海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

入札不調

2013年02月28日 08時33分47秒 | 建築・土木
別にアベノミクスのせいではないだろう。

アベノミクスに“落とし穴” 相次ぐ「入札不調」
2013年2月27日(水)08:21

以下記事

 2012年度補正予算の柱は、地方自治体向け交付金などを含め、5兆円規模となる公共事業費だ。しかし、建設業界の人手不足や建設資材の高騰の影響で入札参加者が足りずに落札者が決まらない「入札不調」が相次ぎ、着工が遅れている。「三本の矢」の一つである財政出動がうまく機能しなければ、「アベノミクス」の景気浮揚効果に対する懸念が高まる恐れもある。

 首都圏のある自治体が最近実施した公共施設の入札は「不調」に終わった。参加を断念した地元の建設業者は「資材や人件費の上昇はバブル期並み」と表情を曇らせる。工期中にも高騰が続けば、赤字を出すのは避けられない状況という。

 建設業界はこれまで、公共事業の削減や景気低迷への対応でリストラを加速させてきた。国土交通省の調べでは、11年度末の建設業者数は約48万と、ピーク時の1999年度末から20%減ったほか、高齢化も進んでいる。このため、老朽化した橋やトンネルの補修・点検など、急増した公共工事に対応する余裕がない。

 一方で、東日本大震災による復旧・復興工事が東北3県に集中しており、熟練工や建設資材の争奪も激しくなっている。建設物価調査会や国交省の調べでは、仙台市の生コンクリートの価格は2月時点で震災前の4割以上も高騰。昨年4月から今年1月までの「入札不調」の割合が49%にものぼっている。

 資材の高騰や人材不足の影響は、準大手以下のゼネコン(総合建設会社)の業績を圧迫し始めている。準大手の戸田建設は13年3月期の業績予想について、連結最終損益を当初の385億円の赤字から630億円の赤字へと下方修正し、井上舜三社長が引責辞任に追い込まれた。井上社長は会見で「見通しが甘かった」と唇をかんだ。

 26日の参議院予算委員会で、民主党の桜井充政調会長は、補正予算について「被災地の復興や真の経済再生につながるか疑念が強い」と批判した。政府は「アベノミクス」の思わぬ“落とし穴”にどう対処するのかが問われている。

入札不調

仕事を減らし、入札制度を変更した。建設業者は、自衛のために、生き残りのために人員や機材をリストラをしていく。最小限の人数や資材で会社を維持することになるのだ。仕事も極力、人のかからない工事に集中させる。

中国に何台の日本の建設機械が行っただろう???最近は、建設重機を売ってくださいのファックスが来なくなった。(笑)

工事高(売り上げ)を伸ばすことより、利益の確保に邁進する。

それが、突然、公共工事を増やしても建設業は、一度に増えるものではない。意外と、建設業は、融通の利かない業態なのだ。

公共工事

2013年01月11日 09時07分06秒 | 建築・土木
実は、弊社は、宮崎県の工事を5年ほど落札していない。日向市の工事も今年度は、一度も落札していないのです。

普通の土木会社なら・・・。

なのですが、弊社は、非常に忙しい。手一杯である。

もちろん、大儲けしている会社ではない。それでも、工事業務自体は、十分しているし、従業員も減らしていません。

会社の体質を公共工事依存型から脱却しつつあります。

会社を公共工事依存型にするのではなく、会社が、公共工事を落札しなくても存続できる会社にしたいと考えたのです。

もちろん、景気にも左右されない!!

建設会社では、それは無理なことだろうが、10数年かけて少しづつ作り上げてきました。

今ある、資材、人材を活かしつつ・・・。

今年一年が、勝負の年になりそうです。

今年から公共工事の仕事を狙いにいきます。

建設業の就業者数が2005年と比べて96万人に減った。

2012年12月27日 17時09分10秒 | 建築・土木
総務省は、2010年国勢調査の職業等基本集計結果(10年10月1日時点)をまとめた。建設業の就業者数は447万5000人で、前回05年の調査時点と比べて96万6000人減少。産業全体に占める割合は7・5%で1・3ポイント減った。 職業等基本集計は、5年に1度行われる国勢調査の結果を集計し、就業者の職業別構成などを全国・都道府県・市区町村別にまとめたもの。
 建設業の就業者数は、447万5000人で、05年と比べ96万6000人、00年と比べ187万1000人、95年と比べ223万6000人それぞれ減少した。男女別では男性が379万8000人、女性が67万7000人となっている。 建設業の職業別構成は「建設・採掘従事者」が239万2000人で53・5%を占めたほか、「事務従事者」の71万人(15・9%)、「生産工程従事者」の43万5000人(9・7%)などが続いた。

