金魚cafe

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あなたの隣にいる孤独

2018-03-28 22:43:08 | 読んだ本
樋口有介著 文藝春秋。

年に一冊のペースで文藝春秋さんから本を出版する樋口センセー。

主人公は高校生もしくは十代の男子あるいは女子。

男子はどこか浮世離れしたフワフワした感じで妙に鋭い子、女子だと周りがしっかりしていないので自分がしっかりせねばともうオトナになっている子という設定が多いです。

そして舞台は夏なのですが今回は穏やかな春の川越。


西に住んでいる私にはちょっとどんなところかわからないのですが読んでみると東京にお買い物に行ったりしているシーンがありましたのでそんなに遠くはないのかな?

主人公の十五歳の玲菜という女子。

川越の2LDKで母親と二人暮らし、彼女には戸籍がありません。

母親と「あの人」からずっと逃げる生活を続けているため何度も引っ越しをしています。

戸籍がないというのはこの前終了したドラマ相棒でもテーマに取り上げられていました。

学校に通えなくても勉強はできますが、戸籍があれば当然できることが何もできません。

保険がないから病気になれない。

そんな玲菜は健康に気を付けた食生活をしなければならなくて自分で食事も作るし、生活に必要なことはすべて母親から教えられており同じ年頃の子たちより早く大人にならなければいけなかったような。

あの人というのが父親なのだろうか?それとも何か犯罪に巻き込まれているのだろうかといろいろ考えながら読んでみますとあまり切羽つまったかんじではなく普通に暮らしているのが救いかなあと。

樋口センセーの親子関係は良好ではあるのですが親がフワフワして危なっかしかったり何処か突き抜けた感じの一般的には「変わった人」が多いのですが玲菜に戸籍がないだけで母親はごく普通の人なのかなあと。

いや、普通であれば十何年も逃げ回ることもないのだからやっぱり普通じゃないのかも。

この母親の気持ちは最後までわかりませんでした。

その逃げ回っている秘密や「あの人」の正体もえ~~~~っ!ってなるのですが、彼女たちを助けてくれる正義?の味方が現れたりでその逃亡生活もユーモアたっぷりで孤独も救われたかも。

桜の花びら舞う季節から爽やかな新緑の季節になるまでの一か月の間の出来事、現実はそんなに甘くないけれどこんなふうになってもいいのではないか。

ビミョーな十代がオトナになっていく、その過程を描くのが上手いなあと樋口センセーの小説を読んでいつも思うのです。




大阪アート&てづくりバザールに行ってきました

2018-03-20 15:36:43 | 日記




書くのが遅くなりましたが金、土、日と3日間大阪南港で開催された大阪アート&てづくりバザールに行ってきました。



この日はさんふらわーが二艘停泊していました。



中は賑わっています。

最近は作家の皆さま何かはSNSで情報を発信されていらっしゃるので自分のお気に入りの作家さんが来られているかわかります。

カワイイなぁ~~。
使いやすそうだなぁ~~。
と思うものは皆さんもやっぱり同じなわけで開始すぐは間に合いませんでしたが早めに中に入ってお目当ての作家さんのところに行きますともう完売でした。(T_T)

次回神戸で会えるかなと気持ちを切り替えて中を廻っていきます。

この日のお買い物は。


道の駅コーナーでチーズケーキ風味のバウムクーヘンときなこと水飴だけでできたきなこねじり、お醤油が香ばしいぬれせんべい。

そして。



ワークショップで作ったらソックスのぬいぐるみ。

ソックスモンキーはよくありますがカエルさんは珍しいなあと作り方を教えていただきながら作りました。

型紙からカットしては時間的にも大変なのでもうカットはしているキットになっていました。

あとは自分で好きな姿になるようにパンヤを詰めてスリムな子ならば少なめに。
私はカエルさんのおなかがぷっくりしたのが好きなのでかなり詰めちゃいました。

あとは手縫いで綴じてボディのパーツも縫っていきます。

顔の表情も自分の好きなように付けていきます。

同じキットで皆さんと一緒に作っていても同じにはならずその人の個性というのが出るのですね。(^^)

約1時間ぐらいで完成しました。


我が家のカエル部さんたちにご挨拶。



うちの子ともすぐ仲良し。

こうして一緒に並ぶと新入りさんが一番大きいなあと。

う~~ん。申し訳ない、キミはお留守番お願いしますね。(^_^;)

こういう楽しさがあるのでアート&てづくりバザールにまた足を運びたくなるのです。

秋山善吉工務店

2018-03-19 00:33:55 | 読んだ本
中山七里著 光文社。

あのどんでん返しの中山七里センセーの小説とは信じられない爽快な感じの小説です。

ミステリーなのかと言われればミステリーなのかと思います。

東京墨田区に住んでいる秋山太一、雅彦兄弟と母景子は自宅が全焼し、二階で寝ていた父史親が逃げ遅れて焼死したため史親の実家である秋山善吉の家に住むことになります。

今は懐かしい昭和の頑固なオヤジと想像するとそういう生き方を嫌って会社勤めをする史親とは親子関係が上手くいってなかったようで普段行き来がなかった秋山親子は最初なかなかなじめませんでした。

