BUONA GIORNATA!

取材や旅、見仏、ヨーガ、読書の日々をつづります

愛車の思ひ出

2006年09月22日 | Weblog
愛車を車検に出しました。平成9年式のRAV4L。長く乗っているので、ホースだのベルトだのあちこち亀裂が入っているらしく、目が飛び出るような金額に・・・

なんてことはさておき。
この車は私が姉のように慕っていた人から譲り受けたものです。彼女とは、私が大学を卒業して宮崎に戻ってきてしばらくしたころに知り合いました。確か7歳くらい歳が離れていたと思います。彼女は持田香織似の美人で姉御肌、某ショップの店長でおしゃれな、憧れの存在でした。ことあるごとに仕事や恋愛の相談を持ちかける私に、豪快に笑いながらアドバイスをくれたものです。

そんな彼女の夢はアメリカ移住でした。離婚後、当時3歳の一人息子を育て仕事をしながら、一生懸命英会話を勉強し、移住の準備を着々と進めていました。
知り合って一年半ほど経ったころ。ラスベガスで和食店をしている知り合いを頼って渡米することを告げられました。子供を連れての、初めてのアメリカ。キャリアを捨て、貯金とアルバイトでの生活。外国人とのルームシェア。子供の教育。宮崎に母親を置いていくこと。ものすごい不安があったと思います。でもそんなことを微塵も感じさせず、とにかく憧れの地へ行くといううきうきした気持ちや夢が、彼女から伝わってきました。
正直言って、彼女がいなくなってしまうことに寂しさを感じていました。と同時に、ただただその行動力を尊敬するばかりでした。慎重な私とはまるで正反対・・・。
そんなことがあって、彼女が一年半、大切に乗ったという車を売ると言うので私が購入したわけです。移住の準備で忙しい中、さまざまな手続きまで済ませて私の家まで車を届けてくれた日のことをはっきりと覚えています。

彼女が渡米して1ヶ月が過ぎたころ。1枚の絵葉書が届きました。そこには楽しくて仕方ない毎日の様子とともに「好きなことを何でもやってみようよ!」という励ましの言葉がありました。
あれからもう8年。私は毎日を楽しく過ごせているでしょうか。好きなことに一生懸命でしょうか。自問自答しています。