淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

映画「チーム・バチスタの栄光」。これならTVの「医龍」や「白い巨塔」の方がよっぽど迫力がある。

2008年02月09日 | Weblog
 現役の医師でもあるミステリー作家、海堂尊の書いた「チーム・バチスタの栄光」は、「このミステリーがすごい!」の大賞を受賞したことでも解るように、巷の評価がすこぶる高い。
 僕はまだこの小説を読んではいないけれど、本屋で何度も手に取って買おうか買うまいか迷った経験がある。とにかく、気にはしていたのである。

 「チーム・バチスタの栄光」は、ミステリー評論家たちにも絶賛されていて、確か既に200万部以上売れているのではないか。
 その小説が映画化された。
 あんまり竹内結子って好きじゃないんだけど・・・。まあ仕方ない。話題の小説の映画化だし、期待せずにはいられない。

 映画は、心臓手術、つまりバチスタ手術専門の精鋭集団である「チーム・バチスタ」に連続して起こった手術最中の死の真相を、竹内結子扮する心療内科医師と、阿部寛扮する厚生労働省のエリート役人が追及していく姿を描いている。
 監督が、「アヒルと鴨のコインロッカー」を撮った中村義洋である。

 東城大学病院では、天才的な外科医をリーダーとする7人の「チーム・バチスタ」が、手術成功26連勝という快挙を成し遂げている。
 ところが突然、何故か3例立て続けに術中死が発生する。何かの医療ミスなのか、誰かが故意に仕組んだのか? 
 病院側は原因を探るため、心療内科医の女性医師にその内部調査を命じるのだが・・・。

 とにかく、緩い。
 緊張感なく、映画はただ散漫に事件の表面をなぞるだけ。
 確かに、竹内結子と阿部寛との掛け合い漫才的コンビによる「笑い」の部分もないではない。

 ところが中村義洋監督。緊張溢れるはずの手術シーンも、ラストの犯人当ての見せ場も、凸凹探偵コンビの設定も、まったく生かす努力をしていない。
 これだと、逆に小説を読んでみたくなる。

 ちょっと酷くないか?


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