風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

13-058巨大技術の崩壊・気象も?

2018-07-27 17:31:15 | この道の先に

風の谷通信No.13-058

巨大技術は崩壊する、というのは私の世間認識の基本項目のひとつ。その事例が合わせて顕現した。

まずは加古川(神戸製鋼所)の巨大クレーン車の倒壊。早朝のラジオ報道ではクレーンの高さが200メートルと思うような言葉であったがこれは信じがたかった。新聞記事によるとアーム(ブーム)の長さが200メートルだったのではないか。ブームの先に荷物を提げて旋回する操作の試験中だったという。それにしても結構大きすぎる。ここで死者が1人、負傷者が3人。

 

次の報道は東京の完工間近という建設現場で火災が発生。工事現場で死者が5人、けが人が約40人。巨大なだけではなく、可燃性建材もたくさん使っていたという。巨大技術、巨大作業のどこかに隙があったか、油断があったか、この可燃物に火が飛んだと考えられている。

 

いずれは崩壊する巨大技術。人間の管理能力を越える技術はその使い手である人間そのものを破壊する。ごくごく最近の世界を乱す熱波もこれら巨大技術の結果かもしれない。改めて欲張り生活を諦めないと来年、再来年と気象はますます人間を複利めることになるやも知れない。

 


13-057やっぱり腹立たしい 

2018-07-26 13:40:16 | この道の先に

風の谷通信No.13-057

なんで国会が国民・市民社会とこんなに離れてしまったのか? アベ1強と呼ばれる体制がこんな我儘を容認したのか。

こんな片田舎の朝のコーヒー店でも怒りの会話が拡がっている。

仲間内の会話ではIRなんてものを有り難がっている声はない。政府をけしかけているのはこのクニの20兆円と言われるパチンコ市場を狙っているアメリカ資本だ。カジノ業者だ。その尻馬に乗っている大阪府知事は何をねらっているのだろう?パチンコに向いている遊戯投機資金を巻き上げるのはアメリカ資本である。業者は儲かるから開設を望んでいる。それだけ日本の資産があの国へ持ち去られる。現在のパチンコ収益が朝鮮半島へ持ち去られる!という抗議の声を挙げている人達がなぜこのカジノを黙認しているのか?不思議なものだ。新聞でもこの点を採り上げた論評は見当たらない。

一般市民が豪雨・洪水・土石流に苦しんでいる時に宴会を開いていたのが政権党である。批判を浴びても開き直っている。どこでも宴会をやっていたので、自民亭だけが悪いことはない。ご立派な態度だ。ほんの少し謝った。但し、宴会を開いたことを謝った訳ではない、ブログに載せたことを謝ったに過ぎない。

議員定数の改訂は議会制度改革とは無縁の内容で、しかも議員数増加となった。たとえ6議席とはいえ、市民社会が望んだものとは無縁である。政権党のごり押しに尽きる。

モリカケ問題は語るに落ちる。野党からの追及を「知らぬ存ぜぬ」で逃げた官僚、裁判制度に事寄せて証言を拒否して逃げた官僚、それを良しとした政権党、妻の関りを逃げ続けた首相。何も説明してはおらん。丁寧に説明しますと言った答弁は空約束。その内容は国民を騙しバカにしたことに尽きる。

あるお笑い芸人と思しき人が首相を批判しているのに対して、「反日左翼」という攻撃が行われている。一方では、首相が国と議会を壊したという批判がある。

先日枝野氏が2時間40分という首相不信任演説をやった。演説を聞いていた首相と隣席のあの人=ホラホラあの有名な人=の二人がニヤニヤ笑っていた。不謹慎な。ここまで馬鹿にされると腹立たしくて仕方がない。

 


13-056参議院議席増

2018-07-19 08:30:38 | この道の先に

13-056

前稿で記録したカジノ法案と共に政権党が注力しているのが参議院の議席数変更。遂にきのう成立した。

真に以てゴリ押しの党利党略主義。国民が期待している議席数変更はこんな『増加案』ではない。逆に議席数削減こそが狙いであり、そのためには根本的な制度改革が求められる・・・憲法の規制に従って。

ところが政権党が目指したものはまるで現議員を救済するような法らしい。これに公明党が同調したらしい。恥知らず。公明党はとっくにその立党の根本を放棄してしまった。

そして与党集団は数の力を頼んでゴリ押しゴリ押しで我儘次第の国会運営をしている。

そして、野党はと言えば小さな違いに拘って戦力をまとめられず、不信任案だの問責決議案だのを提出しては玉砕を繰り返している。

まさに不毛の国会審議ではないか。 


13-055カジノを作る法律ですか

2018-07-18 15:57:07 | この道の先に

13-055

【新聞報道で見る限り多分反対の多い】カジノ法案が国会で審議されようとしている。

 

博打業界はもとも胴元が設ける手順になっているはずで、反対に賭け手(正当には何と呼ぶのかしらん)は負けるはずである。そこへ進出したとい胴元会社が多いということは儲けを期待する会社が多いということだろうが。儲け口を求めてその世界へ入りたいという企業が多いということだろうが。

この業界を支援するとその政治家にはおこぼれが入ってくる・・・という算段であろう。マスコミの広告が制約されていたパチンコの広告が解禁されて歌手Gが派手なコマーシャルを歌っている。他にもテレビ・ラジオでの広告が解禁されている。

 

業界とアメリカ資本の圧力に敗けてこんなギャンブルを開放することはなかろうに。完全に国民一般よりも我欲が先立っている。

業界利権のおこぼれにあずかれない野党は不信任案だの解任決議案だのを提出して抵抗してはいるが、所詮は多勢に無勢、時間稼ぎが終わると押し切られ、跳ね飛ばされて空しく沈没している。野党には戦略家がないのか。ガンバレ野党たちよ。




13-054尾を引く自民党宴会

2018-07-14 20:16:27 | この道の先に

風の谷通信No.13-054

大雨に苦しんでいる被災民を尻目に自民亭で酒盛りをやっていた首相その他への非難が巻き起こったのを、なかったことにしようという行為があって、更にはそれへの反批判も起きている。なかなか面白い。

 

政権党への批判を掲げるマスコミが乏しいのは残念。自民党の内輪からは災害発生時に宴会をやっていたわけではないとか、省との連絡は常に保っていたとかー酒飲みながらかね?ついでにSNSではしゃぎながら?-マスコミは政権の批判ばかりするなとか、色々ありますね。

要するに、ネットウヨクみたいな低次元は政権翼賛が幅をきかせているようで・・・。

 

いちいち書く元気が失せてしまうような世相です。