国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

ライブも楽しいニューヨーク

2011-10-16 01:00:00 | 音楽
ニューヨークに来たのは25年ぶり。
前に数回来たとは言えいずれもビジネス・トリップ。
空港ー>ホテルー>オフィスー>ホテルー>空港。
今回初めて街なかをゆっくり歩き回った。

楽しい街ですなあ。
東京等の他の大都市も勿論楽しいがそれぞれにテイストが違うのがいい。
ニューヨークのテイストは何だろう。

たくさんあるのだろが、様々なエンターテイメントがコンパクトに纏まっているところもいい。
人種の坩堝、本当に様々なカルチャーだ。

音楽もすごい。
到着二日目の夜、マイク・スターンとリチャード・ボナのライブがあるというのでダウンタウンに行ってみた。
豪華なメンツだ。
10時スタートということで心細いのでニューヨーク在住のシロー君に同行してもらった。

昔の印象ではニューヨークの夜はコワイところ。
しかしジュリアー二市長の頃から治安は飛躍的に改善した。
アブナい地区はどんどん縮小し、貧困白人層とプエルトリコ移民が諍いを起こした例のウエスト・サイドも立派な住宅街に変身した。
24時間運行の地下鉄も一日中安全らしい。

前置きが長くなった。
オカマさんで有名なクリストファー・ストリートにある55バー。
ライブの会場だ。

狭い。
2-30人座れるくらい。
9時前に到着するとタイバンの演奏中。

ラテン系の女性歌手を中心としたアコースティック・バンド。
いいんだなあ、これが。
2-3曲聴くうちにマイク・スターンが入ってきた。

お世辞にも綺麗な格好ではない。
同行してくれたシロー君はアルゼンチン音楽であるフォルクローレのミュージシャン。
しかしマイクのことは知らなかった。

彼が耳元で囁いたのは「なんか、あの人浮浪者みたいですね」。
やがてボナも入ってきたが、「彼ら二人と道ですれ違ったら、ボクよけます」とのことだ。
俺たちのスーパー・ヒーローに対してなんちゅうことを(笑)。

早く着いたおかげでマイクに一番近い席をゲット。

格好だけでなく気さくなマイク。
前座が終わると彼らのCDを売って歩く。
一枚購入してついでに撮らせて貰ったトゥー・ショット。



こちらはボナとのトゥー・ショット。

うーん、隣に居るんだけど見えないなあボナ君。
この辺の表現はビミョー。
差別に繋がりかねない発言はこの国では御法度だそうだ。



そうそう、前座の彼女はSIANという歌手。
アマゾンでCDをダウンロードできる。
いい声でしょ。
YOUTUBEにあったPVだ。

Sian: Waiting for Superman


さて浮浪者のようなメインバンド。
確かにマイクは貧乏なミック・ジャガーという感じ。
安そうなソフトケース(シロー君は「絶対にあれ、19ドル99ですよ」と)からギターを取り出し、
アンプのセッテイングも全て自分でやる。

しかし音を出した途端、例のマイク・スターン節ですよ。
ある意味ではマンネリなんだがグッときますね。
軽やかなピッキングが間近で見られる至近距離。
後で彼のピックをオネダリ。
105円位の普通の奴だ。
弘法筆を選ばず。


とにかく滅茶苦茶楽しそうなマイクとボナ。
でしょ。

この曲ではなんとスライド・ギターも披露。
ちょっとビミョーですが(笑)。

mike stern + richard bona @55bar new york oct3 2011



間近で見るエキサイティングなギグ。
写真も録画もし放題(アイフォンの画像なのでちょっとアレだ)。
気楽だ。
ワイン二杯飲んで12ドル。
千円?
それだけ。

どうやって生活するんだろう、彼ら。
結構入っていたので僅かかも知れないがギャラが出るのか(日本のライブハウスは歩合だけで、ミュージシャンが客集めするケースも多い)。
演奏の合間に大声で自分のCDを売っていた。



同じメンツで数年前に来日したときブルーノート東京で一万円払って見たよ、と言ったらマイクが最敬礼してくれた。
日本は天国だな彼らにとって。
俺達はは立派なパトロンだよ。
ミュージシャンを育てている。

ということでニューヨークの最高の夜は更けて行ったのだ。


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