風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

のどかな季節

2006-10-31 21:28:00 | 農業日記

風の谷通信 さん農園便りNo.152

 今日は今年最後の稲刈りでした。晩稲で古代緑米(別名アクネ
モチ)といって、登熟前の実が緑色です。タネ採りのために少し
だけ植えたものを今日刈り取りました。タネ採りで残った部分を
玄米にするのはもっと先のことで、多分11月半ばになるでしょう。
ずいぶん優れたモチになります。ムラのまんじゅう屋さんが感心し
たような優れたモチ米です。

そういえばもう10月が終わりです。今年も 1/6 が終わったの
にまだ恋人がなく、年末へ向かって独り旅が続くのです。
でも、この風の谷は暖かい気候に恵まれてのどかな毎日です。
こんな詩があります。
 
     風の谷の鉄道       10.31、’99

この谷の鉄道の途中駅ではいつもの通り/ 
一両仕立てに 私一人が乗り込んで//

 次の駅では乗り込む人も無くて//
 

 明るい窓の外には向こうの山際まで/ 
 ひこばえで一杯の稲田が拡がっていて//
 

 車内は暖かくよどんでいて/ 
 数少ない乗客はとろとろとまどろんでいて//
 
  本線へ乗り継ぐ手前の駅では/
 真向こうから線路上を急いでくる老婆が/
 汽車を待たせて乗り込んできて/
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ //

  風の谷はのんびりと心温かです//
           
            (散文詩日記 風の谷の詩Ⅱ より)

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好古館音楽会

2006-10-29 18:11:20 | 文化・文芸
風の谷通信 さん農園便りNo.151

 きょうは小野市好古館のコンサート「チェロとピアノの午後」
を聴きに行きました。 チェロの演奏(ソロ)を聴くのは初めて
です。
 アーティストは田中次郎さんと田中巳穂さんです。かなりの
演奏実績をお持ちの、でもまだ若手らしいお二人です。
 先にも紹介しましたが、小野市好古館のコンサートはなかなか
優れた企画が多くて、楽しいです。加西の皆さん、つい隣町です
からどうぞ参加してください。次は12月16日、クラリネット
の演奏だそうですが、案内文書は未発行です。

 ついでに紹介しますと、11月3日鶴林寺の観月会では加西市
市民のハーピストが演奏されます。ご本人のサイトで紹介されて
いますが、このサイトをご存知ない方のためにここに紹介します。
鶴林寺の催しの企画委員の一人と知り合いなので、この企画に
関心を持って楽しみにしています。
 
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つかの間の暇な時

2006-10-28 20:27:52 | 農業日記

風の谷通信 さん農園便りNo.150


 


 夏野菜が減って、秋冬野菜がまだ不十分なこの時期は、ほんのつかの間の少し


暇な時期です。といっても、秋野菜の出荷があるのと、夏作のあと片付けが必要です。


特に夏の間じゅう放置した草まみれの畑の片付けが厄介です。もう種は畑に落ちて


しまっているので来年の春にはきっちりと芽ぶくことでしょう。そして来年もまた草だらけ


の畑になるでしょう。それはともかくとして、今は自分の背丈よりも高いほどの夏草を


刈りとって引きまとめて、いずれは火をつけます。


 転換畑では大豆が登熟してくるので収穫の準備をします。それが終わると一旦耕起して


レンゲのタネを播きます。麦も播種します。今年はこのレンゲを播種してその抑草効果を


確かめようと考えています。


 


 農村暮らしはいろいろとするべき仕事があって結構楽しいです。先にお知らせした黒大豆


の収穫をしてくださる方はありませんか。


 

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秋の色

2006-10-25 22:31:25 | 季節の便り
風の谷通信 さん農園便りNo.149

 相変わらず陽射しが暑くて風が冷たい日が続きます。朝日が
すばらしい光を放って城山の谷筋が濃い影を落とし、峰筋の肌が
晴れ晴れと輝きました。

 今日は久しぶりに都会へ出ました。ただし、得意先回りですから
住宅地を走り回ったわけで、繁華街へ出かけた訳ではありません。
いつものお客様にコメと野菜を運んで、自分も少し仕入れました。

 さて、中国道を走っていると吉川の棚田で残り少なくなった稲の
刈り取り作業が見えました。ほとんど裸の地域での稲刈りですから
多分酒米の「山田錦」でしょう。この地域を撮影したいと考えて
いるのですが、撮影時期がいつも自分の作業と重なってしまうので
どうにも機会がありません。 まことに残念です・

 次に こんな季節の便りを一編。今年の季節の流れは下の詩の年
よりも少し遅いようです。地球温暖化のせいでしょうか。

     秋の色           10. 25, '96
 
  一週間の留守から帰ってみると/
  ムラはすばらしい秋晴れに変わり/
  田畑の姿が一変してしまったよ//

  晩稲(おくて)も刈り取られて/ 
  稲田がすべて裸になってしまったよ/
  秋雨に水漬けにされていた畑も/
  いまはすっかり快適に乾いて/
  秋冬野菜が青々と伸びているよ//

  庭先では小菊が黄色い蕾をつけ/
  一足早く開き始めた白い花もあり/
  早ばやと冬への準備をしているね//

  毎年同じことながら 人の心には/
  毎年新しい季節が訪れてくるんだね//
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有機農業からの撤退する人

2006-10-23 18:28:58 | 農業日記
風の谷通信  さん農園便りNo.148

 若い知人で都会近くで有機農法に挑戦していた人が農業を
止めることになりました。残念です。
理由は、苦労しても周りから受け容れてはもらえないこと。
作物の販売価格が安いので収入が少なくて、腹立たしく思う
ばかり。こんな苦労してたったこれだけの収入か! という
訳でこのままではバカバカしい、と言う。これは都市消費者
の無理解のせいです。食育の重要性が問題になっていますが、
そういうことに気づかない人のほうが多いでしょう。

 もう一つはムラ社会との付き合いの難しさ。町中の住民が
ムラの中に田畑を借りて有機栽培に挑戦すると、在来農法し
か知らない農家の反発を買うのです。挙句に、周りがえらく
迷惑する、と排斥されるのです。これは田舎の側の無理解さ
のせいです。
 これはよくあることで、「田舎暮らしの進め」なんて掛け
声に釣られて農山村へ入ろうとする人たち、特にこれからの
団塊世代が退職後に田舎暮らしをしようなんて時に大いに出
くわす問題であろうと思います。日本の農業は住民の連帯の
上にのみ成り立っているので、その仕組みになじめない人は
大いに苦労することでしょう。山を開墾して畑を作るような
場合は別として、水田の水利権が関わるムラ社会で、有機農
法など簡単に取り組めるとは考えない方が無難です。

 それにしてもせっかく志を立てた人が農業から撤退するの
はまことに残念です。
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