接骨院治療日記~奮闘記~

新規開業の接骨院の日々の日常や、患者様とのふれあい、治療家としての気づきなどをつづっていきたいと思います!

シャルコーマリートゥース病(charcot-marie-tooth)

2015-08-25 09:57:52 | お勉強
久しぶりのお勉強となります。
最近、DrハウスのDVDを見ていて、診断学の面白さに目覚めています。何気ない症状も、潜伏している疾患があるかもしれないと思うと選択肢を広げるための知識と判断する検査法、アプローチするための治療法をそれぞれ学ばなければなりません。少しずつ知識は増やすことで大きな力になります。しっかり勉強しましょう!

シャルコーマリートゥース病(CMT)は、下肢遠位筋に始まる慢性進行性多発ニューロパチーを主徴とする。10~30代(10代後半ピーク)に発症する常染色体優性遺伝疾患(PMP22、PO異常)

症状
両下肢遠位部に発症する筋力低下、筋萎縮(下垂足・大腿部の逆シャンパンボトル・凹足・槌状趾)
軽度感覚障害
腱反射(特にアキレス腱反射)・末梢神経伝達速度の遅延で腓腹神経生検でonion bulb(オニオンバルブ)の形成、筋電図にて神経原性変化

※onion bulb・・・神経のシュワン細胞がミエリン蛋白の異常により脱髄と再髄鞘化を繰り返し生検にて、玉ねぎの皮のように神経を包む像が見られる

約30%に側彎などの脊椎変形を合併する。

治療法 有効な治療法はなく、主に対症療法(リハビリ・短下肢装具・アキレス腱伸長術)が行われる。進行は極めて緩徐であるため、予後は悪くない




これは、ブラックジャックにも出てきた病変です。
主に末梢神経と筋肉に関わる病気ですね、進行性の病変であり10代から発症する。特に家族歴が重要なファクターになっています。
私たちの施術適応にはならないかもしれないですが、来院している患者様がいつもと違う、なにか変だなと思うことは有意義だと私は思います。そのためにも、知識を学ぶことをしていかなければなりません。
痛い、痺れるという症状を軽んじてはいけないのです。痛いから悪いのではなく、患者様をみて徴候と時間経過からレギュラーかイレギュラーかを判断し治療方針を組み立てることがなにより大切になります。

鶴沢接骨院 香山大樹




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