金魚cafe

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美しい星

2017-05-30 22:44:56 | 佐々木蔵之介さん
監督さんが「桐島部活やめるってよ」、「紙の月」などの吉田大八さんで出演者もメジャーな方々ばかりなのに映画の上映館が少ないな~~というのがまず第一の感想です。

悲しいことに我が地元上映館があったのかしら?と検索してみたら遠すぎて隣りの県に観に行った方が近かったのです。

原作が三島由紀夫さん。

恥ずかしながら読んだことないような。

作品もすごいのでしょうが作家自身がもう教科書に載ってるような方でそれも強烈なイメージがありましてそれで避けていたのかもしれません。

原作も読まずに観た映画。

不思議な世界だなあと。

そして政治家秘書役の蔵之介さん、クールビューティでした。

髪の毛一筋の乱れもなく完璧。

スーツもビシッと着こなしてきっと汗もかかないのだろうなあと、それぐらいクールです。

でも蔵之介さんは新陳代謝が素晴らしくて舞台では汗びっしょりで熱演される方です。

政治家さんのためにかなり危ないこともやっちゃうのですがそれでも表情変えずに超クールで政治家さんよりずっと貫録ありすぎちゃって。

ニュース番組のお天気コーナーを担当するリリーさん扮する大杉重一郎。

当たらない予報で人気があるようなないような。

家族はロードバイクでメッセンジャーをしている息子一雄と大学生の娘で美人過ぎる暁子。

そして家にポツンと残された妻伊余子。

まあ子供たちも20歳過ぎれば家に帰らず遊んでることもあるだろうし、夫もマスコミ関係なので時間通りに帰宅するとは限らない。

普通よりちょっと良いかなという感じの家族です。

そんな大杉家がある日突然謎の飛行物体と遭遇して自分たちは他の星の人間だと目覚めてしまうのです。
他の星の人間だからといって特殊能力があるわけでもなく、自分たちが今住んでいる美しい星地球になんとかしなければと立ち上がります。

いつも不思議だなあと思うのが地球人が地球の危機を感じず鈍感で他の星の人間の方がよくわかってる設定は特撮ヒーローものでも同じなのでそこは皆一緒なのかと。

自分が他の星の人間だと自覚した一雄と出会うのが政治家秘書の蔵之介さん扮する黒木。

蔵之介さんの役はすごい重要ではなかったのではないかと。

大杉家との接触も偶然だと思っていたのが黒木の仕組んだ必然だったのではとそれぐらいやりそうな人?(人なのか?)を演じていました。

黒木さんにじっと見つめられるとこちらの考えてることなど見透かされているようなそんな表情をずっとされているのです。

ある意味あの桑原さんより怖いですよ。^^

自分たちは別の星の人間だと言っても世間では信じてもらえず大杉家は大ピンチに陥ります。

蔵之介さんの破門以外はここ最近「サバイバルファミリー」、「家族はつらいよ2」と家族をテーマにした映画を観ているのですが、バラバラなようでピンチのときは団結し頼りになるのは家族なのだなあと。

観終っても不思議な気持ちがずっと残りました。




家族はつらいよ2

2017-05-29 23:03:36 | 映画
大笑いしてちょっとホロリとさせてと皆一番好きなパターンのコメディ。

前回これで終わりじゃないよね?と待っていたら続編が作られてやった~~~!!


と大喜びで観に行ってきました。

前回熟年離婚で周りを大騒動に巻き込んだ平田周造さん。

久々に見るといきなり鼻毛のお手入れをして香水などを振りかけてさっそうとお出かけ。

前回奥様に日常の細々したことがイヤ!と言われて改善されたのかと思ったら全く反省しておりません。

まあそこがいいところなのかな。

奥様はもう達観してこれからは自分の好きなことをするわとさっさとオーロラを観に北欧にお出かけしちゃいました。

鬼のいぬ間に羽根を伸ばそうとした周造さんがまた平田家を大騒動を起こすことに。

周造さんのやることが家族にとっては迷惑というか悩みの種なのでしょうがこれはどこのお家でもあるあるな話なので「うんうん」と頷きながら観てしまいます。

笑ってるけれど結構シビアな話もうまく取り込んでいて高齢者に優しい社会なのかということを考えされられました。

車の運転が危ないから免許証を返上しなくてはとか、それなら家から出るなというのかと今問題になっている私たちの日常に起こることを笑いというオブラートで包んでいるなあと。