全産業の7.5%を占める建設業の就業者が、96万人減少した。

200兆?! 国土強靭化計画

2012年12月22日 13時48分15秒 | 建築・土木
選挙が終わり、リップサービスは?と思うのだが・・・。
何でもココ10年間で公共工事を増やし、200兆円使うそうだ???
単純に年間20兆円?
「宮崎県は、その100分の一くらいは、くるだろうから、年間2000億円の公共事業だ!!」
と息巻いていた。

本当にそうなのかは、判らないが、今年の県の公共工事の総額が900億円だから、2倍強の額になる。

まあ、いつもの通り、当てにしないで地道にビジネスを行うだけだ。

『藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?』【イベントのご案内】

2012年09月14日 10時26分04秒 | 建築・土木
【イベントのご案内】

◎『藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?』
  刊行記念サイン会

○内容
藻谷浩介氏×山崎亮氏のサイン会が、埼玉の老舗書店、須原屋本店にて開催されます。
http://www1.e-hon.ne.jp/content/event_info.html#event02

また同日夜には、さいたま市総合計画シンポジウムにてお二人の対談も。
「私たちの『幸せ』と『まちづくり』~これから市民にできること~」
http://www.city.saitama.jp/www/contents/1345787501907/index.html

須原屋書店はJR浦和駅より徒歩5分、さいたま市民のみなさんも、
そうでない方も奮ってお出かけください!

○概要
【日時】2012年10月5日(金) 17:30~18:30
【会場】須原屋本店 1階エレベーター前 催事スペース
【出演者】藻谷浩介さん(日本総合研究所主任研究員)
     山崎亮さん(コミュニティーデザイナー)
【定員】50名(定員になり次第、締め切らせていただきます。)
【参加方法】
 (1)須原屋本店にて藻谷浩介さん、山崎亮さんの著作をご購入いただく
 (2)事前に店舗にご連絡いただき、お二人の著作をお取り置き予約していただく

※すでにご購入済みの方は、店頭で係員にお申し出いただくか、
  事前に下記連絡先までお問い合わせください。
※お問い合わせ先電話番号:048-822-5321(須原屋本店)

○山崎亮さんの著書
『まちへのラブレター 参加のデザインをめぐる往復書簡』
 話題の新刊!建築とコミュニティデザインの融合を追体験
 http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-2538-5.htm

『コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる』
 しくみづくりの達人が仕事の全貌を書下ろす
 http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-1286-6.htm

『つくること、つくらないこと 町を面白くする11人の会話』
 デザインに出来ることはもっとたくさんある
 http://www.gakugei-pub.jp/mokuroku/book/ISBN978-4-7615-1295-8.htm

巨大津波から命を守る シェルターや「箱舟」開発へ 沿岸部の“逃げ場”に

2012年08月25日 15時17分08秒 | 建築・土木

巨大津波から命を守る シェルターや「箱舟」開発へ 沿岸部の“逃げ場”に


産経新聞 8月20日(月)11時51分配信

やっぱり、同じことを考えていた人がいた。



 南海トラフ(浅い海溝)の地震による巨大津波に備えるため、避難用の地下シェルターや「箱舟」の開発が行政主導で進んでいる。東日本大震災の教訓を踏まえ、逃げ場がない沿岸部でも命を守る“究極の手段”だ。技術的には実現可能というが、利用者の不安感など運用上の課題も残っている。(長内洋介)

 東海・東南海・南海地震の震源域が連なる南海トラフの津波について内閣府は3月、高知県で最大約34メートルとの想定を公表した。10階建てのビルに匹敵する巨大さだ。

 最短で数分後に津波が押し寄せるため、遠くへ逃げるひまはない。近くに高層の避難タワーを建てても、高齢者はすぐに上れない。上が無理なら、下へ逃げるしかない-。この発想で高知県が打ち出したのが津波シェルターだ。

 基本設計によると、シェルターは耐水性と耐震性を備えた鉄筋コンクリート製で、平地用と崖地用の2タイプ。いずれも1棟当たり100人が24時間滞在する。

 ■海底トンネルを応用

 平地用は地下に箱形の部屋をつくる。床面積は約330平方メートルで、二重の扉で浸水を防ぐ。屋根は津波の圧力や衝撃に強いドーム形で地上に出ており、水が引いたら天井の扉から外へ脱出する。

