『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

環境問題(その2):リサイクル

2021年11月19日 | ジジイの呟き
昔はリサイクルなんて当たり前だった。
瓶の回収、廃品回収がきちんと成り立っていた。
日本の経済の中心である自動車産業も、リサイクルとは無縁ではなかった。

僕は20代に自動車解体業をやって居た事がある。
廃車する車は、まだ中古車の修理用の部品として使えそうなドアや、
ボンネット、フェンダ-などを取り除いた後に、バッテリーなどを外し、
社内の電気配線を出来るだけ外した後に、エンジン、トランスミッション、
タイヤなどを外し、本格的な解体を始める。
エンジンブロックの鋳物や、スプリング、ドライブシャフトなどの鋼は甲山と呼ばれ、
鉄としては高級品で1トン数万円で取引されていた。
その他の部分のボディーなどは鉄線と言われるスクラップと分類され、
こちらは1トン1万円くらいだったかな?。

バッテリーは鉛を回収する業者に売り、エンジンオイルなどは
廃油専門の回収業者が引き取り、廃油ストーブなどの燃料として売られた。

真鍮や、エアコンの熱交換器、配線に使われていた銅線は銅の回収業者に、
エンジンのシリンダーヘッドや、ヘッドカバー、トランスが入るギアボックス、
タイヤのアルミホイール、エアコンのコンデンサなどのアルミ製品は、
アルミ専門の回収業者にそれぞれ高価で買い取られていた。
車をめぐるリサイクルだけで、これだけの専門回収業者が有ったのです。

ところが、その当時困った事が起きた。
本田が出したプラスチックボディの車は、ボディーの部品のリサイクルが出来ない。
イスズが出したセラミックエンジンに至っては、壊すことが不可能で
なおかつ熱で溶解させることも不可能で、解体業者はそのまま捨てるしかなかった。
まぁ、セラミックエンジンは耐熱性が高いというだけで、排気温度が上がったり、
窒素酸化物のNOxが増えたり、と技術的にも未熟だった気がします。

今はEV(電気自動車)が注目されていますが、リサイクルのシステムはどうなんだろう?
昔の車は、ガソリンさえあれば何とか動かすことが出来たけれど、電気自動車の場合、
電子制御なのでバッテリが切れたらどうにもならなくなる。
さらに電池の寿命が何年持つのか保証が無く、寿命が来た時に交換が高額だったり、
色々と考えることが多いと思います。

今の自動車業界の行く末を考えたら、水素エンジンの方が向いている気がするし、
基本的に内燃機関なので、今の自動車と共通して使える部分も多い。
さらに排気ガスにCO2が含まれない、未来に適合したエンジンの気がしますけれどね。
水素エンジン イメージ動画
コメント
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