淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「祭りのあとの淋しさは 死んだおんなにくれてやろ 祭りのあとの淋しさは 死んだおとこにくれてやろ」24

2023年08月07日 | Weblog
 また祭りが終わってしまった。



 午後3時。花火が打ち上げられ、ねぶた運行終了の合図が告げられた。今にも雨が落ちてきそうな空。強い東風が吹いてきて、全身びしょ濡れの身体を時折り心地よくさせてくれる。
 そういえば、何となく涼し気な風のようにも感じられる。秋が来る直前のような、そんな爽やかな空気が纏わりついているような・・・。
 でも、ただそう感じられるだけだろう、たぶん。
 夏は明日からもまだまだ続いてゆく。





 ねぶた運行の最終地点に辿り着き、囃子がそれまでの勇壮な響きから哀し気な音へと様変わりして、少しセンチメンタルな気分に襲われた。
 6日間にわたる2023年「青森ねぶた祭」が終わってしまった。
 あとは短い残暑を乗り越え、淋しい秋を待つだけだ。そしてその後に、寒い冬がやって来る。



 季節は瞬く間に過ぎ、人生はあまりに短い。
 今日をちゃんと生きなければ。今この一瞬を丁寧に過ごさなければ。でなけりゃ、これまで生きて来た意味が無くなってしまうじゃないか。苦しい思い出だけが記憶の中に塗り込められてゆく、そんな毎日になっちゃうじゃないか・・・。
 そんなの、もう厭だ。耐えられない。
 残りの人生を、楽しく可笑しく生きていかなきゃ死んでも死にきれないよ。



 それでも。それでも、また明日になれば苦しいこととか辛いこととか煩わしいことは確実にやってくるだろう。確実にそれはやって来て、己の胸を締め付け続けるだろう。
 それが人生だ。



 明日からランニングを再開しよう。身体を鍛え、溜まった本を読み、無駄遣いを避け、人には優しく親切にしよう。
 否定的な言葉を吐くのを止め、常に前を見続け、旅行をし、モノを書き、早寝早起きを心がけよう。



 祭りのあとの淋しさを明日からの糧にしてやろう。
 ともかく、ともかく、頑張って生きていこう、明日も明後日も、やがて訪れる秋もその次の冬も・・・。












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