テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



ヤイリギターは出荷前に温度・湿度管理された部屋で3ヶ月間、大音量で音楽を聞かせるそうだ(2005.11.9付日刊工業新聞記事より)。これによって楽器の鳴りをよくするためだ。オーディオ製品、特にスピーカーも出荷当初の製品は大音量である程度鳴らしこんで初めて本来の性能を発揮してくれるようになる。

マトリョミンもたくさん弾いている楽器とそうでない楽器とでは鳴りが違うだろうと思っている。スピーカーの振動がマトリョミンの筐体を振動させており、まさにマトリョミン全体が楽器となっているからである。

マトリョミンの個体による音(音色)の違いを生み出す要素にもいろいろあると思う。
まずはカタチ、大きさ。これで響き方が相当違いそうだ。
次にニスの厚み。このニスは天然成分と説明されていたので、ニスの質も生産時期などによって若干の違いはあるかもしれない。

先日、「真空管オーディオフェア」なる催しでスピーカーキットに特殊な透明塗料を塗って聞かせていたのに遭遇したが、塗料のある、なしとで劇的に音質、音量が変化していた。


古いピアノはあまりありがたがられることはないようだが、古い弦楽器のなかには名器といわれて演奏家に愛用されているものがある。もともとが名工によって作られた楽器であり、それが長い年月をかけて熟成されたからである。熟成は主に年月による木質やニスの変性によるものだろう。そしてたくさんの名手により鳴らされ続けたことも大きな要素なのではないか。

マトリョミンも木でできていて、ニスが塗ってある。いずれ、「セミョーノフ2004年もの」などといってありがたがられたりして。
将来のマトリョミン名器目指して大事にしようっと。

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