風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

13-072アベ三選

2018-09-22 11:33:32 | この道の先に

風の谷通信No.13-072

総裁選挙でアベさんが三選されたが、これでまたこのクニが潰れることが近くなったようなもんだ。

与党内における支持地図とアベ支援組織造りの強引さと裏返しとしての石破排除作戦と支持してくれる国会議員たちに対する地位のエサ播きと、秋葉原における応援団のための街頭占拠作戦と、それぞれ交々でとてもじゃないが民主国家における投票行動とは思えない選挙風景だなあ。

それにしても公明党は何をしているんだろう。


13-071甲子園と特攻精神

2018-09-19 16:34:49 | この道の先に

風の谷通信No.13-071

8月始めのFBとブログに夏の甲子園野球大会の危険さを繰り返し書いた。もう何年も前からの持論である。

 

ごく最近まったく別の分野で鴻上尚史という作家がこの問題を論じているのを見つけた。署名は「不死身の特攻兵」である。そこには特攻の特徴や成功の可能性などの解説に加えて、指名された若い兵士の苦悩や成果を紹介している。しかし、核心は命令する者とされる者との間の意識の違い、中でも何の成果もないことが明らかなのに唯々「死ね」と命令する者達の不条理である。彼によれば、甲子園の不条理はかつての特攻精神と同列であるという。

 

まぁ特攻の議論は措くとして、彼はいつまでたっても改善されない甲子園の非条理さを非難するのだ。私が着目したのと同じく、選手や観客達が暑さで倒れているのに相も変わらず何等の対策もなく、真夏の炎天下で試合を強行する連盟の非を告発している。給水タイムを設けるとか塩分を補給するとかいった小手先では役に立たんでしょうが。

一体、いつになったら、どうなりますやらねえ。やっぱり私が書いたように何人か死者がでるまでは知らぬ顔かねえ。おまけにエースピッチャーは肩を壊して野球人生を潰すかもしれないんだ。大谷という好事例がある。


13-070先出しと後出しのカネ

2018-09-17 12:08:21 | この道の先に

風の谷通信No.13-070

承前ーアベさんは復興に全力を傾注しているとは言うが、実際には総裁選に集中しているだろう。当然だけど。

 

被災民の方を向いているのは天皇陛下とその側近{だけ}であり、政権側は権力闘争に必死であろう。それも、総裁選だけではなく、沖縄知事選をも含めてのことだ。政権党の内部はすでに壊れている。政策集団ではなくて単なる権力集団にすぎない、沖縄では、憲法の支配するクニの選挙とは思えないような暴力的な選挙運動が行われてるという。

しかも、その天皇陛下側近は政治問題には口出しできないお立場である。お気の毒なことに。

 

そこで、報道筋の情報ではあるが、北海道真厚長の予算問題。現在の状況を完全復旧するには町の年間予算の7年分を要するという。まぁ大雑把な情報ではあるが。後出しのカネはかくも大がかりである。自然の力を侮ることなく地道に先行投資していれば遥かに少ないカネで手当てできたのに・・・と思う。その間にもクニは壊れて行く。政治不安が進むと、このクニのことなので情勢はクーデターへと向かうような気がしてならない。

残念   行政は何をして居るのかナ?

 


\13-069国土が壊れる 原発問題からの敷衍

2018-09-09 15:33:27 | この道の先に

風の谷通信No.13-069           変換ミス訂正

承前:先出しのカネと後出しのカネの違い。

原発の解体時期に入った。一旦建設して稼動させた原発の解体には膨大な時間とカネがかかる。現在のところ、ほとんど稼動させなかった(できなかった)もんじゅにも大金と30年の歳月を掛けるという。ムダ金の典型だ。

全く以てつまらん物を作ったものだ。人体に有害な放射性物質を掘り出して、発電所を建設して、ムダ金を使って、そして廃棄に苦労する。まるで私の小遣いのムダ使いとおなじレベルだ。しかも、廃棄物は人間の手に負えない。