一番最初に怖いけれどおじいちゃんは正しいと打ち解けたのは10歳の太一、転校したことでいじめの対象になったためそこを善吉がいじめるやつはこういうやつなのだと諭していじめ問題を解決してしまったからです。

学校で暴れまくっている反抗期の兄雅彦にもこのじいちゃんには勝てないと一目置かれるように。


頑固、曲がったことは大嫌い、という町内に一人はいると心強いけれど一家に一人いるとなんだかな~~うるさそう~~。


そんな善吉さんのおかげで秋山親子は今まで見えなかった現実を向き合い逞しくなっていきます。

読んでいくとあの中山七里センセーといえば最後まで読んでみないとわからないどんでん返しが魅力なのにと思いつつなんでこんなに爽やかなのだろうと。

読み進めていきますと、父の死を乗り越えて地に足つけて生きていこうとする秋山家にはある秘密がありました。

やっぱりな~~と、ここで別のシリーズのキャラクターのコラボもあったりでやっぱりミステリーだったのか~~。

どんでん返しさえ爽やかであとスッキリするものでした。




甘いものを食べたあとは

2018-03-14 17:41:52 | うちの子たち

今巷で評判となっている蔵之介さんのご実家とパン会社がコラボしたパン。

なかなか売ってなくてようやくGETいたしました。


もちもちしたパン生地からほんのりお酒の香りがして生クリームでもないカスタードクリームでもないあっさりした甘さのクリームパン。

こちらはふかふかの生地に小豆のアクセントとクリームパンと同じ甘酒クリームが入った蒸しパン。

どちらも美味しいです。うちの子たちも大喜び。

甘いものを食べたあとは。

歯磨きしましょう。

こちらで口をすすいでからブラッシング。
「おさるもかえるも虫歯になりません。」とやる気のないうちの子たち。

でもね最近はおさるさんも花粉症になるぐらいなので甘いものばかり食べているキミたちもなるかもよ。

「それなら歯磨きします。」

虫歯になっても歯周病にはならないかな。

歯周病がいろんな病気の原因となるとか。
私もしっかり予防いたします。

ネパールに行きたい!天空のヒマラヤと野生の楽園ナレーション

2018-03-11 14:11:05 | 佐々木蔵之介さん
BSの中国三国志のはまだ観ておりません。

姿は見えずとも声だけでも幸せ。(#^^#)


この世界の若き後輩を見守るような温かいナレーション。

本当は自分で行ってみたかったのかな?

時間さえあれば旅に出る方なのでヒマラヤ行ってみませんか?
なんて言われたら「行きます!」って言いそう。

前に番組ゲストで出演されたときに旅好きなのでMCの方々にミャンマー、カンボジアは行って観た方がいいよと勧めてました。

普通に会話が通じて不自由しないところではワクワクしないからきっと行きたいだろうなあと。

蔵之介さん、もしかしてネパール行ったことありますか?


ネパールは映画の「神々の~」でぐらいしか知ってることはありませんが。

色鮮やかな色彩の人々、いろんな民族衣装と普通の衣服が入り混じり、自分たちの信仰する神々に供えるためのまた色鮮やかな花にあふれ、非常にエネルギッシュであり、そして静かで落ち着いた感じがあるという不思議なところだなと。

首都であるカトマンズは近代的でそれでもガンジス河の源流ではゆりかごから墓場までの人の一生が観れるという。

人生観が変わりそうです。



ヒマラヤの頂は悪天候のため観れませんでしたが人が登っていけない山というのもあっていいかもしれません。

一人登頂すると我も我もと押し寄せて元の自然を失いそうで。

そして一度は破壊されかけた野生の楽園へ。

人が容易に入ってこれないから生きていける楽園。

ゾウよりサイの少なさ。

なぜここまでと思いながら観ておりますと、蔵之介さんのナレーションでサイは次の繁殖まで2年。

それまで産まれた子供と過ごすのだそうです。

それならば1頭から産まれる子供の数は限られてくるし、サイの角というのが薬だと珍重されて狙われやすいのです。

毎年ポロッと羽根や鹿の角のように抜け落ちればそれを拾えばいいだけのことなのですがそうではないため捕まえられてしまうのですね。

なぜ角や牙を欲しがるのか興味がない人間にはその気持ちはわかりません。

逆にあなたの歯をくださいとか骨をくださいとか言われたら嫌ですよね~~。(というか無理!)

それを考えたら必要もないのに捕まえていいのだろうかと。

そういうことも考えてしまいます。

サイを驚かせないようなひそやかな声。

蔵之介さんきっと観たかっただろうなあ。

アルゼンチンに行ったときペンギンさんやクジラさんに「ありがとう」とおっしゃいました。

きっとサイさんに「ありがとう」とおっしゃるだろうなあと。

この後で三国志を観ます。^^