おかんのネタ帳

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戸田監督作品

2019-12-05 21:41:38 | 舞台・映画・ドラマ
ツイッターを使い始めて9年ほどになるのですが、
情報をいち早く得たり、広めたりするのに役立ってるなと思います。

始めた翌年に東日本大震災が起こり、ツィートに震災関係の情報が飛び交いました。
例えば、被災状況、避難状況、生存確認、応援物資の情報発信、
いろいろな情報が並び、便利やなと思う一方で、
フェイクなつぶやきが拡散されて大騒動にもなりました。

そういや、阪神・淡路大震災の時は携帯電話の便利さを知りましたね~

時代やな~とも思いますが、最近、私がフォローしている噺家さんが、
「いいね!」をしたり、RT(再リツィート)したりして、
目に留まるようになったのが、俳優の林与一さんのツィート。

御年77歳のベテラン俳優さんですが、男前の方です。
(永遠の二枚目、長谷川一夫が大叔父なんですよ!)
出演舞台のことだけでなく、スィーツの写真がアップされたり、
女優水谷八重子さんのツッコミにタジタジ(たぶん)したり、
なんともかわいいツイッターです~

その林与一さんが、「守山市に行きます」とつぶやいて、
思わず、ナニナニ?? と思って見たのが、
「主演の林与一さん来場予定!」というチラシの写真。



主催は、戸田博監督作品上映実行委員会・・??

戸田監督、知らない人やな・・と思いながら、
曜日を確認、場所が、なんと、市立図書館ですやん~
チャリでも行ける距離・・・あらま、そんな御大がいらっしゃるなら行かねば。

ミーハーとしては行きますよ。やっぱり(笑)

予約なしで行って大丈夫かなと思ったけど、意外に?
そういうのがあることを知ってる人が少ないみたいで、

受付で、「予約してないんですけど」って言ったら、
大丈夫ですよ~って、女性の方がおっしゃって。
(後で知ったけど、戸田監督の奥様で、プロデューサーでもあり、
 音楽も担当されてる、とっても重要な方なんです~!)

そしたら、その女性の横に、ダンディな与一様が!!

「どうしてお知りになったんですか?」

「与一さんのツイッターで」

「ほらね~、ツイッターは情報発信するのに良いのよ~」
(戸田監督の奥様におっしゃってました~)

チラシに書いてあるように、10月にも上映会があったようやけど、
私、知らんかったわ~~ 何度も図書館は行ってるのにね。



戸田監督って?どんな人なんやろ・・・
ネット検索してみたけど・・・ようわからんな・・・

時間が来て、その戸田監督が挨拶されました~

60代の、見た目はちょっとこわもて?な男性ですが、

「私の本来の職業は看護師です」

えっ、看護師?? 

「30年前から映画を撮ってまして。でも、まったくの独学です」

約30作品ほどを撮ってるそうで、欧州の数々の映画祭に出品し、
多くの作品が入選。監督賞や脚本賞など、27の賞を獲得してるらしいです。

主演の林与一さんが登場。

戸田監督の作品は7作品、出ているそうです。
2013年の「京都、夏」で、モナコ国際映画祭で主演男優賞受賞。

戸田監督の方からオファーがあったとおっしゃってたかな。
ギャラは、他の作品からすると50分の一ですって。
横で、戸田監督が苦笑い。
それでも、魅力があるから出続けてるんですよね。

今回上映されたのは、「黄金の大地」というモノクロ作品。

「なんでモノクロか、この作品のオファーをもらったとき、
 膀胱がんが見つかってね。でも、どうしても出たいから、
 薬で押さえてもらって撮影したんですよ。
 そしたら、共演者がもう死にそうな役なのに、私の方が顔色悪くてね~
 だからモノクロにしたら、かえって良くなったんですよ~」

ご病気は、膀胱がんやったんですね。
さすがに途中で降りたいと思ったくらい、辛かったそうです。
撮影期間は2週間やったそうですが。
撮影後に治療されて、今は復帰されて、おいしいものをいろいろ食されてますね!

91歳の伯母も膀胱がんで手術(内視鏡)しましたが、復帰ましたよ。

映画は、戸田監督がおっしゃる通り、
説明的な台詞は何もなく、見ている人を誘う説明もない、映画でした。

「白寿液」なるサプリメントを作っているオジサンが与一さん。
夜中に、山に白寿草と呼ぶ花を採取しに行ってるんです。
花は、作り物という感じでしたけど、設定がもうすでにSFチックです(苦笑)
薬局の女性(若原瞳さん!)に、ちょっと気があるようです~

薬物中毒の夫を洋服の縫製で養ってる妻、というカップルがいて、
夫の役を演じてる弓澤公望さんがめっちゃ関西弁の人なんですが、
パンフを見たら、元劇団NLTの役者さんらしい。
「OH!マイ・ママ!」に出演してたらしいんですけど、
5年前に彦根も来られた時も出てはったのかな・・・
私は観てないねんけどね~(忙しくて観に行けなかった~汗)

もう一人、よくわからん?おじいさんが出て来ます。
砂金を探す不思議なおじいさんなんですけど、
・・・戸田作品にはほとんど出ているという山田昭二さん、
なんと、プロの役者さんやないらしい。

与一さん曰く、この作品に出てるプロの俳優さんは、
与一さんのほかに、薬物中毒の夫婦、薬局の若原瞳さん、
金を買い上げるロックカフェの店主、国木田かっぱさん
(ほんまに、ご自分が経営してるお店らしいです!)
この5人だけらしいです。エキストラはボランティアさんやし。

与一さん演じるオジサンと砂金のおじいさんが出会い、
ラストに、もらったチケットで和太鼓のコンサートに行きます。
そこには、立ち直ろうとする夫と一緒に来たあの夫婦もいます。
ここに、登場人物たちの接点があるんですね。

不思議な世界観のお話しやけど、ちょっと笑えたりもします。
ラストで、いろいろな伏線も回収されてる感じで、
そういうお話しなんやな~と。

終演後に、またお二人の挨拶がありました。

縁があって、戸田監督はも京都からこちらに転居されたんですって。
どこかで上映できないかと思ったら、この図書館があったと。
前回の10月の上映会も好評だったので、これからも、
(まだ作品はたくさんあるので)ここで上演したい、そうおっしゃってました。

「私の作品が、なぜ映画館で上演されないか・・まぁ、嫉妬ですね」

そう、おっしゃってましたね。
誰かに師事したのでもなく、スポンサーがあるのでもない、
そういう人が作った作品は、海外でいくつも賞を取っても、
なかなか上演される機会はないんでしょうかね。

プロの俳優さんが出てはるのに。

奥様の話しでは、看護師のお仕事もされてるようです。
海外での授賞式の様子も流れてましたけど、
映画好きが高じても、なかなか受賞できるものではないですよ。

監督とカメラマンと奥様の3人で作り続けているそうです。

またの機会、ぜひ、見に行きますね!



与一さんに、サインをいただきました! 握手も!!

パンフも買いました。

なんせ、入場料が、500円ですから。

カンパの気持ちを込めて。少ないけど~~






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