このブログを読む方は、どうやら、海杉の建築話が聞きたいらしい。
本職を言うと「建設会社の社長」なのだから、建築の話がないのは???ということらしい。
本当かなあ?
専門の知識を出すのは・・・とためらっていましたが・・・。意外とリクエストが多いものなのですね。
そこで、リクエストにお答えして、こんな話をします。
ある足場の営業マンの話で「最近、やたらと正方形の家が多いんですよ」
「流行ですか?」
簡単に説明すると正方形は、面積の割りに4辺の長さが一番短いのだ。
つまり、同じ面積の家でも、正方形の家は、足場や外壁の量が一番少なくなることになる。
ハウスメーカーが安くしたいと考えるなら平面プランは、正方形が一番でその中からプランニングすることになる。
住む人のことを本当に考えた発想でないのが残念だが、これに飛びついてしまう前にやはり考えてほしい。住むと言うことがどんなことなのかを・・・。
小話を
父である領主が3人の息子に領土を分けようという話
父は3人の息子に「馬で1時間で行って戻ってくるだけの領土を譲る」
長男は「一直線に30分だけ全速力で走って戻って来た」
次男は「15分、走って90度に折り返す方法で戻ってきた」
3男は「スタート地点からちょうど1時間で円を描くように走って戻ってきた」
これを見て父は3男に家督を譲ることにした。
もう、お分かりでしょう。
同じ面積だと正方形よりも円の方が、周の長さは、短くなります。一番賢い息子に家督を譲るというお話でした。
古代より円が最強だと言われているのはこのことがあります。
「?」
すみません。詳しく話すと
お城で天守閣のことを本丸と言うでしょ。丸は、防衛線が短くて済むんです。そして、攻める相手に対して死角がなくなるため、「丸」を最強としたのです。
結構、建築の話もできるでしょ!