金魚cafe

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松竹座スーパー歌舞伎空ヲ刻ム者千秋楽二幕目

2014-04-22 23:29:37 | 佐々木蔵之介さん
今までといいましてもまだそんなに観劇していないのですが、歌舞伎の幕間というのは独特の雰囲気がありますね。

1回目、2回目はロビーでお弁当を食べたり、アイスクリーム(豆腐アイスが美味でした)グッズ買ったりとにぎやかでした。

千秋楽はもうグッズも買ったしで席でお弁当を頂きました。

席でお弁当OKというのがいいですね~。

そして幕が開きまた鳴子さんの語りで始まります。

まだ怪我が治りきっていない伊吹を連れて十和を探しに来たようです。

この2人の掛け合いが良かったです。

村を飛び出した十和は貴族が寄進した仏像を壊して回って役人に捕まったところから、一方一馬は仕官できたものの、都の雰囲気にまだなじめずでお互い苦労しています。

このときの出会った人とのご縁でお互い運命が変わっていきます。

十和は女盗賊双葉さんと出会い(笑也さんがキレイでした。)仲間になります。
盗賊仲間は気のいい人たちで、そして双葉さんが母親がわが子を見守るように接してくれたおかげで十和は道を外さなかったのではないかと。

一馬は能力があっても家柄や縁故でしか出世できない社会で自分が認められない、そんなとき長邦さまに声をかけられこの人ならば自分の理想の政治ができるかもと長邦さまへと傾いていきます。

長邦さま物分かりがよさそうで何か企んでいて一馬を利用しようと奥方の時子さん(双葉とはまた違うタイプで妖艶)に一馬をユーワクさせます。

悪いことと知りつつ長邦さまの手先となってしまう一馬。

十和は瀕死の伊吹と再会し伊吹に仏像を嫌いにならないで下さいと嘆願されまた仏像に心が揺れます。

十和はきっとまた仏様を彫ってくれると純粋に信じる伊吹、このシーンが泣きそうになります。
このときの伊吹を観る十和の顔がなんとも言えず優しいのです。

心が揺れた状態で仏様を壊しに行こうとある仏師の家に忍び込んだ十和は今までと違う地蔵菩薩をみて再び民の心を満たす仏様を彫って観たいという気持ちになります。

そのころ一馬は双葉さんたち盗賊一味を討伐するため隠れている村を攻めます。

ここで双葉さんと出会い一馬も自分が間違っていると思いながらも村に火を放ちます。

この2幕目の最後のシーンで双葉、一馬の並びがなんて素敵なのだろうと。

ドキドキしてしまいました。(#^^#)

一幕目があまり動かず静かなシーンが多かったので2幕目はテンポよく時間が短く感じました。

一番いいところで幕が下りたのでえ~~~っ!!!どうなるの~~??

早く次が観たいそんな気にさせる、猿之助さんってスゴイ。


3幕目に続きます。










松竹座スーパー歌舞伎空ヲ刻ム者千秋楽一幕目

2014-04-22 00:03:52 | 佐々木蔵之介さん
歌舞伎の千秋楽を初めて体験しました。

まず口上からいつも通り幕が上がって皆さん勢揃いでお顔を上げず伏せたまま。

猿之助さん立て板に水のごとく一気にいつもの他の皆さんのご挨拶を言ってしまい、他の皆さんの裃がプルプル震えていました。

何もしゃべることがなくなった皆様ちょっと焦り気味、澤瀉屋のみなさまは慣れているのかそつなくの方も、お名前だけでご挨拶の方、鳴子の浅野さんも今日はと振られていきなりに焦りしどろもどろそして蔵之介さんもなんとか最後にご挨拶をできて観てる私もガンバレ~うんうん大丈夫とホッとしました。
出演者最高齢の寿猿さんが真面目にご挨拶すればするほど皆さんの裃がプルプル。^^
なにがツボにはまったのでしょうね。
愛される最高齢。^^

そしてすうっと後ろにみなさん下がっていき残された鳴子役の浅野さん毎回セリフの違いました。
かなり自由。

浅野さんが巫女役鳴子で出演されて舞台の転換で鳴子が大事な役割をされている。

3回も観るとこの壮大なストーリーを鳴子が客席に向かって語っているという設定ではないかと感じました。

一幕目の十和はちょっとやんちゃなところもあるけれどまっすぐで、仏像が大好きなピュアな少年という、もしお母さんが病に倒れなかったらお父さんのあとを継いで仏師として生きて十和を慕う伊吹と仲良く暮らしていったでしょう。

一馬も村人が年貢で苦しんでいなかったら都に出て役人などになろうとせずそのまま領主として穏やかに暮らしていたと思います。

一馬が十和に自分は出世して民の腹を満たす、お前は仏像で民の心を満たせと夢を語り合うところがどっちが欠けてもダメなのだなあと。
今のご時世が満たされないとみんなが感じるのはそのせいかもと。

それがどれだけ仏様を拝んでも病気のお母さんは治らない、仏教を信じていただけに裏切られたという気持ちが強かったのかなと。

一幕目はどうしても仏教とはとちょっと私には難しいところがありまして、でもここをきちんと説明っていうかやっとかないと次につながらないので仕方ないのかもしれません。

仏教はなにも救ってくれないと仏像を壊して都の役人とトラブルを起こしてしまった十和。

十和の身代わりに自分を差し出す伊吹。

人のために自分を差し出せる伊吹こそ仏様ではないかとジ~ンときました。
そして伊吹を傷つけた役人を手にかけてしまったため村を出ていく十和。

千秋楽は奥泉郷のお寺の住職である寿猿さんのセリフがガラッと変わってしまして。
観ている私も笑っていたのですが演じてる皆さんも寿猿さんがセリフを言うたびに真面目なシーンなのにちょっと顔がプルプル。^^

十和の父親役の市川猿三郎さんがすごくセリフに力がこもっていてこれも千秋楽だからかなと。

今まで観てきた舞台(現代劇)でセリフが大幅に変わるなんてことなかったので歌舞伎って自由なんだろうかと千秋楽初体験の私はびっくりでした。

二幕目はまた次回に続きます。