徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

勲章

2010-08-15 18:20:47 | Weblog
 終戦から65年目の夏。嬬恋の空には今日も薄い雲がかかっている。8月15日といえば、抜けるような青空と相場は決まっているのだが、矢張り今年は異常なのかも知れない。正午の時報に合わせて玄関先で黙とうする。昨夜、倉本聡のドラマを見たせいか、例年より胸に迫るもがある。余り感傷的にはなりたくないのだが、これが命をかけて守ろうとした国家なのか、と問われると言葉が見つからない。

ドラマの途中で、伯父の「金鵄勲章」を前の家に残してきたことに気付いた。祖父が自慢をしていた勲章である。お盆になると祖父は古ぼけた袋から勲章や階級章をとりだし、伯父たちのの遺影の前に飾った。預金通帳や軍票などもあった気がする。何しろ3人分なのだ。飾りきれないほどである。その中でも金色のトビを形にしたその「勲章」は際立っていた。子供心にもそれが外とは違うことは理解できた。

母の新盆の折に出し、箪笥の奥にしまっておいた。出来るだけ早い機会に箪笥を整理し、こちらに持ってこよう。それが私の責任なのだが、本当に英霊の思いに応えているのか自問自答する。

嬬恋村の成人式に出席。私語一つなく整然としている20歳に感心する。改めて南海の英霊に思いをはせる。

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