風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

荒水落としより早く

2008-05-30 21:32:06 | 農業日記
風の谷通信 No.3-077

 「あらみず」落としはその年に初めて灌漑池から田植
え用に給水することで、荒水なのか新水なのか今では
判らなくなってしまって、広辞苑にも大辞林にも載って
いない。

 例年は6月5日前後に荒水を落とすが、今年は曜日の
関係で5月31日と決まった。しかし、大雨のせいで
給水路には水が溢れているので、荒水落としよりも早く、
きょう一斉に取水してトラクターで鋤き始めた。 

 ここ数年来、世間が暑くなって早稲の稔実率に悪影響が
出始めたので植え付けを遅らせる人が増えているが、
一方で、例年より早く植える人もいる。但し、早稲を
やめて晩稲に替える傾向が出ている。

 早く植えつけて吉と出るか凶と出るか・・・?
すべては暑さと出穂期と台風と降雨量や渇水度に関わる。
こればかりはお天道様任せなのです。

 

何の芽?2

2008-05-27 21:26:38 | 季節の便り

 風の谷通信 No.3-076         

   何の芽?と撮影してから5日目。 ふと気づいて驚いた。
本葉が3枚出ている。

畑では金せん花が盛りを過ぎ、代わってアルストロメリアが盛りとなった。草むらの中にケイトウが芽吹いて2cmほどになっている。早植えのアスターが開き始めた。その第2弾が芽吹いて伸びつつある。もうすぐ梅雨だから畑は草まみれになるぞ。そして、田植えの準備・・・。あぁ忙しい。すぐに真夏になるだろう。


蟹工船の時代よりも

2008-05-25 22:07:16 | 世相あれこれ
風の谷通信 No.3-075

 サンケイ新聞のあるコラムに佐々木譲が書いている。
曰く: 最近「蟹工船」がよく読まれている・・・書店
に平積みされているところがある・・・自分が読んだの
はもう40年ほど前になるが、今の時代は40年前より
もずっと小林多喜二の時代に近くなっているようだ・・・。

 サンケイ新聞という議論の場で、非正規雇用労働者の
状況をここまで言う人は珍しい。

 私はもう10年以上も前から「現在の恣意的企業主義
社会はマルクスの時代に等しい」と書いてきたが誰も
反応しない。無名者が書いても反応がないのは当然だが。

 特に最近の派遣労働者の境遇はまさにマルクスの時代
に等しく、映画「波止場」の状況に等しく、「女工哀史」
の時代に等しい。彼らが反乱を起こさないのが不思議な
くらいだ。私のような右翼復古主義者の立場では左翼の
反乱を応援したい気持ちだ。特にキャノンや松下の偽装
請負の汚さを見ると日本の企業家には倫理も正義もない
ことを思い知らされる。なんでもカネ儲けさえすれば
いいのだ。

 このクニを破壊するのは若者達ではない。彼ら倫理感
のない経営者達こそがこのクニを破壊するのだ。

これはなにの芽?

2008-05-22 21:04:17 | 農業日記

風の谷通信 No.3-074  庭のつるバラに赤い花が咲いて、一段とにぎやかになった。ただし数は少ないけど。  鉢に芽吹いたこの双葉はなんだろう? ここに置いた5鉢にはお客様から頂いたロウバイのタネを播いたが、他の4鉢は全滅で、この1鉢だけに出芽した。 これはほんとうにロウバイだろうか?  どうみても木本科には見えなくて草本科に見えるのだけど、もしロウバイだったら育てなければならないし・・・と迷っている。  しばらくは追跡してみよう・・・。
      

   左:つるバラ        右:これはなにの芽?


夏草の季節

2008-05-20 20:50:42 | 農業日記
風の谷通信 No.3-073

 台風が遥か遠い海を東へと抜けたが、この風の谷
では風が激しかった。雨もたっぷりと降った。畑の
ハウスに防風措置を施し、家のアルミの雨戸を閉め、
ガラスの雨戸にエスロン波板を重ねて防風措置して
寝たが、庭は大荒れに荒れた。

 丸一日置いて畑に出ると姿が変わっていた。急に
草が伸びて畑が青くなった。ヤレヤレ。これからは
夏草の季節が始まるのだ。

 雑草は雑草、望まれざる草。刈り倒して瞑目。