風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

13-051沖縄慰霊の詩

2018-06-27 14:42:18 | この道の先に

風の谷通信No.13-051

13-050で記載した沖縄慰霊の日の平和の詩「生きる」が全文掲載された。27日朝刊の全国紙では抜粋記事だったが、琉球新報に全文が載った。沖縄タイムスにも大きなポイントの文字で全文が載った。検索には「沖縄タイムス」「平和の詩」「慰霊の日」などが有効。

浦添市立港川中学校3年 相良倫子さんの詩である。

彼女はこの長い詩をそらんじてみせた。しっかりと前を見て強い声で読み上げた。胸を張って読み上げた。

早速に「大人に言わされたんだろう」なんて中傷が入っているらしいがそんな筈はない。そんな借り物ならばあれ程堂々と胸を張って語れるものではなかろう。

とにかく、全文を掲載する。

 

≪ 生きる ≫

私は、生きている。

マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、

心地よい湿気をはらんだ風を全身に受け、

草の匂いを鼻孔に感じ、

遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。

私は今、生きている。

 

私の生きるこの島は、

何と美しい島だろう。

青く輝く海、

岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、

山羊の嘶き、

小川のせせらぎ、

畑に続く小道、

萌え出づる山の緑、

優しい三線の響き、

照り付ける太陽の光。

私はなんと美しい島に、

生れたんだろう。

 

ありったけの私の感覚器で、感受性で、

島を感じる。心がじわりと熱くなる。

 

私は、この瞬間を生きている。

 

この瞬間の素晴らしさが

この瞬間の愛おしさが

今というやすらぎとなり

私の中に広がってゆく。

 

たまらなく込み上げるこの気持ちを

どう表現しよう。

大切な今よ

かけがえのない今よ

私の生きる、この今よ。

 

七十三年前、

私の愛するこの島が、死の島と化したあの日。

小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。

優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。

青く広がる大地は、鉄の雨に見えなくなった。

草の匂いは死臭で濁り、

光輝いていた海の水面は、

戦艦で埋め尽くされた。

火炎放射器から噴き出す炎、幼児の泣き声、

燃えつくされた民家、火薬の匂い。

着弾に揺れる大地。血に染まった海。

魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。

阿鼻叫喚の壮絶な戦いの記憶。

 

みんな生きていたのだ。

私と何も変わらない、

懸命に生きる命だったのだ。

彼らの人生を、それぞれの未来を。

疑うことなく、思い描いていたんだ。

家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。

仕事があた。生きがいがあった。

日々の小さな幸せをよろこんだ。手を取りあって生きてきた私と同じ、人間だった。

 

それなのに。

壊されて奪われた。

生きた時代が違う。ただ、それだけで。

無辜の命を。

当たり前に生きていた、あの日々を。

 

摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。

悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。

私は手を強く握り、誓う。

奪われた命に思いを馳せて、

心から、誓う。

 

私が生きている限り、

こんなにも沢山の命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。

もう二度と、過去を未来にしないこと。

全ての人間が、国境を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて平和である世界を目指すこと。

生きる事、命を大切にできることを、

誰からも侵されない世界を創ること。

平和を創造する努力を、厭わないことを。

 

あなたも、感じるだろう。

この島の美しさを。

あなたも、知っているだろう。

この島の悲しみを。

そして、あなたも、

私と同じこと瞬間(とき)を

一緒に生きているのだ。

 

今を一緒に生きているのだ。

 

だから、きっとわかるはずなんだ。

戦争の無意味さを。本当の平和を。

頭じゃなくて、その心で。

戦力という愚かな力をもつことで、

得られる平和など、本当に無いことを。

平和とは、あたり前に生きること。

その命を精一杯輝かせて生きることだということを。

 

私は今を生きている。

みんなと一緒に。

そして、これからも生きていく。

一日一日を大切に、

平和を想って、平和を祈って。

なぜなら、未来は、

この瞬間の延長線上にあるからだ。

つまり、未来は、今なんだ。

 

大好きな、私の島。

誇り高き、みんなの島。

そして、この島に生きる、すべての命。

私と共に今を生きる、私の友。私の家族。

 

これからも共に生きてゆこう。

この青に、囲まれた美しい故郷から。

真の平和を、発進しよう。

一人一人が立ち上がって、

みんなで、未来を歩いてゆこう。

 

摩文仁の丘の風に吹かれ、

私の命が鳴っている。

過去と現在、未来の共鳴。

鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。

命よ響け。生き行く未来に。

私は今を、生きてゆく。

 

 

 

 

コメント

13-050沖縄慰霊の日

2018-06-23 19:21:20 | この道の先に

風の谷通信No.13-050

 

沖縄慰霊の日の祭典を(テレビで)視た。但し全編ではない。

「オキナワ」は私の生活の原点のひとつである。平和への願いは沖縄戦の見聞に基づく。

 

