鳴尾の知人を訪ねた。干俣から万座川を越えた。30数年間携わった仕事のなかで、もっとも印象に残る場所だ。国が一度は中止と決めた万座川橋梁を復活させた。公共事業に対する風当たりが一番強い時期で、数十億円と言われた建設費がやり玉に挙がった。地元にとっては万座川を渡ることは長年の夢で、簡単に諦めることができず、国や県に数え切れないほど陳情を重ねた。幸い、政治の世話になったり、国や県に知恵を出してもらい計画を縮小する形で橋梁が完成した。
車を止めて鳴尾集落を眺める。熊野神社を中心に数戸がひっそりたたずんでいる。時々訪れるが、ここには失われていく日本の原風景が残っているような気がする。チョッと気持が和らぐ。
この橋は、あの時諦めれば永遠にできなかったろう。
車を止めて鳴尾集落を眺める。熊野神社を中心に数戸がひっそりたたずんでいる。時々訪れるが、ここには失われていく日本の原風景が残っているような気がする。チョッと気持が和らぐ。
この橋は、あの時諦めれば永遠にできなかったろう。
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