毎年この時期になるとやっている。夏祭りの一環で、仲通は屋台で賑わい、仮設のテーブルなども置かれている。
さいしょはこんなところで盆踊り?と思っていたが、これがなかなかいいのである。
6時から始まっている。当然だが、まだ明るい。
最初は民謡クラブだかの方々が中心で、一般の人たちもきちんと浴衣を着た、気合いの入った方が多く、踊りのレベルが高い・・。
それでもだんだんと、参加する人が増えてきた。
音頭は5,6曲を繰り返し流しているようだった。
東京音頭、花笠音頭、炭坑節、千代田区の音頭?(歌詞に二重橋とかでてくる)、浴衣の音頭?、おばQ音頭など。
東京音頭というのは、戦前の、世相が暗くなりかけた頃に流行した音頭と聞いている。こうしてみんな楽しそうに踊っている様子を見ると、妙な感想だが、なんだか人々が自分たちの生活を大切に生きているんだな、という思いが伝わってきて、われ人と共に、いとおしむべきものだな、という気持ちになってくる。
ほんと、なんだか胸がいっぱいになってくるような、妙な感動をしてしまうのだ。
ここでビールを補給。
日も暮れてきて観客も増えた。だいぶ盛り上がってきて、いろいろな人が参加しはじめている。
和太鼓の同好会の方々でしょうかね。たくさんの人が交代で叩いていた。
オフィスで、盆踊りは年配の人ばかりだなどと言っている人がいたがそんなことはない。民謡クラブの方々はベテランだけど、あとは性別、年齢様々だ。
語彙が貧弱で恐縮だが、踊っていると、みんなぜったいに可愛い・・。ほんと、たのしそう。
ずっと写真を撮っていたが、ひとりだったせいもあり参加するのはちょっとためらっていた。でも、おばQ音頭がかかってきたところで、思い切って輪にはいってみました。まわりのおばさんやおじさんといっしょです。
おばQ音頭って、不朽の名作ですね。ほかにもドラえもん音頭とか、あったと思うけど、藤子作品の音頭、と言えばおばQなのだ・・。
なんと言っても歌詞が素敵です。~おつむも軽いよ・・悩みはないし ほいおばQ・・というあたり、音楽と歌詞がマッチして、とても素敵です。
今回はっとしたのは、「消えて踊りの 消えて踊りの なかま入り なかま入り・・」という歌詞があること。恥ずかしがって参加しない人たちに、おばQみたいに消えて仲間入りすればいいんだよ、と誘ってくれているんですね。
*「消えて」というのは、おばQの特技のひとつです。おばQは他のおばけのように、なにかに化けるということができないかわり、消えることはできるんですね。
というわけで、平和な日本を満喫しました・・。