祭典の中で学童による詩の朗読があった。中学3年女子による「生きる」である。その中で彼女は、島の美しさ・海の美しさを讃え、戦争のむごさ・悲しさを訴えていた。作品の全文はあすの新聞に載るであろう。

参列者のあちこちで涙する姿が見える。だけど、それを見てアベさんは平気なんだろうか。いつもと同じく「沖縄の人々の基地負担を軽減すべく努力する」と高言しているだけではないか。拉致被害家族に向って「取り戻すために全力を掲げる」と繰り返し、あるいは公文書の隠蔽に対して全力を挙げて解明する」などと・・・同じことではないか。結果は何も成果がない。イヤそれどころか、沖縄の現状はますます悲しくなっている。

朝の喫茶店の仲間と話しても、最近の国内政治は『ウソが平気でまかり通る』政治だ、という話になる。クニが公明正大な方向に向かっているという人は【 絶対に 】いない。クニは壊れそうな姿だ。

コメント

13-049種子法という悪魔 修正?

2018-06-19 17:02:58 | この道の先に

風の谷通信No.13-049


  下記の文章は種子法の解釈を間違っているかも知れない。

  内容がよく判らないので暫定文書とし、内容が判った段階で改訂します。

 

日本の農業が破壊されそうだ。これは農家の問題というよりは消費者・国民全体の危急存亡の問題である。

少なくともネット情報から得たところでは、農家が自分で採取したタネで栽培してはいけない。それは違法であり、罰金は1000万円だという。

それがどうしたん?といてはおれない。自家採取で育成してきた品種は壊滅する。九条ネギも下仁田ネギも深谷ネギも、桜島ダイコンも・・・ミカンも南高梅もつがるりんごもサツマイモも・・・僕らが知らないところで日本の食を支えている地場育ちの品種が栽培できなくなるのだ。イネを自分たちで育種してきた日本農業は基盤を失う。

 

それでどうなるの?結果は、モンサントだとか〇〇とかいう大育種会社が作り出した種子だけが市場に流通し、伝統野菜も日本のコメも抹殺される。しかも、これらの育種会社が持つ除草剤や殺虫剤にだけ耐性を持つ品種が市販されるのだ。種子会社の狙いはこうして作物全体を自社品だけで支配しようという魂胆である。悪魔の法律である。悪魔の商法である。

日本の食が破滅する。なぜアベ政権はこんな法律をつくろうとするのか。なぜそこまでしてアメリカにへつらうのか。

せめて、日本の品種を読字に開発する会社を作らないのか。本当かなあ?信じられないなあ。もしかして、この情報が間違っていることを祈る。

コメント

13-048海洋プラスチックごみの条約

2018-06-14 17:16:12 | この道の先に

風の谷通信No.13-048

海表面や海中にはプラスチックごみがわんさかとある。フィルムもあればひも(紐)もあり、ボトルもボトルキャップもある。

これらのゴミのあるものは魚の胃袋に入り、はたまた水鳥の砂袋に入っている。呑み込んだプラスチックによって死んだ海洋生物が増えている。汚染を告発する写真報道によると水鳥の腹の中がボトルキャップで満杯という痛ましい姿もある。レジ袋に頭を突っ込んで死んだ魚も水鳥も見える。いすれにしても気持ちが悪い。

その原因はすべて、人間活動の結果地面や水中に捨てられたプラスチックが流れ流れて海にたどり着くことにある。私自身も農業用プラスチックを長年使ってきたので心が痛む。特に有害なのはマイクロプラスチックとかいう径5ミリメートル程度の微小な物体で、これは魚の体内から地球の食物連鎖に入り込む。いずれは人間の食物にも循環してくるだろう。

 

 今回のG7会議で海洋プラスチック対策の憲章が提案されたが日本は署名しなかった。そして、もう一国、そうアメリカです。日本は国内法が整備されていないという理由で署名しなかったそうだけど、本当のところは親分に遠慮したんじゃなかろうか。まったく核兵器廃棄の問題と同じだね。

この件は昨日のFBに挙げておいたが、今朝のラジオニュースで、日本の姿勢が批判を浴びていることを報じていた。さもありなん。これで、日本は海洋汚染への姿勢について、先進諸国から遅れをとること間違いない。

 

コメント

13-047新潟知事選挙

2018-06-13 17:33:48 | この道の先に

風の谷通信No.13-047

残念、やっぱり負けたか。あれだけ野党が集中努力しても負けたか。

なんで公明党が自民党に加担するのだよ。政権指向は別として、どうあっても原発を支持するのかよ。

候補者で言えば、安中聡という人はなのために出たのかよ。原発反対ならばどうして野党候補に乗らなかったのかしらん。選挙前の普段の行動はどんなだったのかしらん。もしかしたら原発反対の野党陣営票を割るために出馬させられた(敵方の)偽装候補かしらん。

それにしても、知事選挙の投票率が約58%とはなんたる無様な姿。県民の意識とはこんなものかね。これだけ苛められても原発推進派についてゆくのかね。沖縄・名護市長選も一緒だナ。

コメント