テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



300人くらいしか入らない小ホールででオペレッタを聞いた。音はピアノ+弦楽四重奏。
演目は「ミカド」。歌手は4人。オペラのハイライト版である。ときおり、指揮者やバイオリニストも芝居に混じってたりしていて、本当に楽しかったー。

さて、オペラ歌手は板に立つその瞬間から演じている。目つき顔つき身振り手振りはもうその役になりきっている。
テルミンはオペラ歌手とは正反対で、演奏するときにその感情を表す身振り手振りはおろか、表情さえ作りにくい楽器であるが、人前に立って演奏するときにはやはり、精神的には「演じている」必要もあるかな、と思った。

それは演じる心があったほうが何かと便利ということで、、、、
「自分は最高のテルミン奏者である。」「私の演奏の表現力は誰よりもすばらしい。」そんな演奏者を心のなかで演じて、普段の安サラリーマンから別人格になってみたらどうか、と考えた。
既にそういう演奏者に本当になっていれば演じる必要もないのだろうが、自信がないことから緊張しがちな私の場合、そのくらいの気持ちを作っておいてちょうどいいくらいになりそうだ。(その前に自信が持てるほど練習せよ、との声は無視。)

そう考えてくると、私のお知り合いのテルミン弾きに演劇経験者や今やってる方、また、何かしらを演じている方が多いように思えてきて、テルミン演奏家に必要な資質としての「演じること」をもう少し掘り下げてみても面白いかと思った。
いや、もしかすると、考えるべきは、「演奏と演じる」ではなくて「虚構と現実」なのかな、などと思いが飛んでいき、話がまとまらなくなりそうので、今日はこれでおしまい。
・・・問題提起ということで、、、お粗末。

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