!じぇじぇじぇ!“あまちゃん祭り”」を観る。
やはり、朝の連続ドラマだった「あまちゃん」は傑作である。
改めて始めから観直してみて思うのは、宮藤官九郎の脚本の素晴らしさ。
それと小泉今日子と能年玲奈。そして、ほかの共演者たちの凄みと演技力。
今回の10時間に及ぶダイジェスト版、ドラマ自体が終わった後のオマケがまた良かった。
連続テレビ小説枠が終了した直後にオンエアされている「あさイチ」(月~金 午前8:15からの番組)の司会者、「V6」の井ノ原快彦と有働由美子アナウンサーが、「あまちゃん」についてコメントするというコーナーが、今回新たに組み込まれていた。
「あまちゃん」がオンエアしていた時間時はちょうど出勤する時刻だったので、一応定時ダビングしていたものの、「あさイチ」については冒頭シーンしか観た事がなかった(「あさイチ」の冒頭で番組自体が切れちゃうのだ)。
聞くところによると、「あさイチ」の番組冒頭、「あまちゃん」を観ての感想トーク、いわゆる「あま受け」というコーナーが設けられていたらしい。
今回、ダイジェスト版オンエアに合わせて、井ノ原と有働アナの「あま受け」コーナーもまた新たに付け加えられたのだ。
それにしても有働由美子って、ひょうきんだなあ。
それにしても年末は企画もののドラマがたくさんオンエアされるので、目移りしてしまって仕方ない。
WOWOW「ドラマW 三谷幸喜『大空港2013』」もそうで、これもまた一気に観てしまった。
この「ドラマW 三谷幸喜『大空港2013』」という100分ドラマ、なんと、すべて1シーン・1カットで撮っている。
1シーンで1カットということは、つまり、重い撮影カメラを担いで、全部で100分以上一度も撮影カメラを止めずに、しかも一度のミステイクをすることなく、次々と現れる俳優たちを撮り続け、セリフと動作まで全部頭の中に叩き込むという、失敗など絶対に許せないことを意味する。
ただ、実際のドラマを観ていると、どうしても1シーン・1カットのことに気がいってしまって、ちゃんとドラマ自体を楽しめなかった。
主役の竹内結子、それと生瀬勝久、戸田恵梨香、オダギリジョー、香川照之、みんな上手かったし、それなりに笑わせてくれて面白い事は面白かったんですけど・・・。
そして、あともう一本観た映画は、「遺体 明日への十日間」。
あの3.11、東日本大震災直後に設置された遺体安置所における真実を追ったドラマである。
主演の西田敏行が素晴らしかった。
監督は君塚良一。
次々運ばれてくる無残な遺体。被災者でもある釜石市の職員や地元の医師やボランティアたちが、遺体と家族との引き合わせ、それから過酷な状況下での搬送などの作業にあたる、その真剣な姿が克明に描かれてゆく。
何度も泣いてしまった。
「遺体 明日への十日間」、これもまた観るべき映画だと思う。