金魚cafe

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チルドレン

2020-06-16 00:55:58 | 芝居
6月も半ばを過ぎすっかりご無沙汰しておりました。

いろんなことがあり私の周りも今までと変わりました。

好きな映画も観に行けなかったし、もし観に行けたとしても観たい映画は延期になってしまったり本当は蔵之介さんの舞台も観に行こうと思っていたのですがそれもかなわぬことになりました。

他にも観たい舞台はあったのですがすべて観に行けませんでした。

その間本を読んだり録画していたものを観たりして過ごしていました。

その中で観たのが「チルドレン」でした。

他の舞台を観に行ったときにポスターが貼ってあったのですがそれを見てある出来事を想像してしまいました。


原作はアメリカのルーシー・カークウッドという方で私がチケット取りたかったけど取れず泣く泣く諦めた「チャイメリカ」もこの方の作品だったのです。

ストーリーは海辺のそばに原子力発電所があるコテージです。

日本であった出来事だとすぐわかります。

出演者はその原子力発電所で働いていた物理学者のロビンとヘイゼル夫婦とその友人で同じく物理学者のローズの3名。

ロビン、へイゼル夫妻は仕事を引退した60代です。ある出来事の後も避難せず原子力発電所が見えるところで農業をしながら住んでいます。

そこでの暮らしは空気や水、採れた作物も神経を使わなければなりません。

そんなところに昔の友人のローズが30年ぶりに訪ねてきたところから始まります。

何か含むところがある3名の関係懐かしいわ~と言いつつもこんなところに訪ねてきたローズに心を開いてないようなヘイゼルを高畑淳子さんが素晴らしかったです。

最後の最後までなぜ訪ねてきた目的を隠すローズを若村麻由美さんが高畑さんと本当に30年いろいろあったんだろうなあととても自然でした。


そんな2人に挟まれているようなちょっと優柔不断っぽいロビン役の鶴見辰吾さん。

3人が会わなかった30年の間にいろいろありすぎてもっと若いときなら許せないことも許すまではいかなくても受け入れられるのはそういう年齢になったからなのかなあと。

観ている私もいい大人なのですがこんな大人になれるだろうか?チルドレンの意味がすごく重くて
まだ終わってないのだなあと思いました。






月の獣

2019-12-30 00:32:29 | 芝居


久しぶりの投稿が今年もあと2日という長いことお留守にしてたなあと。

「月の獣」を観るため兵庫県立芸術文化センターに行ってまいりました。

公式のイントロダクションではどういうお話なのかわからず幕があがるのを待ちます。

舞台はシンプルにテーブルと椅子だけ。

出演者が4人なのでどうなのだろう。

眞島さん、姿勢がピンと伸びて歩く姿もキレイでした。

1921年のアメリカウイスコンシン州、アルメニア人でアメリカに渡ってきたアラムという青年がトルコから自分と同じアルメニア人のセタという女性を結婚するため呼び寄せます。

手紙のやり取りだけで会ったこともない2人、日本なら大正時代です。個人的には日本よりはアメリカの方が自由恋愛だろうと思っていたのでそこからえっ?となりアメリカに着いたばかりのセタを労ろうともせず僕たちは夫婦なのだから家族を作ろうとするアラムにいやいやそれは~。

その背景にはそのときトルコで多くのアルメニア人が虐殺されていたのです。
アラムもセタも家族を殺されました。
1人でアメリカに渡り生きてきたアラムの家族がほしいという思いは執念というか強いものでした。

トルコはあの和歌山で嵐で遭難して救助されたそして日本に対して好意的感情を持ってくれている、なのでそういう面もあったのかと知りました。
アメリカに渡ってきたセタはまだ15歳、アメリカで安心して暮らせる、自由もあると思っていたのにえっ?違うと感じた思いました。それでもアラムの家族がほしいという願いをなんとか理解し受け入れようとしますがすれ違ったまま年月だけ過ぎて行きます。

2幕目から孤児のヴィンセントが登場することで大きく動きます。

セタに対して威圧的な態度を取っていますが本当は優しいのに自分の気持ちを伝えるのが不器用なアラムを演じた眞島さんが素敵でした。

15歳の可憐な少女からアメリカに溶け込みたくましく生きていくセタを岸井ゆきのさん、素晴らしかったです。

終演後のカーテンコールでの出演者の笑顔がやり切った~とう感じで客席は総立ちの拍手でした。

今年最後にこの舞台が観れて良かったです。




来年の手帳も買いました。

来年はもう少し書けたらいいなと思っております。








新作歌舞伎NARUTO -ナルト-

2019-06-04 23:20:33 | 芝居
久々になりましたが京都の南座に「新作歌舞伎NARUTO -ナルト-」を観に行ってきました。




平日にも関わらず開演前から大勢の方が今か今かと並んでおられました。
私は原作の漫画のファンでストーリーが歌舞伎を意識されてるのではと思われるところもありましたのでもし実現されるのなら観たいなあと思っておりました。

