ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

田原の大辺路

2013-05-09 05:00:00 | 田舎

一昨日、国民栄誉賞を受けた元G軍の松井秀喜選手についてのNHKの放送を見たのですが、松井選手が謙虚に生きてきたことを手本にする人がいるという内容でした。どうも長島選手と同時に受けるという、可笑しなタイミングを補うような役割でもしているのではないかと穿った見方をしてしまうのですが、松井選手を見て自分も頑張らなければならないということを主眼に於いた放送はそれは違うやろ!と言いたくなるようなものでした。松井選手はプロ野球選手と言う労働者としての側面と、自分の力で稼ぐ個人事業主と言う側面を持っています。松井選手が持っている謙虚な面は良いとしても、彼は年に何億も稼ぐ存在なのです。それを維持しようと努力するのは当然だと思うのですが、一般的な労働者はいくら努力したとしても年に何億も稼げることは絶対にありません。恰も誰でも努力すれば松井選手のように稼げると思いこませるようなマスコミとしてのNHKの姿勢は、とんでもないと思うのです。自分の信念を拠り所に一所懸命生きている人は多々います。そういう人を取り上げずに国民栄誉賞を得たからと言って、タイミングの可笑しな受賞時にこのような放送をするのは、阿倍総理の思惑に沿うものであり、バカな内閣総理大臣の支持率を高めるための放送であることを認識して欲しいけど、知っていて放送している確信犯であることには間違いありません。

ところで和深から始めた大辺路探索、前後しながらも安指、田子、田並、有田と歩いて、袋から姫川を経て橋杭に抜ける道は昔通ったので割愛し、姫から古座間もよく知っている道なので探索することもなく、古座から田原へは虫喰岩を経て佐部へ抜ける道を当時は車でしたが紹介しました。突然浦神まで行き、少し戻って清水峠を歩いたので田原から清水峠入口間が抜けてしまっています。古座から田原までは津荷を経てほぼ42号線沿いに海岸を歩くコースもあるようですが、歩道の無い42号線を歩くのは危険なので止めておきました。

             

古座川町役場から山へ入り佐部を通って田原へ抜けてくるとこの信号に左奥の道から辿り着きます。田原の港から田原川と紀勢線に挟まれたようにある42号線を歩くとこの信号の手前になり合流するのです。

地図ではこの信号のところに堂道というバス停があり、その傍らに道標地蔵が立っていることになっていました。

             

なのでバス停まで車で来て、その辺りに車を停めて、少しだけ歩くことにしたのです。田原川から下流方面の眺め、この左岸にも道があり、地図では大辺路はその道を辿ることになっていました。

             

地図の通りに堂道のバス停があり、その傍らに祠が有ります。

                       

車が結構通るのでおちおち座って写真を撮ってる場合ではありません。簡単にシャッターを押すとエライ歪んでしまいました。この地蔵には“右ハくまのみち 左ハざいごみち”と刻まれているらしいと地図にも想像で書かれていたし、実際には赤い前垂れを着けているので何が刻んであるのか分かりません。

             

ここでやっと大辺路の案内札を見つけました。この先の赤い道を下っていき、国道の下を潜って左側に出るようです。荒船ハイキングの道標もあるのですが、荒船海岸から山を越えて42号線側に出てくるハイキングコースもあるとのことですが、景色の良い荒船海岸から車の通る42号線まで歩いて来て、国道沿いに歩いて帰るなんて邪道でしょう。私なら海岸を往復することを考えます。

             

国道下のこのトンネルを潜ると地図では湿地帯となっていました。

             

この右側の細い道を歩いていくのですが、写真では見え難いのですが、前方に耕運機らしきものが道を塞いていたので、もうここからは進みませんでした。この先はすぐに42号線と合流し、清水峠の入口まで歩かなければなりません。堂道のバス停で見た笠模様の案内札が串本町内で見る最後のものだったかも知れません。那智勝浦町に入ると全く違った道標に変わってしまうのです。

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