日南のボラードが都城にお目見えしました。
日南????だろう。
日南では、酸化亜鉛含浸処理、いわゆる「弥良来杉」は、まったく使用していないです。すみません。営業努力が足らなかったのでしょう。
都城のボラードは、海杉製ですが、日南では作っていません。
結果は、判っていました。
海杉自体は確認をしていませんが、日南のボラードは、どうも、不具合が生じているそうです。
同じ時期の日向のボラードには、問題がないのに?
都城の担当した方が、はじめに気づいたそうです。
日向と日南の違いは?・・・調べてみると・・・・・「酸化亜鉛」
他の処理と酸化亜鉛含浸処理の違いが年月を重ねるとはっきりとした差にでてきてしまうのです。
同様のことが全国で起こっています。
どの処理も同じと思っていると大間違いを起こします。
佐賀の吉野ヶ里遺跡の柱列柵の事例をあげると。開設当初は、数社の防腐処理を施し、試験的にはじめました。チキンレースのようなものです。しかし、数年で全ての柱列柵が「酸化亜鉛含浸処理」に変更になりました。
いくら説明しても、理解してもらうのに時間が掛かるのです。
写真は、今年、吉野ヶ里遺跡の柱列柵に使われる材
どうしても現状の薬剤は、数年しか効果がない。長いスパンの耐久性では、今のところ、酸化亜鉛含浸処理に勝るものはありません。
ネガティブな話をしたくはないのですが、当初、弥良来杉でやろうとしてデッキが、弥良来杉を使わないで施工したため、3年で腐ってしまいました。当然、施工会社にしわ寄せが来るのです。先日、電話を頂いた時には「もう撤去しかないですね」と答えるしかありません。木材のイメージがこうして崩れていくのです。
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