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淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「何と『ヘネシー・エリプス』が1500万円!フジTV『超美形!ホストの花道SP』これは何なんだ?」

2006年03月07日 | Weblog
 その昔、新宿歌舞伎町を歩いていたら、「お兄ちゃん!いいバイトあるよお。ホスト、どう?」って言われたことがあった。
 勿論、やんなかったけど。
 最近でも、たまに早朝のジョギング中、繁華街を抜けて海辺に行こうとする時など、ベロベロに酔っ払った女性客をタクシーに乗せるホストたちを見かける事がある。

 今日は何故か仕事が早く終わり、これもまた滅多に無い事なんだけど、何処にも寄り道しないで帰宅した。
 ど・こ・に・も・よ・ら・ず!
 で、久しぶりにテレビを眺めたのである。
 フジテレビ『超美形! ホストの花道 歌舞伎町大戦争SP!! 東京VS大阪No.1対決に群がるオンナ達の愛欲』。長えよ。

 しっかし。2時間番組。濃い。
 東京歌舞伎町のホストたちの生態をカメラは執拗に追う。
 全く売り上げの上がらないダメホストが、厳しいパン屋に住み込んで鍛え直してもらうという企画。まあこれはいい。

 凄いのがこの次。
 番組の中盤から始まるのが、「東京VS大阪、ホストナンバーワン決定戦」。
 初めて知ったのだが、「H-1」ホストブランプリという大会があるらしく、そこで輝ける第1位に選ばれたホスト、仮にAとするけれど、そのホストに敗れたのが、大阪地区から選出されたBという男。
 そのBが、敵地である歌舞伎町に乗り込み、Aに試合を申し込むのである。
 すなわち、「2日間でどちらが売り上げで勝つか」、その一点勝負。
 もしもBが負けたら、ホスト業界からは足を洗うという条件付でだ。

 観ていて、何か物凄く空しくなって来た。
 若いオネエチャンたちが、それぞれ贔屓(ひいき)にするホストの勝利を信じて、豪遊する。それで、売り上げが伸びるからだ。
 5万、10万なんて当たり前。100万円のシャンペンやブランデーが飛ぶように捌けてゆく。
 何なんだよ。一体。
 
 勿論と言うか、当然と言うか、そこに愛はない。
 客とホストのクールな関係だけだ。女性たちは擬似恋愛をしているのかもしれないけれど。
 AもBも、競争だから、とにかく客たちに高いボトルをせがむ。ボトルが入ると全員で嬌声をあげ、がぶ飲みをしてすぐに次のお酒を要求して行く。
 女性たちはほとんど接客業らしく、稼いだ金をただ湯水のように使ってゆくだけなのだ。

 AとBとの「東京VS大阪、ホストナンバーワン決定戦」を最終的に決めたのは、Bがわざわざ大阪から招いた女性客。
 その女性。まだ20代で社長令嬢だとか。
 1500万円のヘネシー・エリプス! これを平然とオーダーしたのだ。
 しっかし。これを観た、社長令嬢を擁する会社の従業員たちは、多分泣くね。何のために一生懸命働いているのか解んなくなると思う。

 こうして今夜も、歌舞伎町では狂乱の祝祭が繰り広げられているのである。
 
 人生とは不可解だ。本当に不可解だ。
 
 

 
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