風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

6-055 タケノコとキャベツ

2011-04-30 19:38:40 | 案内板

風の谷通信 No.6-055

 じゃが芋のオーナーさんからの連絡がありませんね。もう追肥をして培土も済ませましたよ。これから草引きが忙しくなります。草引きに来てくれれば春キャベツもあるし、じゃが芋も収穫時に割引き価格で買えますよ。 

さて、寒さで遅れていたタケノコが一斉に目覚めた。連日掘り取り作業が追いつかないほどの勢い。直売所・愛菜館でも出荷量が急に増えた。なんといっても孟宗竹のタケノコには貫禄がある。太くてずしりと重みがある。背丈が低いうちに掘り取ったほうがよろしいようで。朝市の直売でもこの孟宗竹のタケノコが大人気。だけど、自分でゆがいて料理する人が減ったようです。

タケノコと並んで急に増えてきたのが春キャベツ。だけどこれはまだ社会認知が低いので困ります。世の中が軟らかい食べ物を求めるようになってキャベツも軟らかくなったが、キャベツと言えば丸くて硬く巻いたものだけを思い描く人が多いらしい。あのしっかりと巻いたキャベツは夏秋の焼肉の添え物や炒め物料理に好まれるが、この季節の煮物や蒸し野菜やロールキャベツには軟らかいのが適します。中心部はふんわりと巻くだけで、外葉が大きく広がっています。この外葉が値打ち者。なのに人気が低いのは残念。ということで春キャベツの出荷を二日ほど休みます。 

次の優れものは早生タマネギ。生のままスライスしてカツオ節と醤油で食べればこれだけでご飯が一杯食べられる。明日は愛菜館へ出荷しますが、雨降りかしらん。畑ではもうすぐ品切れとなる見込み。あぁ残念。

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6-054 初鳴き他

2011-04-26 21:10:38 | 季節の便り

風の谷通信 No.6-054

 先週21日にウグイスの初鳴きを聞いた。畑の隣の山でまだまだ初歩の鳴き声だった。同じ日にツバメが初めて飛んだ。春と言うよりは初夏の風物か。しかし世間は初夏とは言えない雰囲気である。雨が多くて気温が低い(まだストーブを離せない)。そのせいか初鳴きも去年よりも遅い。有難いことにキャベツ畑の小蝶が少ない。

きのうの明け方、まだ夢うつつの中で雨風のどちらとも判別つかない音を聴いていたが、突然に雷鳴が轟き、頭上をゴロゴロと南の方へ転がって行った。雷鳴が遠のくと同時に雨が激しくなり土砂降りとなった。

国道沿いでは、姫路東部の白いコブシが散り始め、それよりも更に東=この町に近い方の=峠道でモクレンの紅い(紫の)色が強くなってきた。城山の肌が白い桜から紅い山桜に変わり、広葉樹の若芽で山肌が軟らかくなる。

畑や庭の水仙が終り、チューリップが満開で、イリスが花芽を付け始めた。しかしレンゲ畑の勢いがまだまだ弱い。

この季節は大気の動きが激しいせいか天候が安定せず、雨が降ったり止んだりを繰り返す。農業者としてはやりにくいことである。

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6-053 野菜苗の準備

2011-04-24 20:17:46 | 農業日記

風の谷通信 No.6-053

 きょうも予想に反して午後から冷たい風が吹いた。

 畑では春キャベツが順調に育ち、春菜類が本葉を伸ばし、冬の野菜が消えてゆく。

都会の人達は行楽シーズンに心が向いている頃、農村では夏野菜の植え付けが始まる。ここ数年、植え付けが早まってしまった。かつてはゴールデンウイークの最中に植えつけていたように思うが、今では4月上旬のうちに苗が店頭に並び、農家が競って買い求める。急いでも仕方がないのだが、急がないと売り切れる「恐れがある」ので心せかされて買い求める。そして急いで本田に植えつけたばかりに遅霜に当たって苗を傷めてしまう。東北の震災にせき立てられて買い貯めに走った首都圏消費者の心情に通じる。

