雨が降っている。
少し強く降っている。
土曜日の夜の街に、激しい雨が降り注ぎ、アスファルトが物悲しい色をしたネオンを映し出している。
もう、いいのかな・・・。
もう、いいんじゃないだろうか・・・。
俺はもう、このまま自堕落に享楽の限りを尽くして、ひたすら落ちていけたらそれでいいのではないだろうか。
生きて堕ちよ!
坂口安吾かよ、ったく。
この過剰なまでの上昇志向と、甘ったれた矜持と、自分だけを深く愛しむ虫唾の走るような感情で、真の孤独など得られる訳がない。麻痺して、萎びた感覚だけが支配している。
贅沢三昧に暮らし、放蕩の限りを尽くし、欲しいものを手に入れないと気が済まず、見た目だけを気にして生きている。
俺に、ひとを慈しんだり、愛したり、優しく見守るなどという感情なんてあるのだろうか。
絶えず、他人を気にし、阿り、同情を買い、甘えるだけ甘えている。ただ、それだけの男なのではないか。
今日は土曜日。
昨夜もまた、美味いものを食べ、酒を飲み、遊び呆けた。
今日も朝から外に飛び出し、ひたすら動き回り、遊ぶ事だけに神経を研ぎ澄ませている。
だからもう、いいのかな・・・。
だからもう、いいんじゃないだろうか・・・。
夢だの、日常からの脱出だの、起死回生の大逆転だの、単なるマスターベーションを妄想しているだけじゃないか。
楽になったらいいではないか。
棄てるのだ、そんな夢想は。だってこんなに毎日は愉しい事で溢れ返っているじゃない。そんなことを真面目に考える。
朝も昼も何にも食べていないのに、何故かお腹が空かない。
午後、アウガ5階のインナーパークの腰掛けに座り、独り本を読む。
高さ7メートルあるシラカシの樹木が茂る館内公園は、既にほぼ満員状態。みんなお喋りしたり、携帯電話でメールをしたり、勉強している人もいる。
疲れている。
物凄く疲れている。
それは肉体だけの疲れじゃない。精神的な疲れが大きい。
仕事関連の電話が鳴り、それを片付け、傘を差しながら夕方の街を歩いて家への路を急いだ。
久しぶりに、家での夕食。
少し横になると眠ってしまいそうになる。
また車を出して、友人のBARへ。
勿論、車なのでジンジャエールを頼み、暫しの精神カウンセリングを受ける(当たり前だけれど、単なる感情の一方的な吐き出し、心情吐露ということですが)。
そのあと、八甲田丸付近を何度も車でグルグルと回る。
雨は止む気配もない。
フロント硝子を夏の雨が流れてゆく。
本当に、もう、いいのかな・・・。
本当にもう、いいんじゃないだろうか・・・。
楽になったほうがいいと思う。凄く心が軽くなるってば。
そう言ってみた。
心の中で呟くみたいに・・・。
少し強く降っている。
土曜日の夜の街に、激しい雨が降り注ぎ、アスファルトが物悲しい色をしたネオンを映し出している。
もう、いいのかな・・・。
もう、いいんじゃないだろうか・・・。
俺はもう、このまま自堕落に享楽の限りを尽くして、ひたすら落ちていけたらそれでいいのではないだろうか。
生きて堕ちよ!
坂口安吾かよ、ったく。
この過剰なまでの上昇志向と、甘ったれた矜持と、自分だけを深く愛しむ虫唾の走るような感情で、真の孤独など得られる訳がない。麻痺して、萎びた感覚だけが支配している。
贅沢三昧に暮らし、放蕩の限りを尽くし、欲しいものを手に入れないと気が済まず、見た目だけを気にして生きている。
俺に、ひとを慈しんだり、愛したり、優しく見守るなどという感情なんてあるのだろうか。
絶えず、他人を気にし、阿り、同情を買い、甘えるだけ甘えている。ただ、それだけの男なのではないか。
今日は土曜日。
昨夜もまた、美味いものを食べ、酒を飲み、遊び呆けた。
今日も朝から外に飛び出し、ひたすら動き回り、遊ぶ事だけに神経を研ぎ澄ませている。
だからもう、いいのかな・・・。
だからもう、いいんじゃないだろうか・・・。
夢だの、日常からの脱出だの、起死回生の大逆転だの、単なるマスターベーションを妄想しているだけじゃないか。
楽になったらいいではないか。
棄てるのだ、そんな夢想は。だってこんなに毎日は愉しい事で溢れ返っているじゃない。そんなことを真面目に考える。
朝も昼も何にも食べていないのに、何故かお腹が空かない。
午後、アウガ5階のインナーパークの腰掛けに座り、独り本を読む。
高さ7メートルあるシラカシの樹木が茂る館内公園は、既にほぼ満員状態。みんなお喋りしたり、携帯電話でメールをしたり、勉強している人もいる。
疲れている。
物凄く疲れている。
それは肉体だけの疲れじゃない。精神的な疲れが大きい。
仕事関連の電話が鳴り、それを片付け、傘を差しながら夕方の街を歩いて家への路を急いだ。
久しぶりに、家での夕食。
少し横になると眠ってしまいそうになる。
また車を出して、友人のBARへ。
勿論、車なのでジンジャエールを頼み、暫しの精神カウンセリングを受ける(当たり前だけれど、単なる感情の一方的な吐き出し、心情吐露ということですが)。
そのあと、八甲田丸付近を何度も車でグルグルと回る。
雨は止む気配もない。
フロント硝子を夏の雨が流れてゆく。
本当に、もう、いいのかな・・・。
本当にもう、いいんじゃないだろうか・・・。
楽になったほうがいいと思う。凄く心が軽くなるってば。
そう言ってみた。
心の中で呟くみたいに・・・。