海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

国産材、特に原木の価格を下げない方法を考査する

2012年06月27日 09時24分27秒 | 森林
ある方(山の方)が、外材に関税をかければ、国産材の原木の価格は上がるのでは…。という質問をぶつけられた。

私は、外材の販売価格が少々上がるだけで、国産材の原木の価格はそのままだろう。と答えた。

別の方(この方も山の方)が、外材の輸入をストップすれば、国産材の価格は、上がるのでは…。と言う質問。

私は、確かに上がるかもしれないが、木材に代わる素材が今までのシェアを奪ってしまうでしょう。と答えた。

それは?

住宅なら鉄やコンクリート。小さなものだったら、プラスチックやゴムなどです。アルミもグラスファイバーも木材に代わる素材は、いくらでもありますよ。

国産材を大量に消費する木造住宅の着工数が伸びれば、いっぺんに解決すると思っている方もいるようですが・・・。

人口減少傾向のわが国では、到底無理な話、まして、少子高齢化で空家が増えると考えられている状況では・・・。


そこで、考えるのは、木材の輸出だ。関税もお互いにかけない訳だから、イーブンで勝負できる。

私がイメージするのは、イタリアの産業構造だ。

例えば、自転車。

ローテク産業と思われる自転車を他国ではまねのできない技術で輸出している。しかも、大企業ではない。小さな、家内制手工業の形態だ。

デザインでも一流だろう。

国産材の価格を下げないで上げる方法は、価格を上げても支障のない産業を創成することだろう。そして、その製品を海外に輸出すると言う考えだ。

材料の搬出コストに見合う金額を新しく創成した産業が求める品質の材として払い、それ以外の材を大量に安く全国に供給するシステムだ。

経済学のパレートの法則でいけば、2割で創成産業が引き受け、残りの8割を従来産業に割り当てるのだ。

ちなみこのパレートの法則もイタリア人の経済学者だけど・・・。

前回述べた注射針の法則ではないが、本当に原木の価格を下げないようにするためには、補助金は、この創成産業に注入することなのだ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