国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

百年の孤独(田中良紹のブログを紹介)

2011-01-21 01:00:00 | 政治外交
<ー馬渕、柳田、小沢、仙石。
他人の首を差し出し延命を図る死人派(市民派だったか)菅さん



政治の漂流が続く日本。
衆参ねじれが最大の問題だ。
イギリスでは1911年に下院(庶民院)が上院(貴族院)に優先することになった。
即ち新議会法では下院を通過した法案は貴族院の承認を得なくても成立するようになった。
実質一院制だ。

日本では戦後GHQの反対を押し切って二院制が採用された。
政治制度担当大臣松本烝治の尽力による。
勿論貴族院出身だ。

そのためにひこ起こされるねじれ地獄。
そこに英国流マニフェスト政治なるものが追加され事態は悪化。
対立する与野党のマニフェストが有る限り法案の成立は極めて難しくなる。

つまり「政策」より「政局」ということだ。

そんな折、与党民主党執行部は有りもしない「政治とカネ」の問題で
小沢潰しに余念がない。
党内の勢力争いというコップの中の嵐で大揺れだ。

繰り返し使われる官僚による政治支配のトゥール、「政治とカネ」。
そんなものを使って仲間の政治家を陥れて何になる。
次はあんたらが同じ手口でコントロールされるのだぜ。

例によって秀逸な田中さんの記事。


引用

ただし菅総理が言った「政治とカネの問題にけじめをつける」は、
総理とは逆の意味で望むところだ。
ロッキード事件以来の「政治とカネ」のマインドコントロールで日本は
民主主義の根本を見失った。
その「愚民状態」から早く脱しないと重篤は危篤になる。

議会は国民の税金の使い道を決めるところである。
いかに国民生活を守るかを議論するところである。
それを官僚任せにして「政治とカネ」の議論に終始してきたわが国の国会の
馬鹿馬鹿しさを私はこれまで嫌というほど見てきた。
証人喚問だの、議員辞職だのとさんざん騒いで大事な国民生活に背を向けてきた
これまでの阿呆な政治には反吐が出る。

百年前から「政治とカネ」が官僚権力の民主主義を抑圧する仕掛けであったことに
気付かないとこの国は沈没する。
その意味で今年はぜひ「政治とカネ」にけじめをつけ、
「国民主権」の政治が始められるようにして欲しい。

引用終わり

付け加えさせてもらえば、日本やイタリアのような単純二院制は必ずしも主流でない。
先進国でも約半数は一院制だし、アメリカやドイツの上院は州の代表だ。
スエーデンは1970年に上院を廃止した。
カネもかからないしね。


2011年1月 9日
百年の孤独
田中良紹



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