風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

10-096お盆周りのことども

2015-08-15 12:56:43 | 農業日記

風の谷通信No.10-096

やはりお盆という特定の日なのでいろいろな事柄が重なります。

世間は相変わらず猛暑・酷暑で、先月初めから暑さが続いています。朝いちばんに仏壇詣りを終えると連日野菜畑へ水掛けにでかけますが、まず10分間も働けば全身汗一杯です。きょうは北の冷気が南下してくるという予報で少しは涼しくなると期待しましたが、なんのなんの、朝からの快晴で雲がないだけよけいに太陽が強くて乾燥・灼熱の世界です。空気が焼けています。1時間程度働き帰ってきてすぐに風呂に入り、ひと休みして朝食に出かけます。

それほど暑いのに12日にはツクツホウシが鳴きました。7月のうちにキリギリスが鳴いたのには驚きました。オイオイ、季節が狂っているよ。

 

きょうは「終戦の日」だそうでして、なぜ「敗戦の日」でないのかというと、天皇陛下の勅語が「終戦の詔勅」だったからそうです。陛下の「玉音放送」の音源が復元されたので改めて文字起こしされて新聞に掲載されましたが、なるほど「降伏する」との言葉はありません。ということは、この二ホンは敗戦・降伏したのではないのです。ホントウカイナ!

私自身はずっと「敗戦の日」と呼んできたのですが、世界標準での降伏日は9月2日の「降伏文書調印式」の日だそうです。

いずれにしてもこの二ホンが「敗けた」に間違いありません。しかし、ある種の人たちは「敗けた」と認めることを拒否しているそうです。奇妙です。ならばどうしてアメリカに従順なんですかね。70年経ってもアメリカの言うまま、軍事基地だって提供しておまけに「追い銭=思いやり予算」まで出して健気に振舞っていますよ。アジアに向いた顔とアメリカに見せる顔とが全く違います。

 

そしてアベさんの70年記念「談話」は高姿勢です。顔の向きが変わるとこんなにも姿勢が変わるんです。オドロキマシタ。14日夜の記者会見を視ていたのですが途中で止めました。なにしろ、だれの談話なのかさっぱり要領を得ません。まるで他人事みたいな文章です。発言もなんだか上の空。本当に首相としての自分の談話を発表しているのか信じられない思いでした。それとも有識者会議の選んだ言葉を受動的に採用しただけなのかな。マサカナア。バカバカしくなってテレビを切りました。アベさんの支持率が下がるのも当然かな。

 

そんな中で、薩摩川内原発再稼動が発表され、遂に動き始めました。国会と同様で、周りの一般国民の声にはまったく無頓着ですね。というよりは、わざと無視している加虐趣味かもしれません。自分自身については被虐趣味だったりして。そのうちに週刊誌の記事のように過敏性腸炎(?)とかで倒れるんじゃないかな・・・と心配です。

冗談はともかくとして原発についてはまだまだフクシマの宿題が終わってはいません。まずは事故の原因が不明です。次に使用済核燃料の引き取りが終わってはいません。はたして無事に引き出せるのかさえ不明です。破壊された建屋もそのまま。さらには溶け落ちた燃料がどこへ行ったか判らない。問題は何一つ解決していない。凍壁も汚染水の統制も、汚染水の排除もできない。汚染水は次から次へと発生する。タンクは穴だらけ。海へ流れた汚染水が港の防波堤内に留まっているはずがないので、アベさんの演説はウソだと明らかになる。

それでよくも再稼動できるもんだ。とにかく事故の現場へ人間が近づけないのだから、問題が解決しなくて当然のこと。それをさも「解決した」かのように、「完全にコントロールされた」などと言って、ゴマカシている。被災者に対する責任は無視いている。

こんな状態で再稼動とは。政府は「安全といわれたものは稼動させる」。規制委員会は「基準に適合しているというだけで、安全だと判定しない」。九電だって責任を負わない。事故が起きた場合の避難計画はできていない。・・・・・・

このクニは歴史から学ぶことをしない。第二次大戦と全く同じ。フクシマと全く同じ。ついでに言えば同時発生的に起きた国立競技場の騒動と同じ。大勢で集まって責任者が誰か判らないうちに誰かが振った旗に無自覚に従ってゆき、進行過程で各部門の担当者がポロポロ代ってゆき、責任の所在がますますウヤムヤになってゆき・・・・・・そのうちに重大な結果を招いてしまう。ことが起きてから「さあ」ということになっても「オレは知ーらない」と逃げる。せいぜい一段下の本来は責任のなかった官僚の頸を切って収めてしまう。

これで原発を動かせるの知らん?このクニが動くのかしらん?疑問符?で終るしかないこのクニの姿です。やり場のない怒りが募る。ついてに言えば、なかなか文章がまとまらない。まだまだ修練が足りません。


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