中山七里著 角川書店。
ドラマの半沢直樹が終わったばかりですが題名を見て面白そうと図書館で借りてきました。
中山七里先生と言えば刑事物のミステリーが多く失敗をしない渡瀬さんや女性の嘘を見抜けない犬養さんなどですが銀行関係の殺人事件で謎を追うの銀行員の結城。
彼の師匠とも言うべき先輩の山賀。彼らは銀行が貸し付けたお金を回収する渉外部で働いていました。
先輩の山賀は職場のエースと呼ばれる存在。
それだけ回収の仕方がないえげつなかったわけで容疑者は数えきれません。
結城は山賀を最初は金のためなら何でもするのかと一緒に仕事をするのはちょっと嫌だったのかもしれませんでした。
山賀には自分なりにまっとうに回収するというポリシーがありそこは尊敬するようになったばかりの時に山賀が殺されてしまいました。
山賀が残した債権回収を引き継いだ結城は債権を回収しながら真実に近づけるのか?
半沢さんだとドラマを見ていてお金の流れが私には複雑過ぎてそこはスルーでスカッとするところだけを楽しんでいたような。
小説では債権者がどういう理由でお金を借りなぜ返せなくなったのかが分かりやすかったのでサクサク読めました。
殺人事件なので警察も登場します。諏訪と刑事がなかなか切れ者で渡瀬さんといい勝負してるかもと思いました。
お金というものに振り回されると大変なことになるなとなるべくならお金は借りたくないなと思うような小説でした。
中山七里先生なのですんなりと事件が解決しないところが面白いと思いました。
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