BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

熊本③

2008年10月30日 | Weblog
いとこの赤ちゃん・かのん(4ヶ月)。
祖父が亡くなったさみしさをいやしてくれています。

1か月ぶりに会ったら、首もすわって大きく、重くなっていました。それにニコニコとよく笑う!泣いたらもう、「ひっ切れるごつ(引きちぎれるほど)泣く」!

あやす私の母がなだめるように歌います。「おろろんおろろんおろろんばーい」。
なんか私が子供のころに聞いたことがあるような子守唄…。

しばらくして来た叔母が代わりにかのんを抱っこして、家の中を歩き回ります。
「おろろんおろろんおろろんばい」。

え!?
みんな「おろろん」子守唄なの?
しかもみんなサビの部分しか歌わないけど!?

そういえば亡くなった祖母(うちの母&叔母の母です)がいつも口ずさんでいたような。だから一族みんな、この子守唄なんだなー。でもうろ覚えでサビだけなのかー。

宮崎に帰ってきてから調べてみたら、どうやら五木村の「おどまいやいや」という子守唄のようです。似たような歌詞(おろろんおろろん~~~)の子守唄はほかにも阿蘇や玉名にもある!

もともとはあの有名な「島原の子守唄」が伝わって、少しずつ歌詞や節回しが変わっていったのでしょうね。

歌詞をよく読んでみると、親が子に歌って聞かせるものではなく、小さい時から働き手として家から出された少女が、子守をしながら、自分の不幸な境遇や辛い仕事にことをつぶやくように歌っていたものなんだそうです。
うーん、赤ちゃんが安心して寝付く歌とは思えないけど。

それを嬉々として母に教えていたら、「…知ってるよ。どっちも全部歌えるもん」。なんだー、早く言ってよ! 祖母以外だれも知らないんだと思って調べたのにぃ!