そして人間ここ一番大事な時、真剣にやらなくちゃいけないときにその緊張が破られるちょっとしたことで笑ってしまうのだなあと。

緊張と緩和があるから生きているのだと。

主演の橋爪さん、この前までゴキブリ並の生命力の小清水さんだったのが頑固で困った、けれど憎めないお父さん。

そして長男が去年湯長谷のご家老相馬さまだった西村さん、面白い親子をやってました。

この長男さん、だんだんと周造さんに似てきて親子で同じことで騒動おこしそうな予感をさせます。

だからこの平田家の行く末をずっと観ていきたいそう思わせるので「寅さん」みたいに続くのではないかなあと。

この平田家の家族の皆様それぞれのキャラクターが面白いのでネタは豊富にあると思います。

上質なコメディというの観た後爽快な気持ちになります。

なので続いてくれたらなあと希望します。




鍵の掛かった男

2017-05-26 22:28:09 | 読んだ本
有栖川有栖著 幻冬舎

有栖川センセーといえば犯罪社会学者の火村英生と推理小説化の有栖川有栖のコンビで謎を解くシリーズですが、今回は火村センセーが大学入試のため多忙なため有栖川センセー単独で調査という珍しいパターンです。

そして舞台は大阪の中之島にあるホテルでの出来事。

東京で受賞パーティに出席した有栖川センセーが大先輩の作家影浦浪子から彼女が執筆のためカンヅメになっていた大阪中之島のホテル銀星ホテルで親しくなった男性が自室で首をつって自殺してしまった。

ホテルに滞在中だけの知り合いなのだけれど自殺するような人とは思えない、他殺ではないかと疑惑をもった。

火村センセーの噂を聞いて調べてくれないかと。

警察も自殺で処理をしたこの件を先輩から断りきれなかったのと興味があったのでさっそく調べる有栖川センセー。

そのホテルというのが中之島にひっそりと佇み地元の大阪の人間でも知らない人もいるというその代わりに静けさを求める人にはピッタリで細やかなサービスと美味しい食事でリピーターが多いのです。

なんとな~くアガサ・クリスティの「バートラム・ホテル」を思いださせます。

亡くなった梨田稔さん69歳。

なんと5年もこのホテルで暮らしていたのです。

どこからきたのか?何をして生計をたてているのか?家族、親類はいるのか?すべて謎に包まれていた。

世間から隠れるようにひっそりと暮らしていたのです。

ホテルの関係者すべてに聞いても誰に恨まれるような人ではない、自殺するような人ではなかったと言います。

コツコツと調べていく有栖川センセー、やっぱり火村センセーがいないとなかなか苦戦しておりました。

中之島といえばバラ園とか中央公会堂ぐらいしか知りませんが本には中之島の簡単なmapが載っていてそれを見ると橋の多いところだなあと。
そして第二次世界大戦の空襲を逃れた歴史的な建物も多くあり、それを見に行くのも楽しそうです。

亡くなった梨田さんという人の過去を調べていくとある出来事が明らかになっていきます。

大学入試が終わってホテルにやってきた火村センセーと合流することで真実が明らかになるのでしょうか?

どんどん読み進めていきますと事件とは関係ないような、いやミステリーというのはどんなささいなことでも事件を解く鍵となりますからそれも大事なことなのだと思いましたが。

あるページでえ~~~~っ!!と私にとっては嬉しいことが書いてありました。

どんなことかと言いますとやっぱりミステリーですからこれは読んでいただいたほうが良いと思います。(本当にそうなのです。)

2015年に起こった事件というところが鍵でしょうか。

梨田さんの死の謎を解くことと、ある人にとっては嬉しすぎることが書いてあるページを見つけるという楽しみ。

あと中央公会堂のオムライスが食べたくなりました。


フェードル

2017-05-20 22:16:31 | 芝居
先週兵庫県立芸術文化センターに大竹しのぶさん主演の「フェードル」を観に行ってきました。

一度は舞台を観てみたいと思っていた大竹しのぶさん。

すごいです。

ギリシャを舞台とした悲劇でギリシャ神話の神々が出てきたりと不思議な感じの世界でした。

アテネの王テゼの妃フェードルは王である夫テゼが遠征に出かけそのまま消息がわからなくなり不安な毎日を過ごしていましたが、王が別の女性に産ませた義理の息子イッポリットに恋をしてしまいます。

