風の谷通信No.10-057
大切な情報が入ったのでアベさんの記録を中断して原発の問題を記録しておきます。
出展は「福島第一廃炉推進カンパニーのプレジデント・増田尚宏」氏の言葉。NHKの外国むけ番組と思われる「NUYCLEAR WATCH」という番組で話したことをあるブロガーが転載したもの。NHKではこれを国内向けには放送していないらしい。やはりナと思わせる。転載ブログは「もうすぐ北風が吹く」http://bator.blog14.fc2.com/です。
以下は増田氏の言葉の略文;
東電は2020年に廃炉を開始するというが、自分はそれができるとは思えない。まず、放射線量が高い。作業員は数分間しか近づけない。溶融燃料を30メートル上方から遠隔操作で取除くというが、そんな技術がない。格納容器のヒビをいくつか見つけたがそれがすべてかどうか判らない。(見える分を修理して水を入れても)まだ見えないヒビがあって、水を入れても冷却できるかどうか判らない。・・・・・。
地中に落下した炉心は拡散して地下水と融合し、再臨界を起こす。炉心を回収する技術なんかどこにも無い。・・・・・。今後作業が成功するかどうかは経験に掛かっている。一つ一つの作業に正しい判断ができるかどうか判らない。政府が描く収束予定のロードマップは難しくて実現できるかどうか判らない。・・・・・。その間にも、抜け落ちた核燃料は危険を拡散し続けているのです。
さて、ここまで言われて平然としておられる政府・議員・学者・財界人たちが何人おられるだろうか。発言者は東電内部で経験豊かな原発の専門家ですぞ。廃炉専任として設立された東電の子会社で、話の主はその社長ですよ。これを聴いても原発は安全であるから再稼動できる、と確信を持って主張し、かつ将来に向って責任を持てる人が何人おられますやら。それでも上記原発ムラの住民たちは再稼動を主張されますか。
ついでに緊急情報を1件:オスプレイが訓練中のハワイで墜落して1人死亡、他の21人全員が病院へ搬送されました。ヤレヤレ、たまらんなあ。