 内部は密閉構造のため圧縮空気のボンベが必要で、電源は排気が出ない蓄電池を使う。食料やトイレ、地上と交信できる通信機も備える。

 崖地用は、崖に横穴を掘るトンネル式で長さは約90メートル。奥に縦穴があり、元気な人は階段を上って崖の上に避難できる。空気や電気は縦穴から取り込む。

 開発には土木を中心に既存技術を結集する。平地用の地下室は海底トンネルに使う箱形の構造物を応用する。防水扉や電源確保などの安全対策は地下鉄や原子力発電所のノウハウを参考にするという。

 高知県の技術検討委員会で特別委員を務める岡村甫(はじめ)・高知工科大理事長(土木工学)は「技術的な課題はない。初めての施設なので実証試験は不可欠だが、構造的には開発可能だ」と話す。高知県は来月に概略設計をまとめ、実証試験の適地選定に入る。建設費は1棟で数億円の見込みだ。

 ■浮かんで逃げる

 国土交通省四国運輸局は、水面に浮かんで生き延びる「救命艇」の開発を目指している。繊維強化プラスチック製のカプセル構造で、いわば「ノアの箱舟」の現代版だ。

 自力で避難できない高齢者や病人、幼児を救うため、介護施設・病院、幼稚園の敷地や屋上に配置。大震災で多くの防災関係者が逃げ遅れて犠牲になったことを受け、沿岸の防災施設付近にも置く。

 25人乗りで、津波が来ると自然に浮き上がり、漂いながら水位が下がるのを待つ。転覆・沈没しない設計で、秒速10メートルでがれきなどが衝突しても壊れない強度を目指す。引き波にさらわれ沖合を漂流する恐れもあるため、7日分の水と食料、捜索隊に位置を知らせる通信機を載せる。

 大型船舶が装備している海難用の救命艇を改良して開発する。今年度中に民間と協力して試作し、強度試験や試乗を目指す。建造費は1艇600万円程度を見込んでいる。

 ■扉をいつ閉めるか

 課題は運用面にある。例えばシェルターの扉は、揺れを感知すると自動的に開く仕組みだが、誰がいつ閉めるのか。津波襲来の直前に駆け込もうとする人に対し、リスク覚悟で開けておくか、シャットアウトすべきかは難しい。

 高知県の堀田幸雄南海地震対策課長は「扉を閉める際の基準を考えたい。密閉空間で長時間を過ごす不安感やパニックなど、心理的な影響も検討が必要だ」と話す。

 四国運輸局の高原満弘海技試験官は「住民が使いたくないと感じた瞬間に、ただのガラクタになってしまう。安全性を信用してもらえるかが大きな課題」と強調する。

 いざというとき有効に活用するためには、避難訓練の積み重ねや設備の維持管理が重要になる。「最後のとりで」として地域に定着するには、息の長い取り組みが求められそうだ。

ある支援事業のアンケート

2012年07月09日 13時36分02秒 | 建築・土木
ある支援事業のアンケートがきた。(ちょっと言葉が足らないようなので書き足します)

ずばり、宮崎県県土整備部からだ。

新分野へ進出をめざす建設会社を支援する事業だ。

とても、良い制度でお陰さまで弊社は、売り上げを落とさずに済んでいる。感謝!! 

(工事高の落ち込んだ分を新事業が補っている形です)

建設業は、県設業と読んでもおかしくないくらい、公共工事に頼っていた。

その中で新分野に進出するということは、公共工事を頼らなくても済むようにと言う考えだが、私は、違う。努力をしない企業は、公共工事には参加させないというスタンスで臨んでほしい。

(新事業に進出したところにこそ、入札改革の本質が見える)

と言うのは、これからの建設業も売り上げが、一度にたくさんはいる経営体質(どんぶり勘定)ではなく、月に確実に売り上げが上がり、小さな利益の積み重ねが大きな利益につながる体質に持っていかなければならない。

(現在の建設業経営体質は、受注をしてから利益を得ようとしている。これでは、今の低入札では、質の良い施工は、得られにくい、小さな工事よりも大きな工事を目指してしまう。良いものを作り出すプロセスや意識をつけることができない)

経営の体質改善が前提なのだ。

今の県の入札制度だと椅子取りゲームのようなものだ。「県のスタンスが見えない」何を目的にした制度改革なのかが、県民に判り辛いように思える。

(安ければ良いという短絡的な考えでは、県民は納得しない。不正には、断固反対だが、不正がなくなれば、質を下げても良いという考えではない)

そうしないと椅子取りゲームで最後まで椅子の取り合いに勝った者だけが生き残る結果になる。

残ったところが良い建設会社なのか?

