風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

たまねぎの定植 やわらか頭のアドバイス

2006-11-29 17:50:32 | 農業日記
風の谷通信 さん農園便りNo.167

 タマネギを定植しました。やや遅いのですが試行です。

毎年もっと早くに植えるのですが、今年は苗の生育が遅かった
のでタネ屋さんに相談すると、このまま苗床に置いて根っこを
太らせて2月に定植すると小玉ができるよ、と言われたんです。
 ところが右田農園さんがつい先日定植したというので、頂いた
アドバイスに従って植えることにしました。雨続きだと覚悟し
ていたのにきのうからいい天気で、今朝苗床のトンネルを開け
ると苗が太くなっていましたので、早速定植しました。

 畑もやや軟らかな程度に乾いていて、問題なし!です。
きょうの定植は150本ほど。来年には残った100本ほどを
また植えます。

 右田農園さんから「やわらか頭の使い方」を教わって助かり
ました。 この「風の谷」から西へ40km程の多分千本と
いう地名のある谷に沿った農園だと思います。トラックバック
してみますが、いつも失敗ばかりですので、自信ありません。
うまくゆきますように! 合掌
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温かいです

2006-11-28 19:28:21 | 季節の便り
風の谷通信 さん農園便りNo.166

 先日は寒い日が続いたのに、きのう・今日と温かです。
あすはまた寒くなるそうですが、この温かさを利用して
茶豆と小粒黒豆を選別しました。でももう一段の選別作
業があるので、完全な終了まではまだ日数がかかります。

 10年前のこの季節は非常な寒さでした。

    大豆の収穫  12. 04, '95

  映ちゃん  きょうは寒いぞー!
  冬型の気圧配置がこんなに続くと
  世間が底まで冷え込んでしまうんだね

  東向きの窓の下で風を避けて
  大豆の選抜をしているんだけど
  とにかく寒いよー

  台所では練炭の火が燃えて
  やかんには湯が沸いているのに
  中で休んではおれないんだ

  大豆の収穫が遅れているから
  寒くてものんびりできないんだよ

  それにしても
  やっぱり寒いなあー
 
  いまでもこの時の寒さを覚えています。実に
寒かった。それに比べると、きのう・今日の温かさ
は極楽です。でもこれでよいのでしょうか?
 なんだか、地球温暖化の恵みにのっかているみたい
で、あとで強いしっぺい返しがくるのではないで
しょうか? オーストラリアの旱魃のように、また
食糧危機が迫るのではないだろうか? なんて心配
します。
 とはいえ、温かい冬の薄日を受けて朝から晩まで
休み無く大豆の選別を続けました。天の恵みに感謝!
                    合 掌
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秋の変化 草本から木本へ

2006-11-26 18:39:25 | 農業日記
風の谷通信 さん農園便りNo.165

 先日、畦の草を刈りました。夏の間放置してきたもので、
主力はヨモギ・セイタカアワダチソウ・ススキ・ミント、それと
脱穀準備の大豆です。
これらを合計160メートル分ほど刈ると新品の草刈り機のチッ
プソーが切れなくなりました。草刈り用のチップソーではなくて
竹切り用の強いチップをつけた丸鋸ですが、60ピッチのチップ
がすべて飛んでしまって、つるつるの丸刃になってしまいました。
たかが草だ、と侮れる植物ではなく、全くの潅木並みです。

 夏の小さい間は軟らかな草の茎(草本科)であったものが
秋とともに木質化します(木本科)。農業をしない人の目にも
明らかなのはセイタカアワダチソウでしょう。あの茎が変色して
硬くなっているのを目にされると思います。ナスビやピーマンも
紫蘇や大葉も同じです。植物はさまざまな姿を見せてくれます。

 下に紹介するオクラもその典型で太い樹のような幹になります。

    オ ク ラ の 根        11. 21, '95

  オクラの木を引き抜くと/ 四方に張った根が/
  そうはさせじと逆らう//
  
  何と大きな根だろう/  何と太い根だろう/
  何と長い根だろう//

  それに この木の根元は/ 草から硬い樹に変わって/
  瘤になって盛り上がっているぞ//

  そうだ この太い樹と根が/ 
  あの力強い花を咲かせたんだね//
   
  来年はもっとたくさん植えよう// 
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福知渓谷のもみじ

2006-11-23 21:25:14 | 季節の便り
風の谷通信 No.164

 北播地方にある福知渓谷を訪ねました。紅葉のきれいな
谷です。きょうは朝から雨の予報でしたが、とにかくずっと
降らずにいてくれたので助かりました。しかし、ずいぶん
寒かったです。紅葉は盛りをやや過ぎたところで、梢のほう
はもう散り落ちていました。曇り空なので色が映えませんが
もし陽射があったらさぞ美しい姿であったろうと思います。

