風の谷通信No.9-109
東京に発したデング熱騒動は、実は既に全国的に発生していたものだそうで、では今度の代々木公園の規制はなんだったの?ということになります。真の狙い目は、原発反対デモを妨害しようと言う政権の意向だと言われます。そのデモはあっさりと亀戸公園に移動して開催されましたので、これはまあ関西の人間にとっては大問題ではないのです。
ここで問題なのは、デングよりも怖いと言われるSFTSウイルスです。日本語で表すと「重症熱性血小板減少症候群」を媒介するウイルスだそうです。デング熱の媒介者はヒトスジシマカとネッタイシマカといういずれにしても蚊(カ)ですが、この症候群ウイルスの媒介者はタカサゴキララマダニとフタトゲチマダニという、体長4~10ミリのダニです。この国の草むらに生息し、活動期は4~10月。
噛まれると、高熱・嘔吐・下痢・意識障害・多臓器不全などを起こし、脳神経障害から失語症になった症例もあるとこのことです。
防御対策としては、肌を露出させないこと、ズボンの裾は長靴やソックスの中へ入れ、帽子や手袋を使い、頸はタオルを巻きなさい・・・・・というのが、某週刊誌の真面目な解説記事です。
夏の暑さの中で農作業している時に、全身の肌を隠せ・・・・と言われても・・・・・これじゃ一方で熱中症に注意せよ、という警告に反する訳で、じゃ農作業をどうすればいいのだよ?ということになります。もう農業をやめようか・・・・・という真剣な悩みを抱え込むことになります。個人レベルの問題じゃないですよ。国民全体の問題、社会のあり方の問題です。シカやイノシシやアライグマの問題と同じレベルです。