もう一つの事例はフクシマ原発の水だ。汚染水をタンクに貯め続けて結局は海へ放流しようという。判り切った逃げ道だ。全世界の批判を浴びるのではなかろうか。水が溜まること、そしていずれは人力が及ばない程に溜まることはまるで自明のことであった。判らないという人がいたらそれはその人が狂っている。この問題はカネの後・先とどうつながるのだろう。判らん。


13-068国土が壊れる 原発問題からの敷衍

2018-09-08 11:30:24 | この道の先に

風の谷通信No.13-068

承前:13ー067に書き始めたテーマ、空港冠水、先出し経費、アベヨイショ を承ける。

まずは視るも無残な関空の冠水。二本の滑走路が水に漬かって使い物にならない。誘導路も同じく。その昔だれか有力者が唱えた空港建設にゼニの匂いを嗅ぎつけて飛びついた人達が推進して建設した海上空港でありまして・・・。どうにも準備期間に無理があったみたいで年間何メートルも沈降するんだそうです。まぁ正確な所は専門家の解説に任せますが。今回の事象は簡単に言って「それは想定外」という返事で片づけてあとは素知らぬ顔でしょう。根本的に民間の政策であれば厳しく糾弾されるでしょうが。それで、一旦建設した構造を破壊して作り直す訳にはゆかないし、当然沈降があるはずにして対策が講じてある訳ですからその対策を施して毎年使い続けて行くわけです。ゆっくり沈降が落ち着くまで建設を待っていては利用が遅れるぞ・・・。というのがその計画です。どっちがいいのか知らん?・・・・・・・・。使い始めてから止まると言うのもこまったことですナ。邪魔になるものはすべて『想定外』で片づけて突進・突進。

 

そして、カネの先出しと後出しの問題。全面が水没した倉敷市真備地区。干拓で有名な町です。あの水田地域へ入るとその見事さに圧倒されます。岡山県知事が語った。県としては、今回氾濫した小田川と高梁川の合流地点を下流に付け替える計画であった。構想が持ち上がったのは1989年、着工予定は早くて今年の10月。あゝ、まさに目の前で氾濫が起きた。工事をしようと思っていたのに・・・、と言い訳するか嘆くか。

事前に着工していれば何億円でできた工事が氾濫の後始末と修正工事で何百億になるかもしれない。実際の単位は別として、それくらいの費用負担の差がでることだろう。後出しの修理には十倍か百倍かがかかるのだ。

それに似た話が電柱の埋設である。あるテレビ番組のヤタケタ紹介であるが、電柱を地面に立てると1km3000万円。これを地下埋設すると億という単位になる。これが{主たる}原因で電柱の地下埋設が実現しない。だけど、今回のように膨大な電柱を立て直すことになったら破壊物の除去から地面の整備まで、準備から撤収までの費用、それと人々の安全性を加えて考えるとどんな予測になるのだろうか。予防と修繕の違いをどう認識するか?それは上に立つ人間の器量・人間性の問題である。

 

そこでもう一つ、アベさんの問題。

総裁選を前にしていかにも『アベよいしょ』の本がでた。先日の新聞広告で見た「花田編集長のつくった本」。月刊なんとかという雑誌。新聞広告の掲示で見る限り、最初がアベさん自身の記事、中ごろにアベさんは時代の求める人たといった記事、最後の方にお母さんが信三さんを讃える記事。これが総裁選に標的を絞った『よいしょ』記事でなければなんだろう。石破さんにはこんな本が出てはくれないね。みんなが忖度ゴマすりになってこのクニが壊れて行く。

この国の国土が壊れ始めている時にこんな呑気なジャーナリストがいるとは・・・。アベさんは保守じゃないですぞ。本当の保守ならばもっとまともな姿勢で国民と対面するはずでしょう。なんだか夢見る夢子さんみたな、政治の夢に溺れているだけの老人みたいですよ。