 休日にも拘わらず、寒さのせいか人出が多くなくて静かな
谷の姿でしたが、私達が帰りかける昼前頃にはいくつかの団
体がクルマで到着していたので、少しは賑やかになったこと
と思います。谷では、この曇り空の下でも撮影している人も
あれば、寒い谷に下って釣りをしている人もありました。
 この渓谷の姿や谷の流れを見ると、紅葉よりも夏の季節の
方が良いのかなア、という感じです。去年の紅葉見物は丹波
の高源寺・円通寺を訪ねて、人とクルマの波に埋もれるほど
でしたが、この福知渓谷では実に静寂な谷歩きが愉しめて良
かったです。

 その後、少し北のまほろばの湯へ足を伸ばし、史跡公園を
訪ねましたが、縄文式家屋と中世家屋の復元物を観ました。
特に縄文家屋は教科書などの資料絵画で見てもよくは判らな
い点が、実物でよく判りました。いつも思いますが、あんな
大きな木をどうやって切り取って細工したのか不思議でなり
ません・・・なにしろ鋸が多分なかったでしょうから。そし
て、屋根を葺くすすきを集めたり、柱を組み立てたりするの
に多くの村人が協力したのだろうといったことが次から次へ
と頭に浮かんできて想像の世界が拡がります。日本の縄文式
文化が実に高度なものであったことが想像できます。でも、
縄文時代から既にあんな家屋に定住していたのでしょうか?
その辺の私の知識はあやふやです。

 中世の家屋にしても、柱は勿論のこと、あの屋根を葺いた
数多い板や戸板や家具を作るだけでも大仕事であり、工具
や工人を使うだけの相当な財力や知力がないと武家屋敷なん
て作れなかったことでしょう。 武士がまだ百姓から明確に
分離していなかった時代の時代劇で観る武家屋敷や庄屋屋敷
の姿が重なってなかなか興味深い建物でした。

 きょうは紅葉を訪ねて奥播州の山のムラへ入り、お陰さま
で楽しい一日を過ごしました。 合掌
 
 


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秋をくつろいで

2006-11-20 19:45:31 | 季節の便り
風の谷通信  さん農園便りNo.163

 先日唐箕での風選別を終わった青大豆を今度は篩にかけて
小豆を取り除きます。朝からかかって夕方暗くなる頃に終り
ました。腕も腰も「あア 痛い!」です。これでやっと青大
豆の選抜が終りました。
 でも続いて小粒黒大豆の脱穀にかかりました。これは小豆
サイズの黒豆で、神戸新聞でこの品種を今後の丹波黒豆の主
流品種の一つに入れようかと検討されているとの報告があり
ました。 小豆サイズで「大豆」とはこれいかに? 
 だけど、この品種は収穫してみて判ったのですが、
生産者としては実に扱いにくい品種です。面積当たりの収量
が少ない。脱穀機が使えない。木槌で叩くと割れやすい。小
粒で小莢なので手で脱穀できにくい・・・。 もう、まるで
生産者泣かせです。 新しい脱穀機が開発されるまでは規模
拡大できません。
 ただ、千葉県の鍼灸の先生が重病の患者さんに黒豆ご飯を食
べさせるのには、従来の大粒丹波黒よりもこの小粒の方が良い
ということで、特に希望されている品種です。

 そんな話はともかくとして、今年もいよいよ秋が深くなって
きましたね。作業がないと次の詩のような日があるのです。

  秋 を く つ ろ い で       11. 10, '01

また一段と秋が深まった/ 
きれいに晴れ渡った空の茜の底の/
黒々とした影に沈みこんでゆく稲田跡に/
地の底から寒さが忍び寄ってきて//

わら草履を履いて稲を取り入れた/ 
あの辛かった子供の頃の記憶が蘇る//

田の水は夕方の寒気とともに/
足裏から背骨を昇って脳髄までえ染み渡り/
あごがガタガタと震え 肩が縮んで/
いつも泣きたい気持ちで稲を運んだものだ/
まだ小学生のうちから小さな身体で/
そして 心の中で親を恨みながら//

でも 今は/  ゴム長靴もあるし防寒服もある/
夕闇の中まで働くこともなくなり/
稲刈りは機械仕事だし/ 
初秋のうちに終えてしまっているし/
大豆の収穫に取りかかるまでの間を/
タマネギさえ植えてしまえば/
のんびりと構えていられる/
有難い 秋の夕べのひと時//
          散文詩日記 風の谷の詩Ⅱ より

 実際の日付は上の詩の日付よりも10日も過ぎて11
月20日ですから、タマネギの定植は終り、大豆収穫の
前半は終わっています。明日はこののんびりの半分程を
楽しめそうな予定です。
 きのう夜からの雨が上がって、吹き払われた空にシリ
ウスが強く見える季節になりました。もう間もなく冬!
でしょう。 お元気で!
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