日本一長い川は信濃川と小さい頃に習ったけれど、習ったことが覆される昨今です、今も信濃川が日本一の座を占めているのかという気持ちが湧いてきても不思議ではありません。信濃川は新潟県を流れる川ですが、上流は長野県を流れており千曲川と呼ばれているそうです。信濃川と千曲川を併せての長さが日本一だとか、しかも信濃川の流域より千曲川の流域の方が長いのだそうです。そうなると信濃川が日本一長い川とするのは些か問題がありそう、千曲川が日本一と言い換えても良さそうですし、名前が違えば同じ川とは見做さなければ他にもっと長い川があるのかも知れません。
まぁ兎に角、日本一短い川・ぶつぶつ川にやってきました。この案内板が立っていなかったら、きっと何処にあるのか分からなかったでしょうね。どうも那智勝浦町は日本一が嫌いなのか、街にはぶつぶつ川の案内が無いし、この案内板は和歌山県が立てたもののようです。
この案内板によると、日本一長い二級河川(日高川)が和歌山県にあるそうで、そうなると二級河川で日本一長いのも日本一短いのもこの県内にあるという、今まで全く知らなかったことを学びました。“日本一長い二級河川と日本一短い二級河川が同一県内にあります。さてそれは何県?”こんなクイズを出されたら、和歌山県自体マイナーな所があって、殆どの人は分からないだろうと思います。
川原へ降りて行く階段も整備されていました。でも階段の前に写っている川が『ぶつぶつ川』なのではありません。
これが『ぶつぶつ川』、何か文句ばかり言ってる川のようで、あまり良いネーミングではないように思います。川の名前って殆ど地名が付いていますよね(地名が先なのか、川の名前が先なのかは分かりませんが)、せっかく日本一に認定されたのですから、地元の人は昔からぶつぶつ川と呼んで親しんできたとは思いますが、下里川とか粉白川とかにした方が良いと私は思います。
付近の家も入れるとこんな感じ。『ぶつぶつ川』の案内板はこちらの方からは見えますが、上の道路からは見えませんから、上の道路を歩いているとおそらく通り過ごしてしまいそうです。
道路から撮るとこんな感じ、幅は50cmも無いでしょう。
右側の石垣の塀が途切れた所で山から流れてきた川(名前は不明)と合流しています。フツフツと清水が湧くから昔から『ぶつぶつ川』と呼ばれたと案内板にありました。それなら『ふつふつ川』でしょ、でも沸々と水が湧いているようには見えません。それにしても4本の小さな杭みたいなものは何の役目を果たしているのでしょう?ここから沸々と水が湧いてると言う印なのかも知れません。
河原にはベンチも設置され、憩いの場として提供されているようです。
合流した後の川に架かる橋、この先道は二つに分かれていますが、どちらも42号線と繋がっているようです。
玉ノ浦海水浴場、この時潮は引いていたようですが、かなり遠浅な海のようです。時折42号線を走っていて、海水浴の風景を見ることがありますが、周囲の環境を壊すような人がやって来るような海水浴場ではなさそうです。
浦神の岩屋崎が見えています。ここまで来れば車を停めた紀伊浦神駅まで歩いた方が近いかも知れません。でもそうなると危険な42号線を歩かなければならないし、紀伊田原駅や紀伊浦神駅を紹介したのですから下里駅も取材しなければなりますまい。なので再び下里の街の方へ戻ったのでした。