全村上春樹ファン待望の(こういう言い方もないんだろうけど、とりあえず)最新長編小説「1Q84」が遂に店頭に並んだ・・・けれど、即売り切れてしまいました。
聞くところによると、発売日の前日、東京都内ではいち早く発売されたらしく、飛ぶように売れていたらしい。
青森市内の書店に、たまたま発売前日足を運んだら、カウンターで若い女性の方が、店員さんに向かって、「村上春樹の新作は、明日の何時に店頭に出るんでしょう?」と焦りながら訊いているのを目撃した。
店員さんも微笑みながら、「それだったら今日のうちに予約されたほうが賢明ですよ」と答えていたけれど、その一部始終を眺め、直感でこれは売れると思った。
しかし、ネット上では「1Q84」について賛否両論が渦巻いている。
新たな試みに挑んだ素晴らしい小説だというもの、また、これまでと同じワンパターンであると落胆するもの、様々である。
個人的に言わせていただけば、僕は凄く面白かった。
スポーツインストラクターをしながら、陰では暗殺者として生きる女性、青豆を主人公とする「青豆」編と、小説家を目指しながら数学の予備校教師をしている男性、天吾を主人公とした「天吾」編が交互に描かれてゆく。
1984年の物語である。
当初、まったく別々の物語としてスタートするものの、ある事件をきっかけに2人は互いに交錯し、そこに周辺で息づく様々な人間たちが絡んでゆく。
その中で、青豆は、現実社会とは微妙に異なっていく不思議な時間の流れを、1Q84年と名付けるのだ。
青豆の依頼者である老女主人、女主人のボディーガード、警察官のあゆみ、雑誌編集者、「空気さなぎ」という不思議な小説を書いた17歳の少女ふかえり、ふかえりの育て親、そして、天吾の年上のガールフレンドなど、それぞれ魅力的で謎に包まれた人物が彩りを沿え、物語はどこまでも広がり、止まるところを知らない。
最初、いわゆる序盤、余りに細部の描写に拘り、読み進める事に難儀する。
しかし。しかしである。
少しだけその苦痛を我慢すると、あとはもう次の展開が知りたくて、ページを捲る手が速くなってゆく。
「BOOK1」と「BOOK2」の2冊に分かれ、4月から6月、7月から9月と進んでゆくことから鑑みても、絶対、この小説、続きがあるに違いない。
様々提示される謎も、そのすべてが解明されたわけでもない。
あくまでも予想であるけれど、この「1Q84」、かなりの長さの小説になるのではないか。
そういえば村上春樹、全体小説を書きたいって言ってたもんなあ。
聞くところによると、発売日の前日、東京都内ではいち早く発売されたらしく、飛ぶように売れていたらしい。
青森市内の書店に、たまたま発売前日足を運んだら、カウンターで若い女性の方が、店員さんに向かって、「村上春樹の新作は、明日の何時に店頭に出るんでしょう?」と焦りながら訊いているのを目撃した。
店員さんも微笑みながら、「それだったら今日のうちに予約されたほうが賢明ですよ」と答えていたけれど、その一部始終を眺め、直感でこれは売れると思った。
しかし、ネット上では「1Q84」について賛否両論が渦巻いている。
新たな試みに挑んだ素晴らしい小説だというもの、また、これまでと同じワンパターンであると落胆するもの、様々である。
個人的に言わせていただけば、僕は凄く面白かった。
スポーツインストラクターをしながら、陰では暗殺者として生きる女性、青豆を主人公とする「青豆」編と、小説家を目指しながら数学の予備校教師をしている男性、天吾を主人公とした「天吾」編が交互に描かれてゆく。
1984年の物語である。
当初、まったく別々の物語としてスタートするものの、ある事件をきっかけに2人は互いに交錯し、そこに周辺で息づく様々な人間たちが絡んでゆく。
その中で、青豆は、現実社会とは微妙に異なっていく不思議な時間の流れを、1Q84年と名付けるのだ。
青豆の依頼者である老女主人、女主人のボディーガード、警察官のあゆみ、雑誌編集者、「空気さなぎ」という不思議な小説を書いた17歳の少女ふかえり、ふかえりの育て親、そして、天吾の年上のガールフレンドなど、それぞれ魅力的で謎に包まれた人物が彩りを沿え、物語はどこまでも広がり、止まるところを知らない。
最初、いわゆる序盤、余りに細部の描写に拘り、読み進める事に難儀する。
しかし。しかしである。
少しだけその苦痛を我慢すると、あとはもう次の展開が知りたくて、ページを捲る手が速くなってゆく。
「BOOK1」と「BOOK2」の2冊に分かれ、4月から6月、7月から9月と進んでゆくことから鑑みても、絶対、この小説、続きがあるに違いない。
様々提示される謎も、そのすべてが解明されたわけでもない。
あくまでも予想であるけれど、この「1Q84」、かなりの長さの小説になるのではないか。
そういえば村上春樹、全体小説を書きたいって言ってたもんなあ。