テルミンとJAZZ
テルミンやマトリョミンの話。私、こちろうこと相田康一郎のプロフィールは左メニューバーのCATEGORYを。
 



日本のテルミン関係定期刊行物(紙媒体)は私の知る限り、2つあり、私は両誌の読者である。

(発刊開始順)
1.フレンズオブテルミン・隔月刊会報「エーテルタイムス」
2.竹内テルミン研究院・月刊院報「テルミニク」

1.は会費(年2,000円)を払って会員に、2.は院費(年1,920円)を払って院生になると送付されてくる。
1.の特徴はライブレポートや読譜講座その他バラエティに富んだ内容。ときには漫画も。2.は研究院というだけあって、まさに研究論文的読み物もあるが、伴奏音源紹介や、楽器の調整法など演奏する人にとってすぐに役に立つ具体的情報がびっしり記載されている。

 これだけWEBの世界が発展して、気軽に情報を得られる環境になったが、それでも紙媒体のありがたさはNETの世界とまた違った重みがある。

 まずは情報発信側の姿勢、あるいは気持ち、の違いである。同じ内容のことを伝えるとしても紙媒体の場合は垂れ流しのWEB情報(自省をこめて)と違い、書き手のほうの集中度が違う。多くの場合、推敲、校正を重ね、時間をかけて表現される。
 また、受け手としても、それだけ重みのある情報だけに、保存、保管にも気を使い、また情報の再利用も場合によってはしやすい面がある。
 
 1月からフレンズオブテルミンの新年度が始まる(いつもの8月から大幅に伸びた)。
地方の方などは3大都市などで行われている会のイベント参加は難しいことが多いかもしれないが、年間2,000円程度というのは上記のような理由で安いものだと私は感じている。
 情報の出し手から見れば、手間賃にもなっていないのではないか。

 先般のロシア演奏旅行の記事も2誌でそれぞれ別々の方が書いておられるが、それぞれに感じたことを織り交ぜつつ、補完的にレポートされており、どちらも「うん、うん」とうなずきながら読ませていただいた。

「テルミン好きのみなさん、紙媒体も大事にして、なくならないようにしましょう。」

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