なんじゃ、こりゃあ!
凄いっ。
このひと、本当に高校生?
17歳なの、マジで!?
DAOKOという。
17歳の現役女子高校生である。
1997年生まれ。
DAOKOは、「だをこ」と発音する。
ニコニコ動画に投稿した楽曲で注目を集め、2012年、初めてのアルバム「HYPER GIRL-向こう側の女の子」を発表し、中島哲也監督の映画「渇き。」の中で、挿入歌として「Fog」という曲が起用された。
そして今回、2015年3月25日水曜日、遂にメジャーでデビューを果たしたのである。
そのアルバムのタイトルは「DAOKO」。
初回限定盤の「DAOKO」は、インディーズBEST盤付きの2枚組という豪華盤だ。
それにしても凄い大型新人が現れたものだ。
10年代、日本の音楽界における最大のニューカマー登場だと思う。
まるで、湧き出る泉のように、ひたすら外部へと発光する言葉の渦。17歳という年齢でなければ絶対に紡ぎ出せない、その美しくも脆い、きらきら輝く瑞々しい言葉の群れ。
とにかく素晴らしいアルバムだ!
これは、歌というより、あるいはラップ・ミュージックというより、ポエトリー・リーディングである。
ポエトリー・リーディングとは、詩人が詩を読み上げることを指す言葉だけれど、広義では詩を朗読する行為、つまりはアート形態そのものをいう。
DAOKOもまた、ラップやリリカルでローファイな霞がかった音を駆使して、独特の静謐で透き通ったサウンドスケープを作り上げている。
これもまた、アート行為としてのポエトリー・リーディングである。
浮遊感があるというか、儚さがあるというか、妙に冷めた感じで世界を俯瞰していて、生きてゆくことの閉塞感や無常のようなものも感じられる。
それにしても恐るべき才能に満ち溢れた17歳の女子高生だ。
コクトーの小説ではないけれど、まさにアンファン・テリブル、恐るべき子ども!
歌詞がまた凄い。
『太陽が照らす小田急線内 あの子の中じゃ今もまだ圏外』とか『いつか見たその先に何があるの』とか『嫌いなあの子が死体になっちゃってもだれも気にしないんだろうなあ』とか、『嫌なことばっかりな世の中オサラバありのままで』とか『重たい瞼をあけて明け方の街走る高校生 冷え切ったサドルが発育途中の身体震わせるの』とか、今を生きる女子高生のナマの感情をラップに乗せて儚く歌う。
デビューアルバムである「DAOKO」の曲より、もう1枚のインディーズBEST盤の中の楽曲のほうが、よりラディカルで生々しい気がする。
ただ、聴いていて、それほど心がダウンしないのは、どの曲も美メロで、DAOKOの声が、靄(もや)が薄く広がっているような湿り気のある声なので、とても心の中に美しく響いて来るからだ。
サウンドプロデュースは「GREAT3」の片寄明人。エンジニアが浦本雅史。アートディレクターが、「きゃりーぱみゅぱみゅ」を手掛けたスティーヴ・ナカムラ。
これ、絶対ブレイクするでしょ。マジで。
実はこの「DAOKO」というニューカマー。ロック好きの同僚K君から「凄い、女の子のミュージシャンがいる!」と聞かされて、初めて知ったのである。それまでまったく知らなかった。お恥ずかしながら。
聴いてよかったぁ。
世の中、すんごく広いです。
しっかし・・・。
こういう17歳の天才女子高校生が音楽界に彗星のごとくデビューしてしまうと、「十年ぶりにやっと小説を完成させた」とか「○○文学賞の佳作に入って今度本になります」とか、「肉体を徹底的に鍛えるぞ」だとか「音楽評論集を出します」とか、そんなことをブログでグダグダ書き連ねること自体、心底恥ずかしくなってくる・・・。
穴があったら入りたいよ、ったく。
世界は、そして東京は、猛スピードで次なる階段を駆け上がっている。
あらゆるステージで世代交代は進み、アートも文化もさらなる新しいものが次々と浮上している。
安穏としている暇などない。
「DAOKO」を聴いていると、今の自分がしているそのすべてが、なんか馬鹿馬鹿しくなって、どうでもよくなってくる。
もっと自分を律しないと。もっと自分を次なる高みへと押し上げないと。そう思ってしまうのである。
そう思わせてくれる、17歳の女子高校生ミュージシャンDAOKO「だをこ」、やっぱ凄いっ。
インディーズBEST盤付きの2枚組初回限定盤「DAOKO」、どの曲も素晴らしいのだけれど、特に気に入っている曲は、インディーズBEST盤に入っている「夕暮れパラレリズム」。
これをアンセムと言わずしてなんと言おう。
切ない、切な過ぎる。
感動したっ。
凄いっ。
このひと、本当に高校生?
