風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

9-109農作業も完全防備するの?

2014-09-30 20:08:05 | 農業日記

風の谷通信No.9-109

 

東京に発したデング熱騒動は、実は既に全国的に発生していたものだそうで、では今度の代々木公園の規制はなんだったの?ということになります。真の狙い目は、原発反対デモを妨害しようと言う政権の意向だと言われます。そのデモはあっさりと亀戸公園に移動して開催されましたので、これはまあ関西の人間にとっては大問題ではないのです。

 

ここで問題なのは、デングよりも怖いと言われるSFTSウイルスです。日本語で表すと「重症熱性血小板減少症候群」を媒介するウイルスだそうです。デング熱の媒介者はヒトスジシマカとネッタイシマカといういずれにしても蚊(カ)ですが、この症候群ウイルスの媒介者はタカサゴキララマダニとフタトゲチマダニという、体長4~10ミリのダニです。この国の草むらに生息し、活動期は4~10月。

噛まれると、高熱・嘔吐・下痢・意識障害・多臓器不全などを起こし、脳神経障害から失語症になった症例もあるとこのことです。

防御対策としては、肌を露出させないこと、ズボンの裾は長靴やソックスの中へ入れ、帽子や手袋を使い、頸はタオルを巻きなさい・・・・・というのが、某週刊誌の真面目な解説記事です。

 

夏の暑さの中で農作業している時に、全身の肌を隠せ・・・・と言われても・・・・・これじゃ一方で熱中症に注意せよ、という警告に反する訳で、じゃ農作業をどうすればいいのだよ?ということになります。もう農業をやめようか・・・・・という真剣な悩みを抱え込むことになります。個人レベルの問題じゃないですよ。国民全体の問題、社会のあり方の問題です。シカやイノシシやアライグマの問題と同じレベルです。


9-108姫路市美術協会展覧会

2014-09-25 19:31:41 | 農業日記

風の谷通信No9-108

昨日の夜から大雨。雨音が屋根を叩く。今朝、日が昇ると雨は止んでいて結構良い天気。

 

それでも田んぼ仕事は休みにしてきょうは姫路美術協会展覧会を観にゆくことにしました。ほぼ予定通り。

 

姫路市境の入口の喫茶店で朝食を済ませ、市の中心部へ出て展覧会、続いて駅ビルの書店へ、更には食堂で昼飯を済ませて帰宅。展覧会の出展作品では、日本画や洋画に心惹かれるものがありました。

 

会場の外では、城の景色が大変わりです。平成の大修理をほぼ終えて外観を全部現した城が威容を見せています。近いうちに写真をとりに行こうかナと思います。4年ほど前にここへ案内したスコットランド人が城にいたく感心していたので、大修理が終わった姿を写真にして送ってあげようかと思います。


9-107ハクサイ定植

2014-09-22 21:12:17 | 農業日記

風の谷通信No.9-106

 

遊んだあとは畑仕事、というわけで暑さの中でハクサイの定植。風は冷たいのに陽射しが暑くて奇妙な感じ。

 

9時過ぎから定植し始めたのですが、陽射しが痛いほどに背中に射し込みます。きょうはある中生品種の残り苗の定植なので、何十株かの端数処理。それでも、区切りがつくまでやり終えよう・・・・と頑張っているうちに11時になってしまい、ほぼ終わった所で頭が痛くなってきました。これはアブナイぞ。。。。というわけで後片付けもそこそこに家に帰って温めのシャワーを浴びました。そのまま仮寝して昼過ぎまで。体全体がだるくてしんどうて、昼飯を食べる元気もでません。14時すぎてから起きだして外食に出掛けました。

 

熱中症のことはともかく、畑は先日来の乾燥で焼け付いています。九州・沖縄が台風や大雨で苦しんでいるというのに、ここでは干害に苦しんでいるんです。日本列島は長々と拡がっているので、地方により気候が違い過ぎます。困ったものです。その代り、ある地方が不作でも他の地方から作物を移入することが可能で、日本全国が同時に一様に不作に襲われるようなことがないという利点もあります。

奥播州にある「播磨屋」という「筋の通ったおかき屋さん」が、このままではこのクニは一億総餓死するぞ!という警報を発しておられます。野菜は別としてコメにはその恐れが充分にあります。私がかねてより警告している通り「食料問題や飢饉問題は農村問題ではなく都市住民の問題」なんです。

異常気象がいつまでも続いて異常ではなくなりそうな今日、ガンガンに焼けた畑の中でクニタミの将来を憂えること頻りです。ペイペイが憂えても仕方がないと言われるかも知れませんが、本当は憂えてくれなきゃ困る人達が、そんなことを一向に憂えてはくれないんですよ。それがこのクニの姿です。


9-106東京行きオルセー美術館展

2014-09-20 19:46:23 | 農業日記

風の谷通信No.9-106

 

