風の谷通信No.11-086
けさのポータルサイトに同じテーマを取り上げたいくつかの記事が載った。
これはNHK解説委員たち7人が日本の原発問題を論じたもので8月26日(かな?)深夜の生放送「解説スタジアム」だったという。
原発の安全性・開発コスト・ランニングコスト・事故の可能性・自然条件・エネルギー問題・避難対策・廃炉経費・・・と、各種問題点について突っ込んだ議論をしたという。生放送なのでチェックも入らず政権のご機嫌伺いに追われているNHJKとしては珍しく政府の政策を批判したそうである。
あらためてNHKの姿勢を評価し直した評論家たちがいる。あの気違いじみた会長が就任して以来NHKをこき卸してきた人達が今改めてNHKに敬意を払い、称賛している。
実際のところ、地震・津波・火山の問題を抱えているこのクニで、原発が安全・効率的・経済的なはずがない。加えて規制委員会は「安全性の審査をしているだけで、安全とは言っていない」と開き直る有様。加えて政府が責任をとるとはいうが具体的にどう責任をとるのか不明。せいぜい「カネを出す」というくらいではないか。これでは国民は救われない。カネを出すのならそれはいずれは税金か電気代で払わされるものだ。
論者たちが訴えているようにこの討論を聴いたら「およそまともな思考力を持った国民ならみな、この国では原発は持てないことを理解するだろう」とまで書いている。
ここで取り上げられた批判項目の数々はすでに私が幾度も指摘してきた通りである。
それでもなお原発を止められないとすれば残る目的は ズバリただ一つ 原爆を持つために ということしか無い。政権は民意を考慮する気はまったくないから、意地でも原発を「とめるものか」と開き直って、機動隊を総動員してでも原発再稼動を進めるだろう。リオで大口を叩いた内容は最初から大ウソだと判っていたとおりだが、汚染水は港に留まっているはずはなく海へと流れるし、凍土壁という夢物語はまさに悪夢でしかなかったと判明した。
それでもアベ政権は「やる」と言うか。原発反対は右派も左派もないぞ!