篩を使った市場を健全にしていく方法は、結果、篩の網の大きさだけで、健全な会社なのか?不健全な会社なのか判断は、つかない。

弱肉強食の世界を作るのではなく、クリエーティブな企業が規範となって業界を変えてく原動力になる方が、次世代には対応できると感じる。


京セラの稲盛会長が、日航の再建に乗り出した時に「倒産した会社を国の資金で再建することは、健全な市場の弊害になる」といった声に耳を貸さず、日航社員のマインドを変えて黒字に転換した。

もはや、この方法しか、建設会社を救える道はないように思える。

つつじ祭り

2012年04月26日 10時31分53秒 | 建築・土木
見ごろは、もっと先なようです。
なぜ、この時期に開催するのか不思議なのですが?
いつも5分咲きのつつじ祭りです。



玉ねぎが少な過ぎます。キャベツはほんの少し・・・。



雨も降っていたので人もまばらです。

というか、ほとんどステージに観客は貼りついていて、物販ブースまできません。

鉄板焼き500円です。牛ホルです。かなり安いと思いますが、売り方が下手で全く売れません。でも、この人数では仕方がないのです。本当に少なかったです。

甘酒は完全に失敗。1本も売れません。焼酎もスタッフが飲んでいます。

よく売れるものは、淡麗200円ですね。

伊藤園の「お~いお茶」は、仕入れが80円だそうです。150円しますので150円で売っていたのですが、別の店で100円のお茶があると言われ、100円にしてしまいました。でもそのお茶は、ノンブランドで仕入れが48円なのです。100円でも赤字ではないのですが、冷たく冷やした氷代は、考えていません。

良く売れるビールは、淡麗なのです。しかし、仕入れの好みで仕入れてしまいます。今回は、金麦でした。大量に余ってしまい、これには、決めたスタッフが買い取りとなりました。

今回特にひどかったのが、天気の見込み違いでした。「雨が降る」でも決行する。と言うことで温かいものが売れるだろうとなりました。スタッフが仕入れたのは、地元の焼酎「霧島」と「甘酒」です。開始そうそう、甘酒を温めた鍋は、撤去となりました。邪魔だったのです。

子供向けジュース類を全く購入しないでコーヒー1本に絞ったのも大変でした。お茶とコーヒーを選ぶのも良く判ります。工事の一服は、この2点です。建設業の悲しい性でしょうか。

問題点がいくつもあります。毎年のことなので口出しはしません。しても聞かないので・・・。

まず、売り手が飲み助ばかりです。どうしても客の心理で判断するようです。原価割れしていても売れれば良いという考えでは、利益はでません。

すごいことに「俺たちには無理だ。請負しかやれない」と言っています。建設業は、先が暗いです。

鉄板焼きは、油が出ます。200gのホルモンが焼くと100gになります。それなのに秤で焼けた肉を200gづつ入れるので半分しかできないのです。野菜も入れますが・・・。

計算では、15kgの肉を200gに分けて、75皿出来ます。500円で販売すると37500円になるのですが、できる商品は38皿ですから、19000円しか売り上げはあがりません。

肉代が20000円と聞くとその時点で赤字なのです。笑えます。

そこで100gにすると「少ない」と「これでは売れない」とスタッフ同士でもめます。でも、75皿の計算には、容器代や油、割り箸、輪ゴム、袋、野菜代のほかに鉄板のリース料が入っていなければなりません。

しまいには「ボランティアなんだから・・・」と訳のわからない話に毎年なります。

不思議なのです??