何年振りかで東京へ出ました。パリのオルセー美術館の所蔵絵画が国立新美術館で展示されるというのでした。「晩鐘」も展示されますから、もう今生でこの絵を見る最後の機会だと感じて、思い切って出かけました。

 

風の谷の列車がめずらしく2両編成でがら空きでしたが、この日はこの列車でのイベントがあったのです。それはともく、加古川まで1時間、そこから新大阪まで好都合にも1時間で到着、そして東京には16時過ぎに到着してホテルへ直行。ゆったりした旅でした。

翌朝8時半に中央線に乗ると、ぎゅうぎゅう詰めの混雑電車。ああ、何十年も経ってあの中央線の混雑を経験するとは失敗・失敗。山手線はたいして混んではいませんでした。原宿から地下鉄で乃木坂へ出て約半時間待って入館。

 

東京はいいですなぁ。ウイークデーだというのに早朝から美術館に大勢の列。公共交通機関で簡単に出掛けて、眺めて・学んで・遊んで一日送れるんですから。

ほとんどいちばん早くに入館したので良かったです。しばらくするとすぐに館内が立て込んで来ました。特にフロアの入口近くに展示されていた「晩鐘」の前はすぐに黒山の人だかり。ゆっくり眺めている余裕がなくなりました。本場のオルセーではこの作品に特別な注意を向ける人は少なくてほとんどがさっさと通り過ぎて行ったのに、さすがに日本ではこの作品への関心が高くて「黒山のひとだかり」となった次第。押されて通り過ぎて部屋の中をぐるっと回ってきてまた列の後方に戻って並んで見直して、解説を読み直して、おまけに展覧会場全部を眺めたあとにまた入口まで戻ってきて眺めなおして・・・・・・何回見直したかな。次の約束の場所へ行く時間になるまでずっと作品を眺めていました。

 

11時半に渋谷ハチ公前で知人と落ち合い昼食をごちそうになる。別れて浅草へ向かいました。

浅草なんて・・・・・と言うなかれ。生涯で一度きり訪問したのみでもう40年もご無沙汰。それに観音様も仲見世も知らなかったんです。時代劇を読んでいてこの江東地方の土地勘がないので苦労しているのです。今回の訪問で浅草と隅田川の周辺が少し判るようになりました。隅田川の吾妻橋を歩いて往復してみました。東京スカイツリーというお化けの上半分が良く見えました。行って観るほどの値打ちはないでしょう。(それでも、まだ湯島や本郷や上野方面や佃島や新しい湾岸地帯などが不案内です。)

それにしても浅草の混雑ぶりと外国人の多さには閉口しました。

早い目に切り上げての帰り道、神田で中央線に乗り換えて中野辺りを通過中に大雨になりました。予報よりも少し遅い雨です。幸いにもこのゲリラ豪雨の中を殆んど濡れることなくホテルに帰着しました。

 

翌朝、3時頃から目覚めていて5時過ぎに起き出し、中央線を6時9分に乗って東京駅へ向かい、昼過ぎに帰宅しました。実に簡単な東京行きでありました。もっと時間がかかる大げさな旅かと思ったのですが、そうでもなかったです。ただし身体はずいぶん疲れていました。翌日に畑に出て作業したのですがなんだか夢遊病人みたいでした。

 


9-105民主党の終わり

2014-09-18 18:59:21 | 農業日記

風の谷通信No.9-105

 

民主党の役員人事が明らかになって、まずは「これで民主党は終わりだな」ということでした。

民主党は死んだナ。敢えて言えば「第二自民党」になったのだ。いま民衆を苦しめている事柄に対処する気力がなくなった党です。消費税増税・TPP加入・辺野古基地・フクシマの収束と原発再稼働阻止・集団的自衛権・・・といった問題への対応力であります。

民主党の現状は、国民の苦労を取り除こうという勢力と国の威勢を高めようという勢力の二つが混ざり合っていて、前者は主権者という一般市民を支援しているが、後者は民衆の苦労を意識の外に置いています。

今回の人事組織で、国民民衆の立場に立つ勢力は排除され、国威発揚を目指して自民党にすり寄るような勢力が頭をもたげました。これでは、野党としての民主党の生きる道は有りません。自民党に取り込まれて第二自民党になるのがオチでしょう。折しも「みんなの党」がまたしても分裂気味になってきました。こんな情勢では、民主党が野党結束の核になることはないでしょう。次の沖縄知事選挙は現状では茶番劇でしょう。翁長氏は辺野古の埋め立て承認撤回を約束してはおらず、いつでも仲井真氏の策を継承できる立場にあります。埋め立て承認撤回を明言しない限り、仲井真氏との対立はウソ芝居です。そこで民主党がどんな選択をするでしょうか。民主党が辺野古基地反対を明確にしない限りは第二自民党です。今日現在民主党が擁立しようとしている候補がどんな姿勢を示すかによって判断できることです。

 

なんだか興味深いですね。沖縄県民がどんな選択をするか、恐怖心を持って眺めています。それと「民主党の死」「日本国の死」も。