特にナス科の苗は霜に弱い。ナス・トマト・ピーマン・シシトウ・・・・・・・・・・おまけに芽を吹いたばかりのじゃが芋までも霜にやられて黒く焼ける。

そこで、苗が無くならないうちに、人様に遅れないうちに、とにかく必要分を買い求めて、本田に持ち込まないで自分の庭先に保管し、毎日水遣りや保温の世話をする。そこで、きょうのような低温が来ると勝手が狂ってしまう。本格的な寒さは先週で終わっただろうと想定していたのに「想定外」の寒さがぶり返して苗がびっくりする。・・・・・・・あぁ、まだ植え付けなくてよかったなぁ、と思う。

農業はむずかしいなぁ。なにしろ生き物が相手で、しかも天気も相手だから。天気と言っても、気温・風(向きと強さ)・雨・日照・気圧・天候・気候・季節・・・と様々なり、それが毎年違っているのだから。生き物だって、茎葉野菜・根菜・果菜、土と水・栄養・草・・・。やれやれ。

必要な苗は確保したので、明日は少し植えようかな。

 

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6-052 再会 あんた誰?

2011-04-19 20:41:43 | 世相あれこれ

風の谷通信 No.6-052  

 県道端で作業しているとクルマが停まって同級生の男が降りてきた。Sちゃんが乗っていて君に合いたいと言うから来てくれ・・・というのでクルマの方へ向かった。後部座席から女性が二人降りてきた。片方が話しかけてくるのでそれがSちゃんかと思って応対していた。

 「で、あの人は?」と訊くと「あれはSちゃんです」という。「あれ?じゃ、あんたは誰よ?」と訊くと「わからんの?」「全く判らん」「私は子供のこ頃のまま大きくなったと言われているのに判らんの?」。「全く判らん」と念を押す。「私はKです」と言う。驚いた。

 小学校からの同級生で中学を卒業して以来の再会である。ざっと60年。

 男のほうは同じ故郷に住んで時々は会う機会があったので顔も判る。しかし女性の場合は事情が異なる。

 数メートルの距離を置いて眺めると、全く見知らぬお婆さんが二人並んでいるのだ。都会暮らしをしているので農村の我々と違って肉体を酷使しない分だけ姿勢の衰えは少ないが、それでも歳は争えない。あぁ、驚いた。先方も同様に「あぁ彼も百姓のお爺になったなぁ」なんて見ているだろう。
映画や小説で昔の恋人に会うものじゃないというが、まったくその通りだ。40代50代ならいざ知らず、古希を過ぎて心ときめく再開なんてあり得べくもない。お互いに幻滅か悲哀を味わうだけだナ。まして恋人でもないのに。だから同窓会には行かない。

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6-051 花便り

2011-04-17 20:32:01 | 季節の便り

風の谷通信 No.6-051 

 2週間も前に終わった梅の花に実が着き始めた。まだパチンコの玉よりも小さい。ガーデンヒヤシンスが終り、ボケの花が満開になった。レンギョウが盛りを過ぎて葉緑が見え始めた。繁殖しすぎたので今年は少し間引いてやろう。山椒の葉が出た・・・移植が成功したのだ。ライラックの蕾が膨らみ始めた。昨年に枝を切り詰めたので今年は姿の良い切花が作れないだろう。

 庭の反対側でムスカリの花が下のほうから枯れ始め、その隣でスズラン水仙が真っ盛りでこの二つが庭の片隅で好対照を成している。チューリップは数輪が咲いてさらに次のグループの花茎が伸び上がってきた。庭の一番奥で日が陰りやすい場所にアヤメが蕾を着け始めた。

 小さな区画の足許一面に、ワスレナ草とホトケノザとが繁茂している。昨年まではここにキュウリグサがたくさんあったのだが今年はどこへいったのだろう?ホトケノザの群の中で珍しいものがまとまって伸びてきた・・・スズランだ!遂に棲みついたか!移植した昨年は枯れ果てたかと思っていたがよくもまぁ生き延びてくれたものだ。既に小さな蕾の束をつけた株がある。そんなに早く咲くのかな?シャクヤクが一足先に住み着いて勢力を広げているのでスズランもそれに倣ってほしいものだ。

 庭では特定の草花が見える他は一面にヘアリーベッチに占拠されてしまった。これは繁殖力が強いのでもしかしたらミントやイネ科雑草を抑えてくれるかもしれない。そうなれば庭の姿が落ち着くのだがなぁ、と期待している。

 寒暖の変化が激しいこの頃ではあるがさすがに4月半ばともなれば花の季節だ。

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