野菜を増やして量を増やすことは、まったく眼中にないようです。


性能設計2

2011年11月18日 07時55分51秒 | 建築・土木

木材に性能設計を求めるのは、酷過ぎると言う意見もあるが、私自身は、そうは、思っていない。

と言うのも、木材に求めているのではなく、木材を扱う人に求めているからだ。

性能設計で一番大切なことは、何を求めているのかをはっきりさせることだ。

その点が明確でないとどれでも良いと言うことになる。

木材の関係者は、「とにかく木材を使え!!」と叫ぶが、設計をする、管理をする側のあとのフォローを全く考えていないのだ。

国産材が次第に使われなくなっているのは、そんなことからだろう。

一度使って痛い目に遭った人は、二度と使わないという現実を早く知って欲しいと思うのですが・・・。

一番嫌いなのが、ポリティックスな力を使って木材を使わせようとすることだ。外郭団体が良く使う手だけれど・・・。

そうすると大量に使用するが、次がどうにもならなくなる。簡単で楽に木材が使われる分、管理者は、ひどい目にあう図式だ。

性能設計で勝負すれば良いのだ。管理者が少しでも管理しやすいように・・・。


木材で求めるものは、強度、品質、メンテの方法だろうか?耐久性という曖昧な表現がある。

品質は、サイズであり、JASに示される等級区分だろう。乾燥の度合いを示す含水率もこの品質に入る。

強度は、一般的には、ヤング系数で示されるが、最近は、せんだんや曲がり強度も求められるようになった。

メンテの方法も木材ではあまり確立されていない。ノーメンテと言うわけにはいかないが、それなりに定期的な点検は必要だろう。

耐久性を聞かれる。

何を持って耐久性なのだろうか?

木材にとってその材がおかれる環境や状況で全く違うと言うことも知ってもらわなければならない。

同じ場所でも木材の置き方だけでずいぶん違う。立てにするか横にするかだけでも・・・。

耐久性をどこまで求めるのかが、性能設計の肝心なところになる。

10年は、取り換えをしない設計にして欲しいと条件をつけるなら、10年後にどうするのかを知る方が良い。
つまり、5年の耐用年数の材で100万円と10年保証の材で200万円は同じなようで違うのです。

材料代だけで考えると通常、塗装が、2対8と言われています。材料費2に対して人件費が8。
木材で作り上げるにしても、3対7くらいにはなるでしょう。仮に5対5としても、5年の耐用年数の材と10年保証の材は、10年目で5年の耐用年数は、600万円、10年保証は、10年経っても300万円なのです。しかも、10年経っても保証が切れるだけで10年目にも、問題ないと言うことが保証されているのですから、管理者には負担がないと思います。

性能保証が、如何にコスト削減が可能かわかっていただけたでしょうか?

性能設計

2011年11月17日 01時51分02秒 | 建築・土木
性能設計について

昨日、ある行政の方とお会いする機会があった。

軽く自己紹介のつもりで、自分の木材の防腐に関する考えを述べさせていただいた。

木材の防腐について、

20年前の私は、不思議でならなかった。建築をしている者にとって、屋外に出す木材は、腐って欲しくない。そこで、防腐剤入りの木材を使う「注入材」と言う木材だった。当然、「注入材」なのだから、腐らないはずだ。

注入材を加工販売する会社も「腐らない」という。

施工に当たって、注意点を聞く。

注入後の現場によるカットは、基本的にできない。と言うことだった。そうだなあ、注入してもそれは、木材の周りだけで、カットしてしまうと未処理部分が露出してしまい、腐ってしまう。仕口加工など大工に指示をして、加工したものを注入することにした。

しかし、現場でどうしても、カットしてしまうことがある。未処理部分が危ない!どうすれば良いのだろう???

注入材を加工販売する会社に再度、尋ねた。「持ってきてくれ」「???」

いや、たったの1本なのだ。何とかならないのか?例えば、そちらの注入液を少し分けていただくとか?

腐るものをお客様に渡すわけにはいかない、こちらも必死なのだ。しかし、注入材加工会社は、「ダメです」の一点張り??薬液を工場の外に出すことができないらしい。そうか!劇薬なんだ。毒性のある薬剤であることに気付く。

仕方がないので市販の木材保護塗料をカット部に塗布することにした。

防腐剤入りの木材は、「緑色」をしている。緑色は、好きになれない。木材は、木材本来の色が欲しい!!「薬液で透明はないか」と尋ねた。

「ある」との答え。あるんじゃん!!!はじめから言えよ!じゃあ透明をお願いします。と注文すると?

「あるのだが、防腐効果がない」という??

腐らないために注入しているのになぜ?防腐効果がないのか???

屋内用で屋外には、あまり、お勧めできないそうだ??それだと「緑色」しか、選択の余地はないのか?「そうだ」との答え??

