海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

外国産材のとの喧嘩

2008年04月13日 07時52分36秒 | 木材
国産材の生き残る道は、外国産材のとの喧嘩だと思っている海杉です。

価格差さえ、乗り切れば、国産材も売れるのでしょうか?材価で対抗する理論ですね。

この理論は良いようで見えない落とし穴があります。そのひとつが、山への還元です。安く国産材を供給すればするほど、原木価格の下落を招いてしまうわが国の木材流通システムがあります。このシステムは日本独自の進化をしたため、国際資源である木材を国際競争力のある国産材にすることが出来ないのです。

その点宮崎は、国際資材としての木材という位置づけで価格を設定しています。そのためにさまざまな努力をしていることがあります。伐採の機械化や作業道の開設、木材の計画伐採などです。

価格を無理に国際価格に合わせないで国際価格にそろえることが出来るところまで努力をしているところです。しかしそれだけではダメなのです。ここでJASの規格が国産材を苦しめています。不思議かもしれませんが、日本の基準が国産材を締め出す形になっているのです。

このJASが外国産材を入りにくくしている、日本という国の政府が国産材を守っていると言う形で思われていました。海杉からすれば、浅知恵でおバカな役人や林業者、木材業者の考えることです。外国産材に厳しい基準の枠を作って輸入材を入りにくくしようとしたのです。わが国でも本当に早い関税の撤廃が昭和40年代の木材の自由化です。本当は、旺盛な木材需要の要求から、国産材だけではまかないきれないと言う理由が大いにありました。しかし、この厳しい規格さえクリアーすれば、輸入が認められると言うお墨付きを得たようなモノですから、木材輸入は、どんどん増加していきます。黙っても国産材は、売れる時代ですから、規格などはまったく考えないで国産材を販売をしていました。今でも、たいていの製材所は、そうなのかもしれません。

厳密な規格の製品と大まかな規格の製品とでは競争力に差があります。価格を落とさなければ、どうにもならないのです。しかも、当時の山主の事情で山が伐採されていました。「娘が嫁にいく」「息子が大学に行く」という個人的な理由が伐採の理由です。商売はどんなものでもそうですが、売れるときの商品がなければ、商売の予想が成り立ちません。販売力のある人は、供給の不安定な国産材に魅力がないのです。供給の不安定さが、国産材にはどうしてもあったのです。その不安定さに加えて国産材の流通のシステムが、原木市場や製品市場なのです。製品がほとんどない状態でも価格が上がればどこからか出てくる仕組みです。これに、与信のマージンがはいります。国産材の価格が不透明なのは、このシステムが動いて機能しているからなのです。日本の木材流通システムは、どちらかと言うと野菜や魚と同じ考えで行われてきました。しかし、このシステムは、国際資源の木材を国際市場で戦わせる場にはなっていませんでした。また考えてもいなかったでしょう。

規格の話に戻ります。

規格の中に乾燥や含水率という言葉があります。木材を使用する方なら当たり前のことですが、最近まで製材所の方には存在しませんでした。

まだ続きます。

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