平成22年(2010年)4月公演を最後に建替えが決定している「歌舞伎座」
現在の建物は昭和25年に建てられ有形文化財にも登録されていますが
老朽化が激しくなった為、耐震等を考慮し新しいビルに建替えられるそうです。
奈良朝の典雅壮麗と桃山時代の豪宕妍爛
2つの様式を伴わせた意匠が取り入れられたそうで
東銀座にそびえ立つこの象徴的な建物が無くなってしまうのは
とても残念です
奈良法隆寺に見られる鳳凰丸が座紋になっています。
現在行われているのは三月大歌舞伎
歌舞伎座から程近い所にある「新橋演舞場」
こちらも明日まで「弥生花形歌舞伎」が行われています。
演目は「獨道中五十三驛」(ひとりたびごじゅうさんつぎ)ということで
先日、昼の部を見て来ました
猿之助十八番の中でも人気の高い演目で
内容は京都から江戸までの道中、お家に伝わる家宝をめぐって
敵味方が追いつ追われつ宿場を巡るというテンポのある内容で見ていても飽きません。
市川右近さんの十五役早替りや化け猫の宙吊り等
迫力ある見所も満載でした。
会場は1階から3階席まであります。
歌舞伎は高いと思いがちですがお値段はピンきりで
1階の桟敷席は15000円しますが
(御弁当を食べられる台まで用意されています)
3階B席は舞台から遠くなりますが3000円で見ることができます。
(以外と3階席から売り切れるそうです)
今回の公演は幕見席というのはありませんが
演目によっては500円位で1幕だけ見ることができるので
歌舞伎の雰囲気を味わうには良いかもしれません。
新橋演舞場は日産自動車の本社ビル新館に入っています。
演舞場のビルから見えるお隣の建物は有名な老舗料亭「金田中」さん
演舞場入り口の向い側ビル1階の喫茶店「絵李花」(エリカ)さんは
演出家、宮本元亜門さんのご実家のお店で
いつも沢山のお客さんで賑わっています。