舞台化されるとニュースを知ったときは嬉しかったです。(^^)

ざっくりとしたストーリーは隣国同士が緊張感がある関係で互いの平和を保つために忍びたちが活躍するという感じでしょうか木の葉の国の落ちこぼれ忍のナルト、彼自身もしらない大きな秘密がありそのために彼はひとりぼっちでした。

なんとか皆を自分のことを見てほしいとイタズラしたりするのですが余計に避けられてしまう悪循環。

そんな彼が胸に秘めているのが皆に認められて忍の里の長火影になること。

そのために修行の毎日。

そんなナルトにもサスケ、サクラと仲間ができます。

ナルトが皆に認められるようになってきたのと同時に木の葉の里に不穏な動きがナルトたちは木の葉の里を守ることができるのか?

アニメにもなっているNARUTO -ナルト-、これを歌舞伎で表現する。

感想は歌舞伎だからできたかなと思いました。

主演のナルト役の坂東巳之助さん、サスケ役の中村隼人さん原作から抜け出してきたようなもうナルトとサスケそのものでした。


殺陣のスピーディで綺麗な動きや忍の術も歌舞伎だとこんな風に表現するのだとワクワクさせられました。

テンポよく進んでえっ?もう終わり?

あっという間の4時間でした。




甘いもの大好きなうちの子に南座限定の練羊羹。

南座のまわりには美味しいスイーツのお店がいっぱいあります。







スーパー歌舞伎Ⅱワンピース(おまけ)

2018-04-26 16:54:39 | 芝居




写真が投稿できなかったので写真を。

今回舞台の前に近いところが取れて嬉しかったです。



ファーファータイムの時に使うタンバリン、ブルーにしました。(^^)

うちの子が「この金色のテープはなんですか?」とぐるぐる巻きになって聞くので「これは舞台の演出でゴージャスさを出すためにいろんな効果を使っててこのテープもそうだったのですよ。」と。



足元の紙吹雪もそうなのです。



公演時間が休憩をはさんで約4時間、夢のような時間でした。

名古屋もきっと大盛況ですね。(^^)

スーパー歌舞伎Ⅱワンピース(3)

2018-04-26 00:17:36 | 芝居
今日というか昨日になってしまいましたが千秋楽でした。

まだ名古屋がありますのでまだまだ続きますが大阪が昨日で終わりということでもう一度観たかったなあと。

三幕目はクライマックスというか大詰めになっていくところですね~~。

兄エースを奪還するため海軍本部マリンフォードに駆け付けるルフィ。

エースを助けるためにルフィの他に白鬚海賊団も駆けつけてきます。

右團次さんの白鬚、圧倒されます。

そして平さんのエース、前回よりマッチョになったような。

鍛えてらっしゃるのかなあ~~。

右近さんのルフィと並ぶとやんちゃな弟が可愛くて仕方がないって感じが出ていて猿之助さんルフィとはまた違った感じになってるなあ~~と。

三幕目は歌舞伎ならではの殺陣とケレンがたっぷりと楽しめます。

海軍の大勝、クザン(青キジ)とサカズキ(赤犬)との殺陣のシーンがスゴイです。

ワイヤーアクションあり、ケレンで出演者の皆様の身体能力の高さに圧倒されます。

今更なのですが、ワンピースというのは「悪魔の実」というそれを食べるとその実の能力が得られるという人たちがバトルをするのですが、これは実写化では無理~~と思っていました。

その原作のイメージを壊すことなく歌舞伎で表現するすばらしさ、サカズキを演じる嘉島さん殺陣がすごいなあと思っていたのですが、平さんが2年前よりパワーアップしてる~~。

そしてこの海軍と海賊の戦いにちょっと待った~~と登場するシャンクス。(ワンピースで私が一番好きなキャラクターです。)

猿之助さ~~ん観れて良かったです。

皆猿之助さんを観たかったんだと思います。

登場したときの劇場の空気が熱気と猿之助さんの元気なお姿を観れたうれしさで湧き上がってきたよう感じました。


今回は出演者がダブルキャストだったのでまたキャストが変わると違うのだろうなあと思います。

同じことをしているのではなくてワンピースはずっと進化し続けているんだ~~と思いました。

アクションが素晴らしいだけでなく、兄弟の愛、親子の愛、仲間との絆の強さに泣かされます。

白鬚ことエドワード・ニューゲートの言葉「なんでつまらなくなったかというと皆冒険に出なくなったからだ。宝探しをしなくなったからだ。」宝というのは人それぞれ大事なもので必ずしも金銀財宝のことではないと思うのです。

冒険は辛いこともあるけどまず外に出てみよう、いろんなものを見てみよう、仲間を見つけよう、その先には何かがある。

また公演があるのかわかりませんが、今度松竹座に来られるときはパワーアップした新しいものが観れることを楽しみに待つことにいたします。