イタリア人の働き方

イタリアと聞いてみなさん何を思い浮かべますか？パスタやピザ？ファッション？陽気な人々？世界遺産？いつの時代も人気の旅行地ですよね。
国民全員が社長の国―そんなこと信じられますか？イタリア人は職人気質。革製品や毛皮、自動車など世界に名だたる一流ブランドがありますが、もとはファミリー企業。人口５７００万人で法人登録が２０００万社なのです！
私の愛読書のひとつ「イタリア人の働き方～国民全員が社長の国～」（内田洋子　シルヴィオ・ピエールサンティ著　光文社新書　７７７円）。生きるため、人生を楽しむために働くイタリア人の起業術を紹介した1冊です。逆のタイプが多い日本人に仕事とは何かを考えさせてくれます。
紹介されているのは社会的にも恵まれず、一人で起業し、実績を作り、世界に名を知られるようになった15人。例えば世界のＶＩＰがこぞって訪れる靴磨き（しかも女性）、自転車界のフェラーリと呼ばれる自転車作りの名人、幻の生ハムメーカー、フィアット社の女性エンジニア、スクープ連発のパパラッツィなどなど。
国家としてはいまいちなイタリアがどうしてこんなに世界を魅了する独創性を持っているのかというギモンに答えるカギがみつかります。娯楽で読むもよし。仕事を見つめなおすにもよし。私はこの内容の宮崎版みたいなものをいつか書けるといいなぁと思っています。