17歳なの、マジで!?
DAOKOという。
17歳の現役女子高校生である。
1997年生まれ。
DAOKOは、「だをこ」と発音する。
ニコニコ動画に投稿した楽曲で注目を集め、2012年、初めてのアルバム「HYPER GIRL-向こう側の女の子」を発表し、中島哲也監督の映画「渇き。」の中で、挿入歌として「Fog」という曲が起用された。
そして今回、2015年3月25日水曜日、遂にメジャーでデビューを果たしたのである。
そのアルバムのタイトルは「DAOKO」。
初回限定盤の「DAOKO」は、インディーズBEST盤付きの2枚組という豪華盤だ。
それにしても凄い大型新人が現れたものだ。
10年代、日本の音楽界における最大のニューカマー登場だと思う。
まるで、湧き出る泉のように、ひたすら外部へと発光する言葉の渦。17歳という年齢でなければ絶対に紡ぎ出せない、その美しくも脆い、きらきら輝く瑞々しい言葉の群れ。
とにかく素晴らしいアルバムだ!
これは、歌というより、あるいはラップ・ミュージックというより、ポエトリー・リーディングである。
ポエトリー・リーディングとは、詩人が詩を読み上げることを指す言葉だけれど、広義では詩を朗読する行為、つまりはアート形態そのものをいう。
DAOKOもまた、ラップやリリカルでローファイな霞がかった音を駆使して、独特の静謐で透き通ったサウンドスケープを作り上げている。
これもまた、アート行為としてのポエトリー・リーディングである。
浮遊感があるというか、儚さがあるというか、妙に冷めた感じで世界を俯瞰していて、生きてゆくことの閉塞感や無常のようなものも感じられる。
それにしても恐るべき才能に満ち溢れた17歳の女子高生だ。
コクトーの小説ではないけれど、まさにアンファン・テリブル、恐るべき子ども!
歌詞がまた凄い。
『太陽が照らす小田急線内 あの子の中じゃ今もまだ圏外』とか『いつか見たその先に何があるの』とか『嫌いなあの子が死体になっちゃってもだれも気にしないんだろうなあ』とか、『嫌なことばっかりな世の中オサラバありのままで』とか『重たい瞼をあけて明け方の街走る高校生 冷え切ったサドルが発育途中の身体震わせるの』とか、今を生きる女子高生のナマの感情をラップに乗せて儚く歌う。
デビューアルバムである「DAOKO」の曲より、もう1枚のインディーズBEST盤の中の楽曲のほうが、よりラディカルで生々しい気がする。
ただ、聴いていて、それほど心がダウンしないのは、どの曲も美メロで、DAOKOの声が、靄(もや)が薄く広がっているような湿り気のある声なので、とても心の中に美しく響いて来るからだ。
サウンドプロデュースは「GREAT3」の片寄明人。エンジニアが浦本雅史。アートディレクターが、「きゃりーぱみゅぱみゅ」を手掛けたスティーヴ・ナカムラ。
これ、絶対ブレイクするでしょ。マジで。
実はこの「DAOKO」というニューカマー。ロック好きの同僚K君から「凄い、女の子のミュージシャンがいる!」と聞かされて、初めて知ったのである。それまでまったく知らなかった。お恥ずかしながら。
聴いてよかったぁ。
世の中、すんごく広いです。
しっかし・・・。
こういう17歳の天才女子高校生が音楽界に彗星のごとくデビューしてしまうと、「十年ぶりにやっと小説を完成させた」とか「○○文学賞の佳作に入って今度本になります」とか、「肉体を徹底的に鍛えるぞ」だとか「音楽評論集を出します」とか、そんなことをブログでグダグダ書き連ねること自体、心底恥ずかしくなってくる・・・。
穴があったら入りたいよ、ったく。
世界は、そして東京は、猛スピードで次なる階段を駆け上がっている。
あらゆるステージで世代交代は進み、アートも文化もさらなる新しいものが次々と浮上している。
安穏としている暇などない。
「DAOKO」を聴いていると、今の自分がしているそのすべてが、なんか馬鹿馬鹿しくなって、どうでもよくなってくる。
もっと自分を律しないと。もっと自分を次なる高みへと押し上げないと。そう思ってしまうのである。
そう思わせてくれる、17歳の女子高校生ミュージシャンDAOKO「だをこ」、やっぱ凄いっ。
インディーズBEST盤付きの2枚組初回限定盤「DAOKO」、どの曲も素晴らしいのだけれど、特に気に入っている曲は、インディーズBEST盤に入っている「夕暮れパラレリズム」。
これをアンセムと言わずしてなんと言おう。
切ない、切な過ぎる。
感動したっ。