淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「6月の東京」増上寺、芝公園の緑、横浜開港150、それから淋しそうな夕暮れの東京タワー。

2009年06月04日 | Weblog
 水曜日。
 朝7時過ぎの特急列車に乗り込んだ。
 缶珈琲と新聞を数紙買い求め、村上春樹の新作2冊を鞄に詰め込み、車窓から、だらけた朝の青森郊外が映し出されてゆく様を黙って見送った。

 また東京だ。
 2泊3日の出張である。
 正午に東京駅に到着し、宿泊するホテルに荷物を預け、早速仕事をこなす。

 横浜管内にある某大学に出向き、抱える大型プロジェクトの委員をされている先生との綿密な打ち合わせ協議をしなければならない。
 生麦という、明治維新で大きな事件があった場所まで電車を乗り継ぐ。
 駅前の、少し寂れかかった(ごめんなさい。別に悪い意味ではありません)商店街が何とも言えない風情を醸し出している。
 こういう街歩きが出来る、こじんまりとした商店街って凄く落ち着いて癒される。

 小高い山の中腹に位置するその大学まで、勾配のある坂を担当者と一緒に登り、ようやく辿り着いて打ち合わせ。
 テーブルにたくさんの書類を広げ、綿密な打ち合わせを進めてゆく。
 外のキャンパスでは、若い学生たちが笑いながら、ボールを使ってふざけながら寛いでいる。

 いいなあ。学生は。
 戻りたい・・・あの頃に。
 あの頃に戻って、もう一度新しい人生を歩んでみたい。
 そうしたら、絶対、今の人生は選択なんかしないぞ!

 かなり突っ込んだ打ち合わせを済ませ、もと来た道を引き返した。
 明日も明後日も、こうした打ち合わせをこなして行かなければならないのだ。

 少し時間があったので、回り道して「横浜みなとみらい線」に乗り継いで「馬車道駅」。
 「横浜開港・開国150周年」を記念した大博覧会が開かれているということなので、概要だけでもこの目で見ておきたかったからだ。
 2010年には、我が街にも新幹線がやってくるわけで、大きなイヴェントとして同じような記念祭を折角の機会を借りて見学することに。

 がらがらである。
 活気がない。
 第一、全体コンセプトがまったく見えてこない(気がする)。もちろん、拙速に分析なんで出来ないし、そういう立場にもないのだけれど。
 「横浜開港150周年」、一体どういう文脈で、何を声高に語り掛けたいのだろう。
 市民団体が自主的に担う様々なイベントもあって、それ自体は確かに素晴らしいとは思うけれど、それはそれとして、また別のフィールドで進めるべき部分ではないのだろうか。
 よく解らない。
 ベイサイド入場券が、なんと大人2,400円・・・。勿論、内容次第ではそれさえ安く感じられるのだが・・・。

 桜木町から電車に乗って、宿泊ホテルがある浜松町まで。
 増上寺が近い。
 お寺の境内に入って、ぶらりと一周した。
 裏手には紅色に彩られた東京タワーが聳えている。芝公園の緑が鮮やかに萌えている。

 東京。
 この夜の帳が降り切った夜の街もまた美しい。
 大好きなんだ、この街が。
 もう少し、このまま歩こうか。



 

 
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