もし、このまま王が戻らなければ自分の息子とイッポりットとの後継者争いになることになるのにその義理の息子に恋をしてしまい二重に苦しみます。

思い切ってイッポリットに自分の思いを打ち明けますが義理の母であるし、イッポリットには敵国の王女であるアリシーという恋人がいるため拒絶します。

そんなところに消息不明だった王が帰還します。

イッポリットを愛してしまったことを王に知られてはと恐れるフェードルは。

フェードルを演じる大竹しのぶさんがすごかったのです。

その乳母役のキムラ緑子さんもえ~っ緑子さん?ってわからないぐらいの乳母役でした。

この乳母のエノ―ヌが重要な役で悲劇を作るきっかけを作ってしまいます

この2人を両方観れるなんてすごく得をした気持ちになりました。

初めて生で観た大竹しのぶさん、舞台ですごく大きく見えました。

身体が大きいというのではなく、存在感がすごいのです。


あるときは大国の妃として貫録充分、そしてあるときは恋にこがれて周りが見えなくなってしまう一人の女性として、また嫉妬に狂い鬼になりとそして徐々に崩壊していく。


相手役のイッポリットの平岳大さんもテレビより舞台の人だなあと思います。

平岳大さんがが180センチもある方なのに大竹しのぶ全然負けてなかったです。

正義感あふれる王子イッポリットではとてもじゃないけれどフェードルには太刀打ちできないそんなすごさがありました。

ほぼフェードルの一人舞台のような場面がありまして大竹しのぶさんの熱演に客席集中です。

演出もえっ?という意外性がありこういう演出もあるんだなあと。

イッポリットの養育係がショーシャンクに出演されていた谷田歩さんでまた違う役柄が観れて良かったです。

カーテンコールは総立ちの拍手の嵐で大きく客席に手を振る大竹しのぶさん、ご挨拶もユーモアたっぷりでした。

次回また大竹しのぶさんを舞台で観れるならば今度はコメディなストーリーがいいなあと。





夜のひよっこ(2)みね子さんシェフと出会った。ビーフコロッケ美味しそう。^^

2017-05-14 00:10:14 | 佐々木蔵之介さん
昨日のよるひよ、初めてのお給料と茨城のお母ちゃんからの素敵な贈り物にジ~~ンときました。

そして新しいブラウスで赤坂へお出かけするみね子さん。

西に住んでる人間には向島と赤坂がどれだけ離れてるのかイマイチピンと来ずですが1時間はかかるのでしょうか?

そして「すずふり亭」到着。

お隣の中華料理店のご主人がバイプレイヤーの光石研さん、なんて贅沢なこれからもストーリーにからんでこられるのでしょうか。

シェフに会う前にすずふり亭で働いてるお三人に出会います。

この方たちが毎日活き活き仕事をしているところを見るとすずふり亭は良い職場なんだなあと思います。

臨時ボーナス的なものを渡してボーリングでも行ってらっしゃいというところでもそう思いました。

仕事は厳しいけれどそういう気遣いがあるところだと仕事の励みになりますね。^^

マダム鈴子さんととシェフ省吾さんがみね子さんを温かく迎えてくれたのは茨城のお母ちゃんとお手紙のやり取りをされてたからなのですね~。

初めてのお給料ですずふり亭で食べると心に決めてきたみね子さん。

メニューがチラリと映りお値段を見ますとビーフシチューが530円。

オムライスが230円。

オムライスお手頃なところなら私の地元で650円、ちょっと洒落たお店なら1000円ぐらいなので昭和39年の物価は今の4分の1ぐらいだったのかなあ。

予算が60円のみね子さんに丁度あうメニューがビーフコロッケ。

じゃがいもではなく、ベシャメルソースの中に牛肉を調理したものを細かく刻んであえて俵型に成形して衣をつけて油で揚げる。

ソースはすずふり亭の「ドビソース」(デミグラスソースのような感じ?)

美味しいと食べるみね子さん、本当に美味しいと思います。

ビーフコロッケという名前ではなかったですが、西に住んでる私が東京に旅しましたときにビーフが入ったクリームコロッケを食べたことがありました。

噂に聞いたことがある老舗のお店でちょっと高級な感じだったので緊張したのを覚えています。^^

真っ白なお皿にこんがりと揚がったコロッケにはデミグラスソースではなくあっさりとしたトマト風味のソースがかかっていて、脂っこくなくてすごく上品なお味でした。

こんな美味しいクリームコロッケを今まで食べたことがなかったのでまたお店にいきたいなあと思いつつもなかなか東へお出かけできません。

またいつか行けるようになんとか時間を作らなくては。!(^^)!

シェフ役の蔵之介さんがマダムの隣でにこやかにされてるのを観るだけでこのお店は何を食べても美味しいと思っちゃいます。