おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

春の日の、花と輝く・・・

2006-05-11 22:58:18 | 日々のつれづれ
GW前後に取材をしてた某社の季刊紙、印刷やさんに原稿を入れて、やっと一息です。まぁ、90%の上がりで、まだ一つその原稿が残ってるし、他の仕事もあるんやけどね。まぁ、ぼちぼちと・・・。で、今日はその原稿の入稿が午後からやったんやけど、その前に一ヶ所寄るところができてしまいました。病の進行と並行して一気に宇宙人になっていく要介護4の母との関わりもたいへんやけど、これは誰もが通る道やし、「老い」なら仕方ないという諦めもあります。でも、それが若い人なら、また別ですよね・・・

今朝電話をもらった時は、昨日の雨がまだ残ってました。
でも、お昼頃にはすっかり上がって青空になって。
少しひんやりとした風が吹いていたけど、日だまりは暖かかったですね。
ピアノのメロディが流れる中、手入れの行き届いたお庭は、
刈り込まれたヒラドツツジが花を付けてました。
薄紅色の「ハナミズキ」の花は散りかけていたけど、
それでも新緑の葉がイキイキと芽吹いていました。
そういえば、この花の名前がタイトルになったあの曲、
吹けども吹けども、いまだにへこたれる私です。
・・・貴女はあきれてるやろうね。
前栽に並ぶ3つのスイレン鉢・・・一つはハスやったっけ・・・
そうそう、ウチのメダカは、この鉢で生まれたのを、
貴女からいただいたのでしたね。
あれから、もう4年。
ウチのメダカは増え続けて、スイレン鉢は3つになりましたよ。

貴女は、お友だちであり、仲間であり、人生の先輩でした。
ええかげんで、お気楽な私は、
いつも叱られてばっかりで・・・
テキトーな私の演奏を、いっつもあきれて笑ってましたね。
でも、的確なアドバイスをしてくれてました。
たまたま、練習中に見学に来た地元小学生に、
一緒にデモ演奏したことがありましたよね。
支えてくれる安心感、気持ちよく吹けたことを今も覚えています。
最後に会ったのは、寒い冬の病室でした。
元気いっぱいで笑ってた、あの顔が、今も忘れられません。
ホントに、大切な、大切な仲間でした。
頼りにしてました。

読経の中、小さなお孫さんたちの声が時折聞こえてきました。
お焼香台に飾られた貴女の写真を見ることが出来なくて・・・
ご主人や息子さんの顔を見られなくて・・・
やっぱり、あかんたれな私です。

最後も、ピアノのメロディが流れてました。
貴女の教え子さんなのか、
レッスン室のグランドピアノで奏でられてましたね。
貴女らしい、葬送です。
トロイメライ、ノクターン・・
私でも知ってるメロディが流れ、涙が溢れてきました。
病魔と闘った1年半あまりやったけど、
また、元気に帰還してくれると思ってたけど、
・・・早過ぎました。

貴女が私たちに残してくれたたくさんの楽譜、
たくさんの想い出・・・
笛吹が縁で、知り合って6年。
短いお付き合いやったけど、
本当に、本当に、ありがとうございました。
 
ツバメが、貴女の家の玄関を出たり入ったり。
巣があるんやろうね。卵をあたためているんやろうか。

春の日。大切なお友だちとの、お別れでした。

画像は、琵琶湖に浮かぶ島、多景島(たけしま)。