淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「good vibrations」

2007年08月26日 | Weblog
 昨日のコンサートの余韻がまだ醒めず、体の中が火照ったままだ。
 やはり、プロは違う。
 削ぎ落とすものは削ぎ落とし、エネルギーに変えるものだけを即座に取り込んでいる。余計な事は考えず、いまここにある大事な事だけに集中する。
 ドリカム吉田美和、恐るべし!

 結局、数時間の睡眠を取っただけで朝の7時半ちょうどに起床。
 知り合いの女性の引越しの手伝いのため、市内東部方面までトラックを借りに自転車を漕ぐ(別におかしな関係じゃありませんから)。
 朝は気持ちがいい。爽やかな風が街を走っている。

 歓楽街を通ったら、朝方まで営業している飲み屋から出て来た酔っ払いたちに遭遇。ぐでんぐでんに酔っている。
 雑居ビルの片隅で寝転がっているサラリーマン風の男性。それから店を退けたウォーター・フロントのケバイ御姉ちゃんたちが缶ビール片手にお喋りに興じている。夜の歓楽街の狂乱が、日曜の朝まで引き摺っている。
 おいおい、美しい夏の朝だぜ。
 清々しい朝の空気とは正反対の世界。まあ、俺にもそういう愛と快楽の時期があったけどさ・・・。

 午前中は、その引越しの手伝いと、別な所用であっちこっち。
 午後にやっと独りの時間。
 ランニング用の衣服に着替え、海へと急ぐ。
 中心市街地の一角に備え付けられた温度掲示板を見たら、なんと32度! まだまだ暑い。でも今日で最後かもね。
 次の土曜日は9月1日だ!

 約10キロを走る。
 汗でTシャツはびっしょり濡れている。薄曇の空から時折り痛いほどの日光が照り付け、まるで最後の抵抗を試みているよう。
 ランニングを終え、青森発祥の地、善知鳥神社の境内にある湧き水をゴクゴク。美味い! 

 家に帰ってシャワーを浴び、髭を剃って、観終えた北野武監督のDVD「菊次郎の夏」を返しに駅前の市民図書館まで。
 やはり映画「菊次郎の夏」は、これまでの北野武監督の作品の中でもベスト5に入る佳作だと思う。ちょっと後半部、息切れするけれど・・・。

 返すついでに、フランコ・ゼフィレッリ監督の「ブラザーサン、シスタームーン」のDVDと、本を一冊「しみじみ読むアメリカ文学」(何て安直なタイトルなんだ!)借りて、そのまま青函連絡船「八甲田丸」の先まで。

 350mlの缶ビールを一本、駅前のコンビニで買い求め、海を見渡すベンチに腰掛け、独りハッピーバースデイと洒落込んだ。
 美味しい。

 海風が心地よい。
 青森ベイブリッジを渡る車の騒音が微かに流れてくる。目の前の空を青森空港に着陸する飛行機が横切った。東京発だろうか、それとも札幌発だろうか。
 曇った空なのに、なぜか優しい。さざ波が湾をゆっくりと走っている。

 8月最後の土曜日。晩夏。秋がもうすぐやってくる。
 ほろ酔い加減で目を閉じた。
 先週、某女史に言われた一言が蘇る。「少し落ち着きなさいよ」。そうだ、落ち着こう。余りにも狂乱な私生活を送り過ぎた。特にこの一年間は・・・。
 地に足をつけよう。目標をきちんと定めよう。

 もう、自堕落で放蕩な生活には飽き飽きした。真っ当に生きたい。

 夕飯は、海の近くにある老舗の鰻屋、「Kよし」。
 白焼に、漬物、それと冷えたビール。
 最後の晩餐だと思うと、ビールの美味さも半端じゃない。わさび醤油に鰻の白焼を少し浸して口に運ぶ。美味い。
 お店はかなり混んできた。本当は「う鍋」を食べたかったけれど、予約だけなのだとか。残念だ。

 瓶ビール2本で、お酒を封印。もう飲まないぞ。4ヶ月間!

 夜の帳(とばり)が降りて来る。
 コンビニで若干の買い物をして、千鳥足で家路を急ぐ。夜の風は初秋の予感がする。この前向きな気持ち、高揚感、久しぶりの感覚だ。

 グッド・バイ! ブレーション・・・じゃなかった、good vibration!
 4ヶ月間、酒も絶って、あれもこれも封印して、それでも何も産み出す事が出来なかったとしたら?
 いいじゃん。それはそれで。

 ビーチ・ボーイズの名曲じゃないけれど、グッ、グッ、グッ! グッ、ヴァイブレーション!
 
 

 
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