「緑色でもしばらくすると色が落ちるから・・・」

おいおい?それなら、はじめから色の着いていない薬液でもいいじゃないか?と思うのだが・・・。「緑色が大切だから、緑色にしているんだろう」「・・・」

このようなやり取りをしていると「腐ったら、どうなるのだろう」と疑念が生じる。信用したくても、辻褄の合わない話なのだ。

すると「認定取得している」と言う答えが返ってきた。「認定品なら大丈夫だ」「JIS規格のグレード〇〇です」「JASの認定品です」「なら大丈夫だ」と考えた。

しかし、数年後、腐るのだ。腐る、腐る…。

認定品は何が基準で認定品なんだろう???結局、ある一定の注入状況を作り出すことが認定品の条件らしい。簡単に言うと木材の体積に対し薬液をどの量入れているかがグレードの判断材料なのだ。

しかし、私の扱う屋外の木材は、必ず、同じ環境ではない。条件が場所によってかなり異なるのだ。どんな、ところでも腐らないものでなければ、ならない。「そんな、認定品が欲しい」素朴な要求だ。JISのレベル4だ。JISに記載されている。

「そのグレードの薬液は、使用禁止なのです」「ええ!!」

不思議なことに最高に腐らない木材薬液は、現在使用禁止で流通していない・・・。

どんな環境でも腐らない木材は、ないと言うことになる。

知れば知るほど、疑念がわき、信用がなくなる・・・。

私は、腐らない木材をお客様に私たちだけなのに・・・。

考え方を変えようと思った。

腐らない木材を作っているところに「保証しろ」と言うことにした。どんな環境でも腐らない木材を・・・。そのかわり、その会社の条件を聞こう。簡単だ。実にシンプル。

要するに性能設計だ。こちらの条件は、薬剤は透明で、安全なものそして10年間保証をつけること

透明と言うことは、木材保護塗料が不要、安全なものとは、現場でも塗布が可能なもの、10年保証は、実績のあるものだ。

こちらの要求する条件をクリアーしたものが、選択の中に入ると言うことなのだ。

もちなが邸の修景

2011年09月07日 20時55分35秒 | 建築・土木
もちなが邸の修景工事を手がける。

もちなが邸の一番見せたいのは、実は、裏の石垣だ。

この石垣に階段があり、門扉がついている。

この門扉を現在の鉄製の扉ではなく、木製にしようとかんがえている。

もちろん、弥良来杉で!!

そのほかにも、隣との境に木製フェンスを取り付けたい。

どうしても、隣にあるスレートの倉庫がいい雰囲気の庭をぶち壊しにしているからだ。

建設業協会の60周年記念式典

2011年07月17日 08時01分54秒 | 建築・土木
昨日は、日向地区建設業協会の記念式典でした。

たくさんの来場者があり、とても、活気ある式典でした。

多くの来賓の方の挨拶に60は、還暦と同じで生まれ変わる意味があるそうです。

還暦…。

私もあと12年で還暦ですが、そのようなことを考えて仕事をする年になったのでしょう。

勢いの良かった時代はもう過ぎて、これからは成熟した社会でいかに売り上げを維持していくかが今後の課題でしょう。

私は、商売には、オープンなものとクローズなもの。短期的なものと長期的なもの。単価の安いものと高いもの。利益率の高いものと低いもの。をバランスよく配置することでリスクヘッジができると考えています。

高速船トッピー

2011年06月23日 06時08分17秒 | 建築・土木


鹿児島港と種子島、屋久島を結ぶ交通



トッピーってトビウオのことだそうです。



世界自然遺産に登録されています。

屋久島の世界自然遺産登録の理由ですが、垂直分布が有名です。

1993年に世界遺産に登録された屋久島は、樹齢7200年といわれる縄文杉をはじめとする屋久杉でも有名な自然遺産の島です。九州最南端の佐多岬から南南西に60キロほどの位置に浮かぶ周囲約130kmのほぼ円形(東西約28Km南北約24Km)の島で、面積は約500平方キロ、日本では7番目に大きな島ですが日本の面積の1000分の1(東京23区ほど)しかありません(車で島一周するとだいたい2時間ぐらい)。その小さな屋久島に、九州最高峰の宮之浦岳(1935m)をはじめ1000メートルを超す山々が46座もあり(うち1500メートルを超す峰は20座、九州の高峰の上位7位までがこの島に集中しています)、「洋上のアルプス」とも呼ばれています。
この地形がおりなす気候には、実に亜熱帯から亜寒帯までが含まれ、九州から北海道の気候が一つの島で見られるということになります。そして、島の90%を占める神秘的な森や特異な生態系に1500種、日本の植物種の7割以上の植物種がひしめきあい、さらに固有種(世界で屋久島だけに自生する固有の植物)が*約40種、屋久島を南限とする植物が約140種、北限とする植物が約20種も見られるという特性から「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。