金魚cafe

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松竹座スーパー歌舞伎空ヲ刻ム者千秋楽一幕目

2014-04-22 00:03:52 | 佐々木蔵之介さん
歌舞伎の千秋楽を初めて体験しました。

まず口上からいつも通り幕が上がって皆さん勢揃いでお顔を上げず伏せたまま。

猿之助さん立て板に水のごとく一気にいつもの他の皆さんのご挨拶を言ってしまい、他の皆さんの裃がプルプル震えていました。

何もしゃべることがなくなった皆様ちょっと焦り気味、澤瀉屋のみなさまは慣れているのかそつなくの方も、お名前だけでご挨拶の方、鳴子の浅野さんも今日はと振られていきなりに焦りしどろもどろそして蔵之介さんもなんとか最後にご挨拶をできて観てる私もガンバレ~うんうん大丈夫とホッとしました。
出演者最高齢の寿猿さんが真面目にご挨拶すればするほど皆さんの裃がプルプル。^^
なにがツボにはまったのでしょうね。
愛される最高齢。^^

そしてすうっと後ろにみなさん下がっていき残された鳴子役の浅野さん毎回セリフの違いました。
かなり自由。

浅野さんが巫女役鳴子で出演されて舞台の転換で鳴子が大事な役割をされている。

3回も観るとこの壮大なストーリーを鳴子が客席に向かって語っているという設定ではないかと感じました。

一幕目の十和はちょっとやんちゃなところもあるけれどまっすぐで、仏像が大好きなピュアな少年という、もしお母さんが病に倒れなかったらお父さんのあとを継いで仏師として生きて十和を慕う伊吹と仲良く暮らしていったでしょう。

一馬も村人が年貢で苦しんでいなかったら都に出て役人などになろうとせずそのまま領主として穏やかに暮らしていたと思います。

一馬が十和に自分は出世して民の腹を満たす、お前は仏像で民の心を満たせと夢を語り合うところがどっちが欠けてもダメなのだなあと。
今のご時世が満たされないとみんなが感じるのはそのせいかもと。

それがどれだけ仏様を拝んでも病気のお母さんは治らない、仏教を信じていただけに裏切られたという気持ちが強かったのかなと。

一幕目はどうしても仏教とはとちょっと私には難しいところがありまして、でもここをきちんと説明っていうかやっとかないと次につながらないので仕方ないのかもしれません。

仏教はなにも救ってくれないと仏像を壊して都の役人とトラブルを起こしてしまった十和。

十和の身代わりに自分を差し出す伊吹。

人のために自分を差し出せる伊吹こそ仏様ではないかとジ~ンときました。
そして伊吹を傷つけた役人を手にかけてしまったため村を出ていく十和。

千秋楽は奥泉郷のお寺の住職である寿猿さんのセリフがガラッと変わってしまして。
観ている私も笑っていたのですが演じてる皆さんも寿猿さんがセリフを言うたびに真面目なシーンなのにちょっと顔がプルプル。^^

十和の父親役の市川猿三郎さんがすごくセリフに力がこもっていてこれも千秋楽だからかなと。

今まで観てきた舞台(現代劇)でセリフが大幅に変わるなんてことなかったので歌舞伎って自由なんだろうかと千秋楽初体験の私はびっくりでした。

二幕目はまた次回に続きます。







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2 コメント

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はじめまして (ゆふこ)
2014-04-22 23:31:39
4代目のファンです(笑)
うんうんって思いつつ読ませていただきました。
次も楽しみにしています。

っでちょこっとおせっかい(笑)
ご存知かもしれませんが…
お父様役の市川猿三郎さんのブログです。
一馬さんも登場されていますよ~

http://blogs.yahoo.co.jp/enzaburou
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はじめましてです。^^ (kinako)
2014-04-23 22:10:30
>ゆふこさん
初めましてこのブログのkinakoと申します。
こちらにお立ち寄り頂きありがとうございます。^^

私も四代目、佐々木蔵之介さんおファンです。

猿之助さんを朗読劇であ拝見したことがあるのですが、歌舞伎の市川猿之助を観るのはこれが初めてでした。^^
風林火山で出会ってから一緒に歌舞伎の舞台をという思いが伝わりました。

猿三郎さんのブログも楽しみに観ています。

この前のブログを読んでから千秋楽で力強く演じてらっしゃった気持ちがわかるような気がいたしました。

またいろいろと教えてくださいませ。^^

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