
12月27日金曜日、青森市午後7時の積雪量80センチ。気温はマイナス2.2度。窓硝子が凍っている。
雪が止まらない。いつまでもいつまでも雪が降り続けている。少し怖くなってきた。まだ12月なのにである。これから1月も2月も乗り切らなければならないというのに・・・。
心底、嫌になる。

今日は所用で県南に行く。
朝起きて、そのまま朝食を摂らず(16時間断食である)、玄関の鍵を閉め、歩いて「青森駅」へ。
家の前には大量の雪が積もっていた。かなりの高さまで積もっている。でも雪掻きをしている暇なんてないので、そのまま放置して出掛けることに。
帰って来たら雪掻きが待っている・・・。

「青い森鉄道」で一日フリー切符というお得な2100円の乗車券を買って、5番線ホームから発車するという各駅停車「八戸駅」行きの電車に飛び乗った。
外は激しい吹雪。完全なるホワイトアウトだ。
これから訪れるのは太平洋側に位置する県南地方だから、今日は久しぶりの青空と太陽が拝めるだろうか?
ところが、「三沢駅」に着いても「八戸駅」に着いても、雪がずっと降り続いているではないか。
それでも時々、少しだけ青空も覗いた。

お昼になったら、日差しも差して来た。
久しぶりの太陽だ。貴重な貴重な「お日様」だ。
でもそんな青空と明るい太陽もまたすぐに消え去り、ちらちらと雪が降って来た。県南なのに、なんなんだ、この雪は・・・。

所用を済ませ、「珈琲屋」さんで一休み。
広い窓からまたまた青空が広がっては来たけれど、それも束の間、だんだんと憂鬱な雲が溢れ出し、冷たい北風に混じって粉雪が舞い始める。

午後2時過ぎの「青い森鉄道」に乗り込んだ。
「青森駅」に到着するのは午後の4時半頃になりそうだ。
凄いんだろうな・・・雪・・・。
文庫本を持っては来たけれど、まったく読む気になれず、メチャクチャ暖房のきいている車内でひとり目を瞑り、あれこれと考える。
もう、いいんじゃないだろうか? この街に留まるのは。もう、残り少ない人生、何処か暖かい場所に移住して静かにゆっくり暮らしていけないだろうか?
でも、そのための資金はどうする? 自宅は高く売れるのか? 誰も友人や知り合いがいない場所で、そんなに楽しく暮らしていける?

色々妄想しながら時間を潰し、約90分ちょっとで青森駅へと到着した。
街は猛吹雪。凄まじい突風が吹き荒れている。もう真っ暗だ。
歯をカタカタ震わせながらやっと家へと辿り着く。
30センチほどの雪が家の周りに積もっていた。このままだと車庫から車が出せない。明日も積雪が凄いというし・・・。
仕方がないので、防寒用の手袋をつけ、長靴に履き替えて「スノーダンプ」を出して玄関前から順番に雪を片付けてゆく。
片付けても片付けても雪は舞い降りる。
もう、勘弁して・・・。